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2023.09.22

「生かす」と「活かす」の違いとは? 使い分け方を分かりやすく紹介!

「生かす」と「活かす」は、辞書では解説をまとめられている場合が多い言葉です。一般的には「生かす」は「生きさせる」「生きながらえさせる」という意味で、「活かす」は「活用する」の意味で用いられる傾向にあります。本記事では「生かす」と「活かす」について、詳しく見ていきましょう。

「生かす」と「活かす」の違いとは?

日本語は世界中無数にある言語の中でも、難しい言語だと言われています。複雑ゆえに、人の心情や景色を繊細に美しく表現することができるのです。だからこそ、日本語を第一言語としてきた人でも、日本語について曖昧になっていることがたくさんあるのではないでしょうか?

漢字や活用、助詞の使い方など、難しいポイントを挙げればきりがありませんが、中でも同音異義語は難しいですよね。

音が同じであるため、会話の中では困ることは少ないでしょう。しかし、いざ文字にしてみようとすると、「どっちの漢字を当てればいいんだっけ?」ということになってしまいがちです。

その一例として、本記事では「生かす」と「活かす」を紹介します。みなさんは使い分け方を知っていますか? 辞書などでは「生かす/活かす」とひとつにまとめて解説しているものもあり、曖昧になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

本記事では、「生かす」と「活かす」の意味と使い分け方を紹介しますね。

「生かす」と「活かす」の意味

まずは、辞書的な意味を確認しましょう。

「生かす」と「活かす」には、「息絶えたものを生き返らせる」「命を長らえさせる」という「生命」に重きを置いた意味のほかに、「有効活用する」「一度消した文章や言葉を復活させる」という意味もあります。

協力する女性
(c)Adobe Stock

「生かす」と「活かす」、それぞれの具体的な意味の違いについて

次に「レファレンス協同データーベース」を用いて、それぞれの使い分けについて詳しい資料がないか調べてみました。

「レファレンス協同データベース」とは「公共図書館や大学図書館、専門図書館などにおける利用者から寄せられた質問(レファレンス事例)や調べ方のマニュアルなどのデータをインターネットを通して提供したデータベース」のことです。

日本各地の図書館がこのデータベース事業に参加しており、図書館員のレファレンスサービスや一般利用者の調査や研究活動に役立てられています。質問は日常生活における些細な疑問や専門的な質問まで多岐にわたり、非常に面白いので、ぜひ一度ご覧ください。

そして、この「レファレンス協同データベース」に「生かす」と「活かす」の違いについて質問した利用者への回答がありました。

「生かす」のニュアンス

下記に、実際の回答(レファレンス協同データベース)を一部抜粋して引用しますね。

 

「生かす」はその反対語が「殺す」であるので、生きさせる、よみがえらせる、殺さず生きながらえさせるという意味で用いられる、と書いており、用例として、「重篤の病人を生かす。生かしておけない人間だ。」等が挙げられている。

仲良く眠る犬と猫
(c)Adobe Stock

「活かす」のニュアンス

続いて、同じ回答の「活かす」の部分についても見ていきましょう。

 

「いかす」は効き目のあるように使う、活用するという意味の場合の表記で、漢字で書けば「活かす」ということになるが「活」の音訓は「カツ」のみで「イかす」はないので、常用漢字表(法令,公用文書,新聞,雑誌,放送など,一般の社会生活において,現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安)では、「活かす」は常用漢字以外の音訓になる。したがって、「活用する」などの意味で用いるときは、特に、公用文では、注意が必要、と書かれている。用例として、「地域の特性をいかす。彼の持ち味をいかす。」等が挙げられている。

このように、「レファレンス協同データベース」は疑問に対して非常に分かりやすい回答が記録されています。回答には、参考にした資料が記載されていますので、さらに詳しく知りたい方はソースである資料にあたってみてはいかがでしょうか?

「生かす」の使い方を例文で紹介

それぞれのニュアンスが分かったところで、具体的な使い方について例文で紹介しますね。言葉を覚えたり、詳しくなったりするためには、実際に使っていくの一番でしょう。

1:「私は交通事故で生死の境をさまよっていたが、手術のおかげでなんとか生かされた」

「生かす」は「人生」や「生命」という言葉で用いられるように、「命」にかかわる場合に使われることが多いです。

2:「私の秘密を知った人間を生かしておくわけにはいかない」

サスペンスドラマなどで耳にする決まり文句「生かしておくわけにはいかない」も、「生」の漢字を使います。親しい間柄では、ふざけて使うこともありそうですね。

「活かす」の使い方を例文で紹介

「活かす」のパターンも例文で押さえておきましょう。

1:「学生の頃に取得した秘書検定のスキルを、活かすときがきた!」

自分の持っているポテンシャルやスキルを発揮するときは「活かす」を使います。「活きる」「活きた」と変化させて使うこともありますので、臨機応変にいきましょう。

勉強する女性
(c)Adobe Stock

2:「この場面で、クローゼットにしまいっぱなしだったセーターを活かすことができるとは思わなかった」

ポテンシャルや能力だけでなく、ものに対して「活かす」を使うこともあります。「活用する」「活躍する」のニュアンスです。

最後に

本記事では、「生かす」と「活かす」の違いや使い分け方について見ていきました。「生かす」「活かす」問題や言葉に関する疑問に限らず、調べても分からないことがあったときには、「レファレンス協同データベース」などを活用するのもおすすめです。

辞書だけでは分からないことも、答えが見つかるかもしれませんよ。「生かす」「活かす」の使い分けが分からなくなった際には、ぜひ本記事を思い出してくださいね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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