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2023.08.26

「虫酸が走る」の意味はひどく不快なこと|読み方や語源、例文、類語、対義語を解説

「虫酸が走る」は、非常に不快で強い嫌悪感があることを指す言葉です。今回は虫酸が走るという慣用句の意味や読み方、漢字表記の違い、語源、使い方・例文を解説します。さらに、類語や対義語もあわせてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

「虫酸が走る」の意味とは?基礎知識を解説

ひどく不快なことを表す際に、「虫酸が走る」が使えます。不快に思うことの対象は、人物と物事どちらでもかまいません。また、「虫」とはついているものの、「虫酸」は昆虫を表すわけではないです。

言葉を理解して正しく使えるように、まずは虫酸が走るの詳しい意味や読み方、漢字表記、使い方などの基礎知識を確認しましょう。

意味はひどく不快なこと

虫酸が走るの意味は、「ひどく不快なこと」「ひどく忌み嫌うこと」です。強い嫌悪感があることに対して使います。

「虫唾」とは、逆流した胃酸のことです。胃酸が出過ぎて逆流してしまうと、胸がむかむかしたり吐き気をもよおしたりします。つまり、そのような状態になるほどまでに不快でひどく忌み嫌うことに対して使う言葉であり、少しの不快感をおぼえる程度の物事などでは使いません。

吐き気を催している女性のイラスト
(c)Adobe Stock

なお、実際に胃酸が逆流した場合に、この表現を使うケースもあります。とはいえ、一般的には嫌いなものに対して用いることが多いです。

虫酸の読み方は「むしさん」ではない

虫酸が走るの読み方は、「むしずがはしる」です。虫酸は「むしさん」ではなく「むしず」と読むのだと理解しておきましょう。

「むしずがはしる」の漢字表記には、「虫酸」のほかに「虫唾」もあります。「虫唾」の読み方は「むしず」であるものの、「虫酸」をかな表記した場合には「むしず」以外に「むしづ」と表す場合もあるようです。パソコンなどで「むしず」と打ち込んでもうまく漢字変換できなかった場合には、「むしづ」と打ち直してみると良いでしょう。

虫酸が走るの語源

胃酸過多をイメージするイラスト
(c)Adobe Stock

虫酸が走るという言葉の語源は、胃酸過多によって胃から口にまで胃酸が逆流してくることです。

「虫酸」とは胃酸のことを指します。酸っぱくて不快な味がする胃酸が逆流すると、吐き気をもよおすなどの不快感が生じます。そして、この慣用句で用いられている「走る」とは、口に出てくることです。

これらをあわせて、胃酸が口内まで出てくること、またそれほどの不快感を表すようになったといわれています。

「虫酸」「虫唾」の漢字表記の違い

「虫酸」と「虫唾」のそれぞれの漢字表記による違いは、大きく分けると読み方に関するものと語源に関するものの2つです。

先述したように、漢字表記によって「むしず」「むしづ」と読み方が異なる場合があります。また、虫唾の漢字表記の語源は、胃のなかにいると考えられていた寄生虫です。

日本では、「胃酸とは胃に寄生した虫が影響したものだ」と考えられてきました。それぞれの考え方は以下のとおりです。

・虫酸……寄生虫によって胃液が生じるという考え方
・虫唾……寄生虫の唾液が胃液であるという考え方

どちらの漢字表記であっても意味は変わらずに使えます。一般的には、虫酸と表記する場合が多いです。

虫酸が走るの使い方・例文

虫酸が走るの使い方を例文でチェックしておきましょう。

・彼には学生時代に嫌がらせばかりされていたので、これから関わらなければならないと考えると虫酸が走る。
・この場所には嫌な思い出があって、通るたびに虫酸が走ります。

先述のとおり、虫酸が走るという慣用句は、吐き気をもよおすほどにひどく不快であることを表します。それほどまでに強い不快感を表現する言葉であるため、ニュアンスを間違えて相手の誤解を招かないように注意して使いましょう。

虫酸が走るの類語・対義語

虫酸が走るの類語と対義語は、以下のとおりです。

<虫酸が走るの類語・言い換え表現>
・吐き気がする
・胸糞が悪い(むなくそがわるい)
・反吐が出る(へどがでる)

<虫酸が走るの対義語>
・恋い慕う(こいしたう)
・崇める(あがめる)
・尊敬する

このように、虫酸が走るの言い換え表現は不快感を表すもので、対義語は好意的であることを表現する言葉です。それでは、類語・言い換え表現と対義語を、それぞれ確認していきましょう。

虫酸が走るの類語・言い換え表現

虫酸が走るの類語・言い換え表現は、以下のとおりです。

・吐き気がする
・胸糞が悪い(むなくそがわるい)
・反吐が出る(へどがでる)

「吐き気がする」とは、「吐き戻してしまうほどに強い不快感や嫌悪感があること」を意味します。「胸糞が悪い」は、気持ち悪さではなく腹立たしいようなニュアンスが強く、やや乱暴な言い回しです。

「反吐が出る」は、吐きそうなほどに強い不快感をおぼえていることを指します。虫酸が走るよりも不愉快だというニュアンスが強いです。

虫酸が走るの対義語

虫酸が走るの対義語・反対の意味の表現は、以下のとおりです。

・恋い慕う(こいしたう)
・崇める(あがめる)
・尊敬する

「恋い慕う」とは、すがりたいほどに相手を慕っていること、ひたすらに恋しく思うことを指す言葉です。「崇める」は、「神様を崇める」のように、非常に大きな対象をきわめて尊いものとして敬うことなどを意味します。また「尊敬する」は、人物やその行為、人格などを尊び敬う際に使います。

虫酸が走るを正しく理解しよう

吐き気を催している女性のイラスト
(c)Adobe Stock

虫酸が走るの意味は、「ひどく不快なこと」「ひどく忌み嫌うこと」で、強い嫌悪感があることを表現する言葉です。虫酸は「むしさん」ではなく「むしず」と読み、胃酸を表します。

胃から口にまで胃酸が逆流してくることが虫酸が走るの語源で、胃酸が逆流すること自体や、それほどの不快感であることを表すようになったといわれています。

「虫酸」と「虫唾」の2つの漢字表記がありますが、「虫酸が走る」が一般的な表記です。強い不快感を表現する言葉であるため、実際に使う際は相手の誤解を招かないように注意して使いましょう。

類語・言い換え表現は、「吐き気がする」「胸糞が悪い」などです。対義語は、恋い慕うや崇めるなどがあります。

言葉の詳しい意味や語源、使い方、類語表現、対義語などをあわせて確認し、多くの言葉を正しく使えるようになりましょう。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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