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2023.09.24

その肩こり、不眠、肥満… もしかしたら「呼吸」が原因かも?<専門医が解説>

今回ピックアップするのは、呼吸過多がもたらす症状について。書籍『不調の9割は「呼吸」と「姿勢」でよくなる!――専門医が教える自律神経が整う「呼吸筋トレ」』より解説します。

今こそ、自分の「呼吸」と「姿勢」を見直すチャンス!

突然ですが、皆さんは次のようなことに思い当たりませんか?

□坂道を歩いたり、信号を渡ろうと少し急いだだけで息が乱れる
□階段を上るのがおっくうで、エスカレータやエレベータを使う回数が以前より増えた
□自分の呼吸音が聞こえる
□ストレスや不安を感じるようなシーンで、ドキドキするだけでなく息が苦しくなる
□気づくと口呼吸になっている口を開けて寝ている(らしいも含む)

いかがでしょうか?

1つでも当てはまれば「呼吸機能低下」の兆候です。

――そう警鐘を鳴らすのは、多数のメディアにも出演している、呼吸器外科医 医学博士 山王病院 副院長/呼吸器センター長・奥仲哲弥先生

「呼吸機能の低下」と言うと、肺や気管支に病気があって、息をするのも苦しいような人を思い浮かべるかもしれません。

ところが奥仲先生によると、肺という臓器はとてもがまん強く、多少弱っても体に影響が出にくいという特徴があるそう。

深呼吸する女性
(c)Adobe Stock

逆に言うと、今は呼吸苦などの症状がなくても、実はじわりじわりと弱っている可能性が。特に、現代人はさまざまなストレスや不規則な生活から、自律神経のバランスを崩し、常時「浅く速い呼吸」になっていると言われます。

この浅く速い呼吸や間違った深呼吸、ため息のし過ぎ、口呼吸などは、本来の呼吸力を低下させるばかりか悪影響さえあり、さまざまな不調のもとになってしまうのです。

そこで奥仲先生の著書『不調の9割は「呼吸」と「姿勢」でよくなる!――専門医が教える自律神経が整う「呼吸筋トレ」』より、呼吸と姿勢の改善法などをご紹介。数回にわたってプチ連載形式でお届けします。

前回の記事はこちら>>あなたの肺のお疲れ度は? ため息が多い… という人、注意!

慢性疲労、肩こり、猫背、不眠、肥満─ すべて原因は「呼吸」かも?

昨今、メディアやSNSで流れてくるネガティブな情報、在宅ワーク等による環境の変化で、今まで以上にストレスがたまっている人も、多いのではないでしょうか。

このストレスやプレッシャーは、浅くて、速い呼吸をもたらします。呼吸が浅く、速くなってしまう理由として、

1. 自律神経の乱れによる心身の緊張状態の持続
2. スマホやパソコン作業による長時間の前かがみ姿勢
3. マスク生活での不快感、閉塞感、息苦しさからくる口呼吸

などが、主に考えられます。

過度のストレスなどは、自律神経のバランスを崩し、呼吸が乱れる原因となるのです。

自律神経は生命維持に欠かせない、呼吸、血液循環、体温調節などを司る神経です。体の働きを促す交感神経と、休ませる副交感神経からなり、自然に私たちの体を守ってくれています。

人はストレスに直面すると、それに対抗しようと交感神経が優位な状態となります。すると、肩や首の筋肉が緊張するため「横隔膜」や「肋間筋」などの呼吸筋が収縮し、比較的ラクに空気を吸える、胸を使った呼吸や口呼吸を優先するようになります。

イライラを鎮めようと大きなため息を何度もつく。
落ち着こうとして、大きな呼吸を何度もする。
いつの間にか口を開けている。

このようなときは、だいたい口と胸を使った呼吸で、換気をし過ぎている状態です。

これらはすべて、息を「吐き切る」ことがうまくできず、肺の中にいつも空気が残っているため、浅い呼吸しかできなくなっています。

浅くしか吐けないので、またすぐに息を吸いたくなり、速い呼吸になってしまうという悪循環に陥っているのが呼吸過多です。

また、長時間のデスクワークや緊張状態が招く猫背や巻き肩、スマホ首や反り、脚組みなどは、骨格をゆがませ、呼吸機能にまで影響を与えることがよく知られています。

肩こりの女性
(c)Adobe Stock

呼吸というのは、単に空気中の酸素を取り込みやすいのか、そうでないのかだけでなく、体、心、脳と、切っても切れない関係にあり、それぞれの健康状態にまで影響を与えていることがわかります。

以下の【「呼吸過多」危険度チェック】で1つ以上該当した方は、疲れやすかったり、肩こり・頭痛、慢性疲労、睡眠障害、冷え性、消化不良や肥満などに悩まされていたりしないでしょうか。

もしかしたら、それは呼吸過多が原因かもしれません。

「呼吸過多」危険度チェック

【症状】

□激しい運動もしていないのに呼吸が苦しいことがある
□静かにしていても自分の呼吸音が聞こえる
□1分間の呼吸数が25回を超えている
□あくびが多い
□気づくと口で呼吸をしている
□ため息が多いと指摘されることがある

【姿勢・体動】

□口が少し開いていることが多い
□呼吸するときに肩が上下する
□呼吸するときにお腹も胸も動かない
□呼吸するときにお腹よりも胸の動きのほうが大きい

\結果と「呼吸過多」危険度/

チェックのついた数:1つ以上…  呼吸過多になっているか、呼吸が安定していない可能性があります→不安!

* * *

TOP画像/(c)Adobe Stock

合わせて読みたい!

『不調の9割は「呼吸」と「姿勢」でよくなる!――専門医が教える自律神経が整う「呼吸筋トレ」』(著者:奥仲哲弥 /あさ出版)

「呼吸」と「姿勢」――このたった2つのことをちょっと変えれば、不調は改善される!

多くの人がかなりの誤解をしている、「呼吸」と「姿勢」。
肺という臓器はとても我慢強く、4割の機能が失われても、痛みや苦しみを訴えません。その代わり、動いたときの呼吸のちょっとした乱れなどの形でSOSを発してきます。
つまりは、特に「これといった」症状がなくても、じわりじわりと弱っている可能性があるわけです。
特に、現代人はさまざまなストレスや生活環境、ここ数年はマスクをつけ続ける生活から、常時「浅く早い呼吸」になっているといわれます。この浅く早い呼吸や間違った深呼吸、ため息のしすぎなどは、本来の呼吸力を低下させるばかりか悪影響さえあり、「慢性疲労」「睡眠障害」「肩こり」「頭痛」「冷え性」「消化不良」「肥満」など、思ってもみないような、さまざまな不調のもとになってしまうのです。
本書は、呼吸器の権威である奥仲医師が、「最も効果的で」「最も簡単な」呼吸と姿勢の改善法をわかりやすく解説。入会金・会費不要! お金もかからず、場所も取りません。特別な道具もいりません。
たいした覚悟がなくても、すぐにお気楽に始められて、その結果は――

疲れにくくなる/持久力がつく/心身の不調が解消する/お腹周りが引き締まる/
など、効果バツグン!!

今こそ自分の呼吸と姿勢について見直すタイミングです!本書のエクササイズを試せば、きっとあなたの体にも〈嬉しい変化〉があらわれるはずです!


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