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2023.10.18

「心許ない」の意味や使い方は?ビジネスで使うシーンや例文、類義語を紹介

「心許ない」とは、心配や不安で心が落ち着かない様子を表す言葉のことです。現状の不安を表したり、遠回しに誘いを断ったりするときに使います。本記事では、「心許ない」の意味や使い方、シーンごとの例文をご紹介します。類義語・対義語もお伝えするため、参考にしてください。

「心許ない」の意味は?

「心許ない」は「こころもとない」と読み、心配や不安で心が落ち着かないという意味です。平安時代から使われてきた言葉で、古典文学でも「心もとなし」という言葉がみられます。

古語の「心もとなし」は「待ち遠しい」などの意味で使われていましたが、時間の経過とともに現代の意味に変化しています。

ここでは、心許ないの使い方をみていきましょう。

使うシーンは2つ

「心許ない」は、主に「現状に不安を示すとき」と「遠回しに誘いを断るとき」の3つのシーンで使われます。

それぞれ、詳しく紹介します。

現状に不安を示すとき

現状に心配や不安を感じたとき、「心許ない」と表現します。たとえば、プロジェクトを進めていて無事に終えられるか確信を持てなかったり、仕事の成果が上がるか不安な状態になったりしたときに使います。

ビジネスシーンで使う場合、「この体制では心許ない」など、自分の感情よりは客観的な視点から使うことも多いでしょう。

(例文)

・現状の人数では締め切りまでに間に合うか心許ないため、調整をお願いします。

遠回しに誘いを断るとき

仕事上で上司や取引先から誘いがあった場合など、はっきりと断りづらい場合もあるでしょう。「心許ない」は、そのような誘いを遠回しに断りたい場面で役立ちます。

たとえば、「財布が心許ない」「ふところが心許ない」といった表現を使うのが一般的です。

(例文)

・せっかくお誘いしていただいて恐縮ですが、今回はふところが心許ないため、今回はご遠慮いたします。

「心許ない」の例文

「心許ない」の理解を深めるため、例文をいくつかみてみましょう。

・新入社員を1人で取引先に出向かせるにはまだ心許ないため、しばらくは先輩社員が一緒に行動するようにしている

・先日の検査結果が今日わかるため、朝から心許ない状態になっている

・新しい部署に配属され、慣れない仕事に心許ない気分である

・決勝まで進むためにこのメンバーでは心許ないため、強いメンバーの補強が必要だ

・重要な会議のプレゼンテーションを、新人に任せるのは心許ない

・今回の対応につきまして、私だけでは心許ないため、お力をいただけないでしょうか

困っている男女のイラスト
(c)Adobe Stock

「心許ない」の類義語

「心許ない」には似たような意味の言葉が複数あります。

・頼りない

・おぼつかない

・心細い

・危なっかしい

どれも「心許ない」と同じく不安な気持ちを表しますが、それぞれ心情には微妙な違いがあり、使用するシーンも異なります。一緒に覚えて、表現のレパートリーを増やしましょう。

ここでは、「心許ない」の類義語を3つご紹介します。

頼りない

「頼りない」は「たよりない」と読みます。あてにならないという意味です。何かを依頼したりお願いしたりしても、期待できないことを表します。

強い態度に出られない人や、リーダーシップをとれない人を指して使われることもあります。

(例文)

・このメンバーだけでは頼りないため、優秀な人材を募集しようと考えている

・彼はいつもミスが多く、周りから頼りない人と思われている

おぼつかない

おぼつかないは、「物事の成り行きが疑わしい」「うまくいきそうもない」という意味です。漢字では「覚束無い」と書きます。

「おぼつかない」の「おぼ」は「おぼろげ」と同じく漠然とした様子を表します。「ない」は形容詞を作る接尾語であり、打ち消しの意味はありません。

そのため、「おぼつく」という肯定の言葉はなく、「おぼつかない」というひとつの独立した単語になります。

(例文)

・彼はお酒を飲みすぎて、おぼつかない足取りになっている

・このままでは締め切りに間に合うかおぼつかないため、残業することに決めた

心細い

「心細い(こころぼそい)」とは、頼るものがなく心配という意味です。「心許ない」とよく似ていますが、「心細い」は主に自分の感情について使うのに対し、「心許ない」は他人に対しても使うことが多い点が異なります。

(例文)

・1人で営業先を回るのはまだ心細いため、誰かについてきてほしい
・地震が起きてからずっと1人だったため、心細い思いをしていた

「心許ない」の対義語

頼もしい相手に相談する様子
(c)Adobe Stock

「心許ない」には、反対の意味を持つ言葉もあります。主な対義語は、以下のとおりです。

・心強い

・盤石

・頼もしい

不安や心配で落ち着かないという意味がある「心許ない」に対し、対義語はどれも安心で頼りになるという意味合いの言葉です。これらの対義語も一緒に覚えることで、「心許ない」の理解を深められるでしょう。

このうち、「心強い」と「盤石」について、詳しい意味や例文をご紹介します。

心強い

「心強い(こころづよい)」とは、頼もしく、安心できる様子を表す言葉です。頼りがいのある存在や人物、事柄に対して使われます。

主に、人から受けた援助やサポートに対する感謝の気持ちを表すときに、使うことが多いでしょう。

(例文)

・上司のアドバイスがあると、大変心強いと感じる

・顧客からポジティブな意見をもらえると、非常に心強い

盤石

「盤石(ばんじゃく)」とは、重くて大きい石という意味で、それが転じて「堅固でしっかりしていてびくともしない」「安定感があり、ゆるぎない」ことを表します。

「盤石の地位を築く」「盤石の基礎」といった使い方をします。

(例文)

・優秀な人材の採用に成功し、盤石の体制を整えられた

・彼は社長から盤石の信頼を得ているため、将来も安泰だ

「心許ない」を使うシーンを覚えよう

「心許ない」とは、現状が不安や心配で落ち着かないとき、もしくは遠回しに誘いを断るときに使う言葉です。自分の気持ちを表すほか、「現在のメンバーでは心許ない」など、客観的な視点でも使います。

「心許ない」には、類義語・対義語も豊富です。あわせて覚えておけば理解が深まり、シーンに応じて適切な表現ができるでしょう。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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