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2023.10.25

「生き馬の目を抜く」って知ってる? 意味・由来・例文・英語表現を解説!

「生き馬の目を抜く」とは、生きている馬の目を抜くほど素早い動作のこと。また、ずる賢く抜け目のない様子を表す言葉でもあります。ビジネスなどの競争社会では、耳にすることもあるかもしれません。本記事では、「生き馬の目を抜く」の意味や由来、使い方に加えて、類語・英語表現についても解説していきます。

「生き馬の目を抜く」の意味や由来は?

言葉の通り読んでみると、だいぶインパクトのあることわざですよね。聞いたことはあっても意味を理解していない方は多いのではないでしょうか? まずは意味や由来について詳しく見ていきましょう。

馬を撫でる手
(c)Adobe Stock

意味

「生き馬の目を抜く」とは、生きている馬の目を抜き取るほど、素早く物事を行うこと。ただ動作が早いだけでなく、ずるがしこく抜け目のない様子を表します。どちらかというと悪い意味で使うことが多く、「利益を得るためには手段を選ばない・相手を出し抜く」というようなニュアンスを表すでしょう。

また、「油断してはいけない」という教訓を示すことわざでもあります。「ここは生き馬の目を抜く業界だよ」などと使う時は、注意喚起の意味を含むでしょう。

由来

「生きている馬の目を抜くほど素早い」という喩えから生まれたこの言葉。「馬」が喩えられている理由は2つあります。1つは、人間と深い関わりがあること。2つめは、馬が足の速い動物であること。

馬は昔から私達の生活には欠かせない動物であるため、慣用句やことわざにはよく登場します。なおかつ馬は足が速いので、そんな馬から目を抜き取るほど速い様子を喩えたのですね。また、「目を抜く」という表現は「他人を騙す、欺く」という意味を持ちます。そのため、「生き馬の目を抜く」には「利益を得るために他人を出し抜く」というニュアンスが含まれているのです。

使い方を例文でチェック!

普段からよく耳にする言葉ではないかもしれませんが、ビジネスにおいて使われることも多いことわざです。ネガティブなニュアンスを含んでいるので、使う際には失礼にあたらないよう、相手や場面に気をつけましょう。

笑う女性
(c)Adobe Stock

1:生き馬の目を抜く東京

「生き馬の目を抜く東京」という言い回しを耳にしたことはありませんか? 地方から上京する時に、周りから言われたことがある方もいるかもしれません。都会は人が多く、様々な考え方を持った人がいます。そのため、あなたを利用して自分の利益を得ようとする人や、だましてくる人がいてもおかしくありません。

人が多ければ、良い人も悪い人もいるでしょう。「油断してはいけないよ」という注意の意味を込めて、上京する時には「生き馬の目を抜く東京には気をつけてね」とアドバイスする時もあります。

2:生き馬の目を抜く気持ちで臨まないと、上には上がれない

社会人になって企業に就職すると、今までとはガラッと変わった環境に驚くかもしれません。競争が激しい業界では、人を出し抜いて自分の昇格を狙うことが当たり前とされていることも多いでしょう。時には周りをライバルだと割り切ることも大切なのです。

3:昇給に興味がなさそうな同期だったが、知らない間にステップアップしていた。まさに生き馬の目を抜くようだ

自分の野心を表には出さず、心のうちに秘めている人もいるでしょう。そんな人は、周りが油断しているうちに着々と努力を重ねて、いつの間にか出世していたりします。生き馬の目を抜くようなスピードに圧倒されないよう、気をつけたいですね。

4:彼には生き馬の目を抜くような度胸と行動力がある

ずる賢く抜け目のない性格の人は、やはり度胸や行動力が備わっています。自分の目的を達成するには、周りのことばかりを気にしていられないですよね。思い切ったアクションを取れる、度胸や行動力が必要になる場面もあるでしょう。

「生き馬の目を抜く」の類語表現にはなにがある?

「生き馬の目を抜く」とは、動作が素早く、抜け目のない様子を表すことわざでしたね。では、似たような意味を持つ慣用句やことわざには、どんなものがあるのでしょうか? いくつか紹介していきますね。

1:生き馬の目を抉る(いきうまのめをくじる)

「抉る」は「えぐる・くじる」という読み方がありますが、ここでは「くじる」と読みます。「抜く」よりは、「つかみとる・くりぬく」というようなイメージでしょう。意味は「生き馬の目を抜く」と全く同じです。

2:生き牛の目を抜く(いきうしのめをくじる)

牛も人間と深い関わりを持つ動物なので、慣用句によく登場していますよね。牛と馬を比較した時に馬の方が足が速いため、「生き馬の目を抜く」の方が浸透したと言われています。こちらも「生き馬の目を抜く」と同義で使うことができるでしょう。

牛の横顔
(c)Adobe Stock

3:油断大敵(ゆだんたいてき)

「生き馬の目を抜く」には、油断や隙を与えてはいけないという教訓のニュアンスも含まれています。その点で「油断大敵」とも類似していると言えるでしょう。「油断大敵」の意味は、油断は失敗のもとであるから注意を怠るべきではないということ。上手くいっていると思って気を抜いている時ほど、思いがけない危険が起こるものです。

調子に乗ってしまわないよう気をつけたいですね。

4:老獪(ろうかい)

社会で色んな経験を積んでいて、悪賢いこと。老猾(ろうかつ)とも言うこともあるでしょう。「老」は年数を経ていることを指し、「獪」はずるい・悪賢いという意味を指します。「老獪な取引をされる」というような例文が挙げられるでしょう。

「生き馬の目を抜く」の英語表現を紹介

最後に「生き馬の目を抜く」の英語表現を紹介していきます。こちらも参考にしてみてくださいね。

1:catch a weasel asleep

weaselはイタチのことを指します。直訳すると「寝ているイタチを捕まえる」となりますが、意味は「出し抜く・騙す」ということ。weaselはずる賢くて卑劣な人の喩えとしても使われており、それを捕まえることで、油断している相手を出し抜くというニュアンスを表現しています。

2:cunning

ずるさや悪知恵の意味を表す英単語です。ただずるいのではなく、それに加えて巧妙さや器用を兼ね備えている様子を表すでしょう。例えば「cunning calculation(ずる賢い計算)」のように使います。

最後に

「生き馬の目を抜く」の意味や使い方について理解していただけましたか? 「馬」を使った慣用句は、他にも「馬の耳に念仏」や「馬が合う」「尻馬に乗る」などがあります。比較的聞き覚えのある言葉ばかりではないでしょうか? このように、動物を使ったことわざや慣用句は他にもたくさんありますので、また探してみてくださいね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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