慕われる人って、どんな人?
職場などで、みんなから慕われる人っていますよね。先輩後輩関係なく、周囲から信頼されて慕われる人を見ると、「自分もあんな風になりたい!」と思うかもしれません。
慕われる人になるために、自分を変えようと思っても、具体的に何をすべきかわからないということはありませんか? 性格や考え方を変えればいいと思っても、その方法がわかる人はあまりいないでしょう。
慕われる人になるには、慕われる人の特徴を知るのが近道。慕われる人にどのような特徴があるか見ていきましょう。
「慕われる」の意味
「慕われる」の意味をおさらいしておきましょう。「慕われる」は「慕う」の受身表現です。「慕う」には、「恋しく思う、離れがたく思って後を追う、目上の人の人格や識見などに憧れる」という意味があります。これらのことから「慕われる」とは、好かれるだけでなく「あの人のようになりたい!」と思われることを指すと言えるでしょう。
「あの人のようになりたい」と思える人が職場や周りにいたら、それだけで元気が出ますよね。「私にはそんなカリスマ性はない」と思うかもしれませんが、慕われる人に近づけるよう努力することはできます。
慕われる人に見られる6つの特徴
ここからは、慕われる人の特徴を見ていきましょう。あなたの周囲の慕われる人に該当するかどうか、チェックしてみてください。慕われる人の特徴を6つ紹介します。
1:周囲に気配りができる
周囲に気配りができる人は、自然と周りから慕われます。周囲にいる人のことをよく観察していて、必要があれば自分から積極的に声をかけるため、人望も厚いです。
また、損得勘定で動くことがあまりなく、「あの人は本当に優しい」と評されることも。しかし、その人にとっては当たり前のことをしているだけなので、「自分が相手に優しくしている」という意識はないでしょう。
2:いつも笑顔でポジティブ
いつも笑顔でポジティブな人がいると、自然と明るい雰囲気になりますよね。それはハイテンションで騒ぐということではなく、穏やかな明るさのはず。そのため、周りは違和感を覚えることがありません。
また、そのような人は何かあっても、ポジティブに捉えることができます。その人が「大丈夫、必ず上手く行く!」と言えば、周りはそのポジティブさに勇気づけられるはず。慕われる人には、周りを動かす力も備わっていると言えるでしょう。
3:聞き上手で、口が堅い
聞き上手も、慕われる人の特徴です。余計なアドバイスはせず、自分の言うことを否定されることもなく、聞き役に徹してくれる人には、なぜかいろんなことを話したくなりますよね。
また、口が堅いかどうかも、慕われる要素の一つ。聞いた話を口外しない人には、安心して心を開くことができます。
4:裏表がなく、悪口を言わない
慕われる人には、裏表がなく悪口を言わないという特徴も。また、言動が一致しているため、その点も好印象を与えます。もし、周りが誰かの悪口で盛り上がっていても、そこには加担しません。しかし、場の雰囲気を壊すこともないため、それも優れたところです。
5:行動力があり、時には失敗も
口ではすごいことを言っていても、行動に移さない人はなかなか慕われないでしょう。他力本願で、自分が楽をしようという考えは、他人に簡単に見抜かれます。慕われる人には、やはり相応の行動力が備わっているもの。現実的に行動するため、それに惹かれる人も多いでしょう。
行動に移す分、失敗することもありますが、反省したらすぐに気持ちを切り替えるのも、慕われる人の特徴です。さらに良い結果を生むべく能動的に動きますので、それがさらなる信頼につながるわけですね。
6:「ありがとう」と「ごめんなさい」をきちんと伝える
慕われる人は、言葉を大切にしているという特徴もあります。特に、「ありがとう」や「ごめんなさい」は、しっかりと伝える人が多いでしょう。相手に対して、素直に感謝や謝罪の気持ちを伝えることができるのは、相手のことを大切にしているから。それが伝わるからこそ、周りから慕われるのです。
慕われる人になるために、今すぐできる5つの方法
上記で紹介した「慕われる人の特徴」を読み、「自分には無理」と思った人もいれば、「身近な人にあてはめて考えたら納得した」という人もいるでしょう。
慕われる人になるには、日常で意識を向けることを変えるのがポイント。ここからは、慕われる人になるための具体的な方法を紹介します。毎日継続することで、少しずつ何かが変わるはず。できそうなことは取り入れてくださいね。
1:周りをよく観察し、興味を持つ
慕われる人になるためには、周りをよく観察することが欠かせません。周りにいる人に対して興味を持ち、相手のことを知りましょう。それが、周りを大切にすることにつながります。また、そうすることで自然と信頼関係ができ、お互いに助け合えるようになるはずです。
2:「ありがとう」と「ごめんなさい」をきちんと伝える
誰に対しても、「ありがとう」や「ごめんなさい」をきちんと伝えるようにします。「いちいち言葉にする必要はない」と思うかもしれませんが、言葉にしないと相手には伝わりません。慕われる人になるには、些細と思うことほど大切にする必要があります。ぜひ気持ちを声に出し、相手に伝えてくださいね。
3:聞き役に徹し、情報を漏らさない
誰かに相談したい、話を聞いて欲しいと思う時、相手に望むのは「話を聞いてくれること」ですよね。それを意識し、誰かと話をする際は、聞き役になりましょう。アドバイスや批判をしたいと思っても、グッと堪え、相手の話を最後まで聞くようにします。そうすることで、相手は心を開いてくれるかもしれません。
また、聞いたことを口外するのはNG。「うっかり口を滑らせる」のは、一瞬で信頼を失います。
4:身だしなみを整え、笑顔を意識する
慕われる人は、身だしなみも整っています。清潔感がなかったり、だらしなかったりする人には惹かれませんよね。また、笑顔を意識するのも一つ。笑顔が多い人は、周りを安心させることができます。
5:無理や背伸びをしない
慕われる人になるためにもっとも大切なのが、無理をしないことでしょう。自分を大きく見せたり、完璧にふるまったりする必要はありません。それをしても、他人には簡単に見抜かれるはずです。慕われる人になるには、等身大の自分を知り、認めることが大切。無理をせず、できることから取り組み、力をつけていきましょう。
最後に
慕われる人になるには、「意識を向けること」を変えるのが早道です。些細と思うことほど大切にし、小さな変化を積み重ねていけば、それが大きな変化につながるはず。慕われる人にもっとも共通しているのは、「自然体でまっすぐに生きている」こと。無理や背伸びをせず、まずは等身大の自分を受け入れることから始めてみてください。
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