結婚に関する名言
人は不安や、迷いが生じた時に、先人たちの経験から得た名言を読んで、学びを得ることが出来ます。「この人とこれから先の人生を共にする」と決断した時に「本当にこの人を選んで後悔しないか」「本当に幸せになれるのだろうか」と不安を感じたら、結婚にまつわる名言を読むとしっくりくるかもしれません。
例えば、結婚する行為自体に焦ってしまっている方には、『戦争と平和』を書いた小説家・トルストイのこんな言葉を紹介します。
「急いで結婚する必要はない。結婚は果物と違って、いくら遅くても季節はずれになることはない。」
本記事では、結婚に関するさまざまな名言を解説します。
人に贈りたい名言
ここでは、結婚式のスピーチなどで使えるような有名な名言や、面白い名言を紹介します。
スピーチに使える短い名言
まずは、スピーチなどで使える名言から。
・「愛する、それは互いに見つめ合うことではなく一緒に同じ方向をみることである」(サン・テグジュペリ)
「星の王子さま」の作者による、有名な名言です。恋愛期間は、お互いだけを見つめていた二人でも、結婚すれば「家族」という一つのチームになります。ただお互いを見つめているだけでなく、同じ目標に向かって、協力しあうことが大切ですね。
・「愛情には一つの法則しかない。それは愛する人を幸福にすることだ」(スタンダール)
シンプルでありながら、心に響く名言です。一緒にいる中で、パートナーに要望を押し付けたり、恩を売ったりしがちですが、まさに結婚した時の原点に戻してくれるような言葉ですね。
面白い名言
少しクスリと笑えるような、なおかつ現実的な名言を集めてみました。
・「Keep your eyes wide open before marriage and half shut afterward.(結婚前には目を大きく見開いてみよ。結婚してからは片目を閉じよ)」(トーマス・フラー)
結婚前には相手を吟味するために、両目を開いてよく観察することが大切です。結婚後は少々のことは目をつむるくらいが丁度よいのかもしれません。
・「Marriage halves our griefs, doubles our joys, and quadruples our expenses.(結婚は悲しみを半分に、喜びを二倍に、そして生活費を四倍にする)」(イギリスのことわざ)
よく聞く「悲しみをに半分に、喜びは二倍に」のフレーズですが、ユーモアを込めてこの名言では生活費にも触れています。
哲学的な名言
次は哲学的な名言を紹介です。
有名な哲学者や作家たちも、結婚についての名言を残しています。
ニーチェ
現在でも自己啓発本等で人気のニーチェ。ニーチェ自身は生涯結婚しませんでしたが、いくつか結婚生活に関する名言を残しています。
・「結婚する時は自問せよ。『年をとってもこの相手と会話できるだろうか』その他は年月がたてばいずれ変化することだ」
「見た目がタイプだから」、「立派な会社に勤めているから」、「家庭環境が立派だから」との理由から、相手の少しの違和感に、目をつむっていませんか? 年を取ると見た目も変わり、今の時代、仕事もいつ何時どんなことが起こるかわかりません。
そんな外的要因がなくなり、年老いても今のパートナーと楽しく過ごしたいと思えるかは、結婚を決意する際にとても大切なポイントですね。
・「結婚生活は長い会話である」
この言葉は、結婚式のスピーチなどでよく聞く有名なフレーズですが、実はこのあとに「結婚生活では他のことは全て変化するが、一緒の時間の大部分は会話に属する」と続きがあるようです。結婚生活では、つい「これくらい、察してほしい」と望んでしまいますが、相手は自分と違う人間。言葉にしないと、伝わりません。会話することを諦めずに、コミュニケーションの時間を大切にしたいですね。
シュベール
フランスの随筆家のシュベールはこんな名言を残しています。
「その女性がもし男であったらならきっと友達に選んだだろう、と思われるような女でなければ妻に選んではいけない」
これは男女逆の立場でも同じことが言えます。例えば、友達との付き合いをひたすら邪魔するような男性を、同性であれば友人にしたいでしょうか? きっと疎遠になりますよね。「異性だから」「ただのやきもちだから」などで見過ごすのではなく、冷静に相手のことを判断することが大切です。
夫婦に贈る名言
次は夫婦に贈る名言を紹介しましょう。
既に結婚している夫婦であれば、当たり前になりつつある生活の中で「してもらって当然」「これはやめてほしい」など、相手への要望がどんどん生まれてきますよね。相手を変えることは出来ないはずなのに、自分のしてほしいことを望み、その通りにならないと失望することはありませんか? そんな時に、ハッとさせられる言葉を紹介します。
・「Men marry women with the hope they will never change. Women marry men with the hope they will change. Invariably they are both disappointed.(男は結婚する時、女が変わらないことを望む。女は結婚する時、男が変わることを望む。お互いに失望することは不可避だ)」(アインシュタイン)
最後に
結婚する、しないに関わらず心に響く名言たち。昔は「女性であれば、結婚するのは当然のこと」のような風潮がありました。
しかし、現在は女性も自立し、多様な生き方がある時代です。これらの名言を参考に、「相手に幸せにしてもらいたい」よりも自分が「相手を幸せにしたい」と思えるような相手を選び、人生をよりよくするための結婚となると良いですね。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
吉川沙織(よしかわ・さおり)
結婚式場内の衣装室や路面店にて衣装スタイリストとして勤務。挙式当日の着付けや、前撮り撮影などに携わる。趣味はピクニック。海外・国内ウエディングの流行チェックも好きです。
ライター所属:京都メディアライン