この記事のサマリー
・たたき台は、検討や批判を重ねてよりいい案にするための「原案」のことです。
・たたき台は、会議や相談を進める土台になります。
・言い換えるなら、原案・試案・草案、英語なら “a draft proposal” や “a tentative plan” が近いです。
会議や企画で「まず、たたき台をください」と言われて戸惑ったことはありませんか? たたき台は、検討や批判を加えて案を磨くための原案のことです。資料の体裁に決まりはありません。
この記事では、「たたき台」について見ていきます。
「たたき台」とは?
まずは、意味から確認していきましょう。
意味
たたき台には、よりいい案にするための「原案」という意味があります。また、「叩き台」と表記することもありますよ。
辞書では次のように説明されています。
たたき‐だい【×叩き台】
批判・検討などを加えて、よりよい案を得るための原案。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
企画や提案をする際、まず作成するのがたたき台ですよね。たたき台は「検討や批判を加えて、よりいい案にしていくための原案」なので、形式に決まったものはありません。
メモや箇条書きの段階でも、話し合いの土台になる内容がまとまっていれば、たたき台になり得ます。そこから意見を集め、論点を整理し、内容を磨いていくのが一般的でしょう。
たたき台を作るメリットは?
業務において、たたき台は「完成形」ではなく、意見を集めて磨くための原案です。そのため、最初の形のまま決まるとは限らず、「なぜ必要なのか?」と感じることもあるかもしれません。たたき台の作成は容易ではないため、疑問に思うのも当然でしょう。
しかし、たたき台を作成すると、次のようなメリットを得ることができます。
論点が整理できる
たたき台を軸として議論をしていくため、論点の整理に役立ちます。たたき台がない状態だと、議論は迷走することがあるでしょう。また、たたき台をシェアすることで、さまざまな視点からの意見が出ることもメリットといえますね。
たたき台があるからこそ、企画や提案がブラッシュアップできるのです。
現在、不足していることがわかる
たたき台を作ることで、自分の理解度を知ることができます。作成に迷う時は、何かしらの理解や情報が不足しているということ。その際は、情報収集をする、誰かのサポートを受けるなどして、理解度を高めていくといいですね。

たたき台を作る:基本編
ここからはたたき台の作り方を紹介します。まずは基本的な作り方の手順を見ていきましょう。
ステップ1:目的とコンセプトを把握する
まずは、企画やプロジェクト、提案に関する目的やコンセプトを確認し、たたき台を作ります。たたき台といえども、目的やコンセプトに沿った内容にしないと、作成しても意味のないものになりかねません。
目的やコンセプトがわからない場合は、上司や担当者に確認し、情報を得てから進めるようにしましょう。
ステップ2:検討項目を洗い出す
次は、検討項目の洗い出しをしていきます。具体的には、次に挙げるような項目が多いでしょう。この情報も、たたき台に記載してください。
・ターゲット層となる顧客について
・全体スケジュール
・責任者や担当者など人員に関する情報
・準備するもの
・予算
・過去の実績や反省点
・成果指標や目標数値
ステップ3:各項目をざっくりリサーチ
洗い出した要素について、ざっくりでいいのでリサーチをします。この段階では緻密に調べる必要はありませんので、時間をかけ過ぎないようにしましょう。可能であれば、過去資料などを収集し、添付するといいですね。
リサーチの段階では、どのような情報があれば、チームでの話し合いに役立つかを考え、取り組むのがおすすめです。必要資料を準備しておけば、スムーズに話し合うことができるでしょう。
ステップ4:資料として簡潔にまとめる
リサーチした情報をまとめ、たたき台を作ります。あくまでも原案ですので、緻密なものを作る必要はありません。必要な写真や資料は添付しますが、文字の色づけや装飾などは不要。わかりやすくて簡潔なたたき台をイメージし、作成してください。

たたき台を作る:押さえるべきポイント編
基本的な作り方の次は、たたき台を作る上でのポイントを紹介します。
ポイント1:優先すべきは、スピード
たたき台を作成する際、もっとも優先したいのが、スピードです。たたき台は原案ですので、作成に時間をかける必要はありません。たたき台作成の指示があったら、スピーディーに提出することを意識しましょう。
ポイント2:完成度は気にしない
繰り返しになりますが、たたき台はあくまで「原案」です。したがって、たたき台作成の段階では、関連する情報のすべてを揃える必要はないでしょう。完成度の高さも気にする必要はありません。
ポイント3:細かいことも気にしない
たたき台を作成する際、上司や先輩に「ダメ出しされるのでは…?」と不安になるかもしれません。しかし、案を練るために作成するものですから、指摘やダメ出しは当然ある、と考えておくといいでしょう。
ポイント4:情報にはできるだけ数字を入れる
情報収集の際に特に意識したいのが「数字」です。何かを決める際、判断材料として優先されるのが数字。何かしらのデータを扱う場合は、できるだけ数字を示すようにしましょう。
ただし、数字を入れる際は、信頼できる引用先かどうかをしっかりチェックしてください。どのようなデータであれば有益なのかに関しては、日頃からリサーチして情報を集めておくといいですね。
ポイント5:たたき台は変わるものと心得る
そうはいっても、たたき台の作成は大変な作業です。簡潔に作るといっても、リサーチを重ね、データを収集しなければならず、労力を使います。だからこそ、たたき台の内容を手直しされると、気持ちが沈んでしまうこともあるでしょう。
しかし、たたき台は、必要に応じて手直しを重ねながら質を高めていくもの。新たに出てくる課題や指摘は、たたき台があるからこそ見えてきた論点でもあります。
たたき台を作成する際は、「内容は変わるのが前提」と心得ておくと、気持ちはずいぶんと違うはず。修正が入ったら、よりいい案に近づく途中だと捉えるようにしてみましょう。

「たたき台」に関するFAQ
ここでは、「たたき台」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 「たたき台」とは、結局どんな意味ですか?
A. 検討や批判を加えて、よりいい案にしていくための原案のことです。
Q2. 「たたき台」を作るとき、最初に決めるべきことは?
A. 目的とコンセプトです。何を決めたいのか、誰が読むのか、判断基準は何かを押さえると、検討項目の洗い出しがスムーズになるでしょう。
Q3. 「たたき台」の言い換えや、近い英語表現は?
A. 言い換え表現は「原案」「試案」「草案」などが近いでしょう。英語なら “a draft proposal” や “a tentative plan” が近いです。
参考:『使い方の分かる 類語例解辞典』(小学館)、『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)
最後に
たたき台は、ゼロから作り上げるため、作成には労力と時間がかかります。しかし、たたき台で提示した内容はどんどん変更されるため、それを負担に感じる人も多いでしょう。
たたき台を誰かが作成してくれた時は、ぜひ作成者の労をねぎらってくださいね。
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