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2024.01.10

主体的とはどういうこと? 主体的な考え方の大切さや類語表現などを紹介

「主体的」とは、「自分の意志や判断に基づいて行動すること」。他者の意見や言動によって惑わせれたり、指示や依頼を受けてから行動を起こすのではなく、自らが行動することは大切です。本記事では、「主体的」の意味や使い方、類語表現などを紹介します。

「主体的」とは?

近年、「主体的」に行動を起こせない人のことを、「指示待ち人間」と表現するようになっています。この「指示待ち人間」、職場においては仕事の生産性向上へも影響を及ぼすことになりかねない“悩ましい問題”として取り上げられるケースも見受けられます。

こうした問題も「主体的」という言葉の意味を正しく理解し、行動することができるならば、解決策の一助となるのではないでしょうか? 本記事では「主体的」の意味や使い方、類語表現などを紹介します。

「主体的」の意味

「主体的」の意味を辞書で確認してみましょう。

 

しゅたい‐てき【主体的】
[形動]自分の意志・判断に基づいて行動するさま。「―な行動」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

辞書の解説から「主体的」とは、他者や外部から強制されることなく、自分の意志や能力によって行動する様子であることがわかります。そうした行動のできる人を指して「主体的な人」と表現します。

走る女性
(c)Adobe Stock

「主体的」の使い方を例文を用いて紹介

ここでは「主体的」の使い方について、具体的な例文を交えながら紹介します。

1:「現場の状況を見て『どうしたら効率よく仕事ができるか』を考えながら、主体的に動くように心がけましょう」

「主体的に動く」とは、「自分で考え、自分から行動する」ということ。この例文においては、「どうしたら効率よく仕事できるか」を自分で考えて、自分なりに行動しようとしているところが、「主体的だ」と言えます。

指示を待ったり、言われた通りのことのみをするだけでは評価は上がりません。自分なりに「ここをこうしたほうがいいのでは」と考えて実践したり、学ぶ姿勢を見せたりすることで、周囲の評価が高まります。

パソコンを打つ女性
(c)Adobe Stock

2:「主体的に考えることが、必ずしも良い結果になるとは限らない。時には客観的に物事をとらえることも大切だ」

自分の意識や考え方が中心になると、物事の側面が見えなくなってしまうこともあります。そんなときは、客観的な目線を意識してみましょう。第三者の視点からとらえることで、冷静に分析したり、新しい発見ができたりするかもしれませんよ。

「主体的」の類語表現は?

続いては、「主体的」と似た意味を持つ3つの言葉について紹介します。それぞれの対義語も合わせて紹介しますので、チェックしてみてください。

1:能動的

「能動的(のうどうてき)」とは、「自分から他者へはたらきかけること」。「自分から行動する」ということに重きが置かれた表現です。対義語は「受動的」。「動きを受ける」と書き、受け身の姿勢であるということを表します。

例えば、「彼女は飲み会やパーティを企画する能動的な人物だ」というような使い方が可能です。

2:自主的

「自分が主」と書く「自主的」の意味は、イメージしやすいのではないでしょうか? 自分の意志に基づいて、他者からの干渉によらずに行動することやそのさま」を意味します。「わが子が気付けば自主的に勉強している」という言い回しでは、「(親である)自分が勉強をしなさいと言わなくても、自分から勉強している」という主体性がうかがえますね。

反対の意味を持つ言葉としては、「他者によって自分の意志や事情を無視され、無理やり従わさせる」という「強要」とか「強制」が該当すると思われます。

勉強する子供
(c)Adobe Stock

3:積極的

「積極的」とは、「自ら進んで物事をすること」や「物事に肯定的であること」を意味する言葉です。また、そのような性質を持つことを「積極性」と言います。対義語は「消極的」。「自分から進んで物事をしないこと」を表します。

例えば、「友人関係が希薄だったが、勇気を出して積極的に話しかけてみたら友人関係が広がってうれしくなった」などというように使うことができますよ。この例文のように、積極的な行動は、自分にとってポジティブな結果を得ることにもつながるのです。

参考:『デジタル大辞泉』(小学館)

ビジネス現場で重要な、主体的に取り組む姿勢!

あらゆる仕事や業務において、主体的な行動が求められるのは、なぜなのでしょうか? その大きな理由の一つとして、仕事の成果や生産性、品質に「主体的な行動」が大きく影響を与えることが考えられます。例えば、自ら考え、その考えの基づき行動を起こし主体的に取り組む仕事と、命令され半ば強制的に取り組む仕事では、その成果や完成度には自ずと差が出てくるのではないでしょうか?

具体的な、例を挙げて考えてみましょう。あなたが、会社でお客様へ送付する案内状と商品カタログの封入作業をしなければならないとします。机に山と積まれた資料を見せられ、これから始める単純作業のことを考えると、きっとウンザリすることでしょう。そんなウンザリするような単純作業であっても、主体的に取り組めば所要時間は短く感じられるでしょうし、ミスもなく作業は終わり、疲労感も軽いのではないでしょうか?

それに反して、イヤイヤ「やらされ感」を持ちながら行う作業は、ともすると時間は長く感じられ、効率も上がらないものです。また、イヤイヤ取り組む作業は、ミスも多くなりがち。こうしたことは、結局は職場における評価を下げることにつながってしまいます。

職場には様々な仕事があります。一見“つまならそうな仕事”であっても、主体的に行動を起こし、主体的に取り組む姿勢が重んじられます。

最後に

主体的な考え方や行動は、一朝一夕で身につくものではありません。しかし、「まずは自分で考える」、「とにかく実践してみる」ということを日ごろから意識することで、少しずつ身につけることができるのではないでしょうか。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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