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2023.10.27

メンターってどんな人? キャリアアップに役立つメンター活用法【専門家監修】

「メンター」とは、「経験を積んだ年長者。若者が、大人の世界や仕事の世界を渡っていく上で有効な術を学ぶことを支援をする人」。メンターと言える人との出会いが、キャリアを築くのにどのような影響があるのか。キャリアコーチの菊池啓子さんに伺いました。

そもそも、「メンター」ってどんな人?

Oggi世代は、仕事や人生の「節目」に直面し、色々な選択を迫られがち。自分の「これから」を考えると、何が正解かわからない… と、悩んでしまうことはありませんか?

そんなときに頼りになるのが、「メンター」という存在。企業でも「メンター制度」を設けている所も増え、言葉として耳にしたこともあるのではないでしょうか。

「メンター」という言葉の意味は、「優れた指導者。助言者。恩師。顧問。信頼のおける相談相手」。組織行動学という分野では、「メンターとは、経験を積んだ年長者。若者が、大人の世界や仕事の世界を渡っていく上で有効な術を学ぶことを支援をする人」とあります。

これまで5万人のキャリアサポートに関わってきた、キャリアコーチの菊池啓子(きくち・ひろこ)さんに、「メンターとは何か」「メンターという存在を自分のキャリアに活かす方法」を伺いました。

打ち合わせする女性たち
(c)Adobe Stock

「会社の制度として、新人時代にメンターをつけられたという人もいるのではないでしょうか。また、Oggi世代であれば、ご自身が組織内でメンターになっているということもあると思います。

メンターというと、職場で仕事を進めていく上での役割として捉えがちです。そのため、直接仕事に関わる、上司や先輩社員を想定しがちですが、必ずしもそうである必要はありません。

メンターとは、簡単に言うと、『自分の人生において、お手本となる人』。そして、仕事やキャリアで悩んだときに、相談相手となってくれる人です。もちろん、上司や会社の先輩がメンターになることもあれば、友人や知人、学生時代の恩師や専門家など、様々な人がメンターとなり得ます。

なにより大事なことは、本当の意味でのメンターとは、自分が選んで見つけていくもの。会社の制度や役割などから、勝手に他人にマッチングされるものではなく、自分の人生に関わる極めて個人的で影響の大きい人間関係なのです。」(キャリコーチ・菊池さん)

メンターがいることのメリットは?

「メンター」という存在が注目をされるようになった背景として、「キャリア」を取り巻く環境が変わったことがあげられます。伝統的で典型的な女性のキャリア観としては、「サポート職を担い、結婚し子供を産み育て家庭を守っていく」というようなものがありました。このような画一的なキャリアであれば、何も迷うことなく進んでいけますよね。

現代は、さまざまなキャリアが提示され、人それぞれに大事にしたいことや優先順位があり、その時々によって変わってくることもあります。また仕事を取り巻く環境も速いスピードで変化をしています。「みんな同じでこれまで通り」というわけにはいかなくなり、人それぞれに悩みや迷いが出てくるのは当たり前です。

そこで、「人生のお手本」であり、「信頼できる相談相手」となってくれるメンターがいることで、以下のようなメリットを得ることができます。

メリット
(c)Adobe Stock

1:目的や目標が明確になる

「自分の人生において、お手本となる人」がメンター。なぜその人を、自分のメンターだと決めたのでしょう? そんな問いかけを自分にすることで、何を目指し、そのために必要なことは何かが明確になり、キャリアプランが立てやすくなります。

2:目標達成に向けてモチベーションが維持しやすくなる

メンターは、目標に向かって行動するための支援をしてくれます。人生のお手本となる人との関わりは、やる気の源にもなりチャレンジをする勇気もわいてきます。また、落ち込んだときや目的を見失ったときなどは、率直に相談することで、慰めてくれたり、時には叱咤激励をしてくれるなど、メンタル面でのサポートにもつながります。

3:仕事やキャリアに関する知見やスキルを身につけることができる

メンターは、自分よりも経験を積んでいる人であり、その経験値をもとにさまざまなアドバイスやサポートをしてくれる人です。あなたが抱える課題や状況に応じた解決策を持っています。必要とされる具体的なスキルやその習得法、モノの味方やマインドセットの方法などが身につきます。

メンターを探す方法は?

メンターとの出会いは、積極的な行動から生まれるものです。さまざまな人とコミュニケーションをとっていくことで、自分に合うメンターが現れます。

また、メンターは一人だけということはなく、「業務の進め方としてはこの人」「キャリアのお手本としてはこの人」など、カテゴリーごとに何人いてもOK。そして、相手に「メンターになってください! 」と宣言する必要もありません。

メンターを探す方法として、以下のようなものが挙げられます。

ひらめき
(c)Adobe Stock

1:身近な上司や先輩から探す

一緒に働いている上司や先輩の中で、お手本になる人やあこがれの人はいませんか? その人は、あなたのメンター候補。また、メンター紹介制度が、会社や業界にある場合もありますので、積極的に活用するのもひとつの方法です。

2:自分の知り合いや友人から探す

自分の知り合いや友人の中にもメンター候補はいます。メンターの定義である「自分より経験を積んだ人であり、キャリアに有効となる術を学ぶことを支援をする人」であることを忘れずに、信頼できる人か、自分より長けている部分があるかなどを、慎重に判断しましょう。

3:専門家から探す場合

キャリアコンサルタントやコーチ、特定のスキル習得のための講師など、専門家に依頼することも。専門家から探す場合は、費用がかかる場合もありますが、プロのアドバイスを受けることができます。

メンターと付き合うための注意点は?

メンターも人間です。「サポートのしがいがある! 」と思えばこそ、自分の経験や知識を惜しみなく伝えていきたいと思うものです。待ちの姿勢ではなく、自分から積極的に主体的にコミュニケーションをとっていく必要があります。また、メンターからのアドバイスは、素直に受け止めることで、より多くの学びが得られます。

最後に

仕事やキャリアは、さまざまな転機があります。それを乗り越え、経験を重ねることで成長へとつながり、より豊かな人生となっていきます。メンターは、仕事やキャリアの成長を加速させるパートナーです。メンターに出会いコミュニケーションをとることは、自分の可能性を広げ、より充実したキャリアを築く大きな力となります。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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キャリアコーチ 菊池啓子(きくち・ひろこ)さん

2003年から企業研修トレーナー・人材育成コンサルタントとして活動。国家資格キャリアコンサルタント。研修登壇回数は年間100回を超え、これまでに5つの大学でキャリアデザインを教える。現在「社外上司」として多くのビジネスパーソンの悩みに寄りそい成長をサポート。趣味は出張先での御朱印集め。家族は夫と猫2匹。

Twitter:@lotus_kikuhime

ライター所属:京都メディアライン 


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