バツイチとは
以前は「今の生活を我慢してでも、子どもや体裁のために離婚しない」という風潮が強かった日本ですが、今では離婚することはそれほど珍しいケースではありません。
「バツイチ」とは、一度離婚をしたことがあり、現在は独身の人を指す言葉です。
日本では離婚すると、「戸籍謄本の配偶者を戸籍から抜く」と言う意味で記載する欄をバツと書いて消していたようです。バツが一回付くことから、離婚した人が「バツイチ」との認識が広まっています。
最近の戸籍は電子化されており、事務の上でバツを付けることはあまりないようですが、「離婚経験のある人」を意味する言葉として、バツイチは広く浸透しています。
バツイチ同士が交際・結婚することもあれば、「好きになった男性が、たまたま離婚経験者だった」というケースもあり得る話です。ここでは、バツイチの再婚事情や、バツイチ男性と結婚したいなら知っておきたいポイントを紹介します。
バツイチが出会うきっかけ
バツイチの中には再婚願望がある方もいれば、ない方もいるでしょう。しかし、最近増えている「孤独死」や「老後の不安」について考えた時、信頼できる誰かと共に暮らしたいと思う方も多いかもしれませんね。
また、仕事や育児、介護などが落ち着いたタイミングで自分の人生を楽しもうとした時に、一人でも日々の暮らしを謳歌できる方もいれば、誰かと一緒に楽しみたい、という方もいらっしゃるかも。
バツイチに限ったことではありませんが、日常生活で出会いがない方の出会いの手段として有力な方法を二種類紹介していきます。バツイチの場合、自分に合った方法で効率よく出会うことが大切です。
1:マッチングアプリを使う
以前は、ネガティブなイメージの強かった出会い系アプリですが、ここ最近では出会いのきっかけとして上位にあがるようになってきました。
様々なアプリが存在するので多少の違いはありますが、基本的にはどれもまずはプロフィールを確認して、いいなと思った方に「いいね」ボタンを押すシステム。両者が合意すれば連絡を取り合うことができるので、自宅にいながら手軽に出会いを探すことができる便利なものです。
メリットは、プロフィールにステータスを細かく入力できるのであらかじめバツイチであることを知らせておけること。「バツイチ」であることはもちろん、「結婚願望のあり・なし」「結婚するならすぐしたいか・数年のうちにしたいか」など、聞きにくいことを事前情報として把握できるので、効率のいい出会いが期待できます。
デメリットは、稀に経歴を詐称してる人がいる可能性があるということ。かなり少数派ではありますが、既婚者であるにもかかわらず、未婚やバツイチのふりをして参加しているケースも…。そうしたことを踏まえながら、慎重に相手を見極める必要がありそうですね。
2:結婚相談所に入会する
お見合いや担当者との打ち合わせなど、何かと顔を合わせて直接やり取りする機会が多い印象の結婚相談所。
メリットは、こちらも初めから自分が「バツイチ」であることを知ってもらった上で話が進められること。お互いバツイチ同士のケースも多いようです。自分の担当者が、相性がよさそうな人を探してきてくれるシステムで、「どのタイミングでバツイチであることを伝えるべきか…」と悩む必要がないので、少し気楽に臨めるかもしれませんね。
デメリットは、入会金や月額金が必要で何かと費用がかかること。しかし、その分参加者の本気度も高く、アプリとは違う安心感があります。身分証明などもしっかりしているので、結婚に対して真剣な人と出会えそうですね。ここで出会った方々は、比較的短い交際期間で、結婚へと踏み出す方が多い印象です。
バツイチ男性のパターン
「バツイチ女性と比べると、バツイチ男性の再婚は難しい」という意見もありますが、果たして本当にそうなのでしょうか? バツイチ男性のパターンを二種類を紹介します。
1:バツイチ子持ち
「バツイチ子持ち」とは、子どもがいる離婚経験者のことを指します。結婚を意識している男性が離婚した時に幼い子どもがいた場合、何が原因で離婚に至ったのかは気になるところですよね。
バツイチ子持ちの男性との再婚を考える場合、まずは相手の子どもと良好な関係を築けるように努力しましょう。子どもとしては、急に現れた人に対して不安を持つこともあるかもしれません。
一方で、子どもがいる場合、再婚になかなか踏み込めないことも多いようです。時間をかけて、子どもを含めてゆっくりと関係を築いていくことが重要になります。
2:バツイチ子なし
「バツイチ子なし」は、子どものいない離婚歴がある方のことを指します。子どもがいる方よりは身軽なイメージですが、だからこそ離婚のきっかけを知りたい人も多いのではないでしょうか?
多く挙げられる原因は、
・モラハラ
・性格の不一致
・生活習慣の違い
・浮気癖
など。結婚した途端、相手の短所が気になったり、相手の態度が急変するケースもあります。
それらの不安要素がクリアできれば、子どもがいない分再出発しやすいので、再婚する方も多い印象です。
バツイチ男性との再婚はアリ?
インターネット上ではバツイチ男性との再婚を不安視する声もありますが、その理由として考えられるものを3つ挙げてみました。
1:離婚理由によっては、再び離婚を繰り返す可能性がある
「浮気を繰り返す」「ギャンブル癖が治らない」など依存が原因の離婚なら、再び同じ過ちを繰り返す可能性があるかもしれません。しかし、ほとんどの方は離婚したからこそ分かる学びもあり、それを次の結婚生活に活かせることでしょう。
多くのバツイチ男性は、離婚したことで結婚生活への自信をなくし、中には再婚を思いとどまる方もいらっしゃいます。しかし、結婚という共同生活を何も知らない初婚の人よりも、「二度目の結婚こそ失敗を繰り返さない」という気持ちをお持ちの方は多いのではないでしょうか? 過去の失敗を「経験値」として自信を持って、新たなステップを踏み出しましょう。
2:家族の反対を受ける可能性が高い
バツイチの方と結婚する場合に限ったことではありませんが、家族の反対を受けた場合、相手の人柄や経済面が安定しているなど、家族に安心してもらえる材料を提案することが何より大切です。
家族も初めは「また離婚になるのでは」と不安になるでしょうが、それは初婚の人でも同じことが言えます。バツイチのステータスにこだわり続けず、当事者の内面を鑑みて判断するように心がけてくださいね。
3:経済面での心配
バツイチで子持ちの男性の場合、子どもは元妻が引き取り自分は養育費を支払うケースも多い印象です。また、子どもがいなくても、離婚の原因によっては元妻に慰謝料を払い続けていることも。それらの支払いがあれば、その分新たなパートナーとの結婚生活の費用に回すお金があまりないことも考えられます。
現実問題、お金がなければ結婚生活は続けられません。相手の経済状況に理解を持ち、二人で協力していく必要があります。
最後に
バツイチ男性との結婚だからこそ、次は失敗のない幸せな結婚生活を送れる可能性も高いはず。過去の離婚原因も気になるかもしれませんが、大切なのは「今」です。過ぎ去った昔に囚われすぎず、今から始まる「これから」を大切にしてくださいね。
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