【目次】
・「気配り」の意味とは
・「気配り」の類語とは
・「気配り」ができる人の特徴
・「気配り」ができない人に見られる心理とは
・「気配り」がうまくなる方法やコツは?
・最後に
「気配り」ができる人って素敵ですよね。「気配り」ができる人になるにはどうすればいいのでしょうか。本記事では、「気配り」ができる人の特徴と、うまくなる方法について解説します。
「気配り」の意味とは
「気配り」とは、相手を思いやって、物事がうまく進むようにサポートすることです。たとえば、お客さまが靴を履こうとした時に、靴ベラを差し出すことも「気配り」ですし、お年寄りと歩く時に、さりげなく転ばないような道を選んであげることも「気配り」です。
相手の行動がうまくいくように、絶妙のタイミングでサポートできる人、そんな人が「気配り」ができる人といえますね。
「気配り」という言葉の使い方としては、次のようなものがあります。
・彼はとても気配りのできる人だ。
・全員が楽しめるように、いろいろと気配りをしたつもりだったが…。
・気配りのできる人に、とても憧れる。
「気配り」の類語とは
「気配り」と似た言葉には、次のようなものがあります。それぞれ微妙に違いがあるので押さえておきましょう。
「配慮」との違い
ビジネスシーンでも、よく用いられる言葉ですね。配慮は「気配り」とほぼ同義で、相手や他の物事のことを広く考えて、思いやりをもって気を配ることです。
目上の方が自分に配慮してくれた場合には、「ご配慮」と言います。
・ご配慮いただきまして恐縮です。
・ご配慮くださいませ。
・ご配慮いただきまして、誠にありがとうございます。
「心配り」との違い
「心配り」は、「気配り」より注意の範囲が狭くなります。「気配り」は、先の未来を見て全体を注意するのですが、「心配り」は、今の状況に合わせて特定の誰かのために注意をします。
つまり、「今、彼を喜ばせるにはどうしたらいいか」を考えるのが「心配り」であり、「明日のパーティーがうまく運ぶようにいろいろなことをする」のが「気配り」です。
「目配り」との違い
では、「目配り」はどうでしょう。「目配り」とは、注意を行き届かせることです。広い視野を持って細かな点に目を配ります。
たとえば、高級レストランなどを訪れると、ちょっと困ったなと思っていると、どこからともなく店員さんがスッとやってきて声をかけてくれたりしますよね。これが「目配り」です。
ちなみに、「目配せ」は、すばやく目を合わせるなどをして行う合図のこと。「目配り」とはまったく違うものなので注意してくださいね。
「気配り」ができる人の特徴
さて、「気配り」ができる人とはどんな人でしょうか。特徴を挙げてみますね。
1:状況判断が常に的確
「気配り」ができる人は、瞬時に状況を把握することができます。相手のちょっとした仕草で、何を求めているかがわかるのです。そして先読みする力もあるので、その人のために、何をしたら全体がうまくいくのかをササッと判断することができるのです。かっこいいですね。
2:でしゃばらない
「気配り」ができる人のすごいところは、常に謙虚であるところです。相手の欲しいと思っているものを絶妙なタイミングで差し出すことができるのに、それを恩着せがましくやることはありません。常に、さりげなく、そして謙虚なのです。ですから「気配り」ができる人は、相手に遠慮させたりしません。相手に遠慮させたり、気苦労をかけたりしたのでは「気配り」失格ですよね。
3:能動的である
「気配り」ができる人は、自分から進んで行動します。人に言われてから動くということはまずありません。
仕事や家庭だけでなく、公共の場所などでも自ら進んで行動します。「人のために、自分が今できることは何か」を常に考えているのが、「気配り」ができる人なのです。
「気配り」ができない人に見られる心理とは
では、逆に「気配り」ができない人とは、どんな人なのでしょうか。
1:周囲を見ていない
「気配り」ができない人の最大の特徴は、そもそも周囲を見ていないこと。周囲が見えていなければ、気の配りようもありません。
「気配り」ができない人は、他人に興味がないばかりか、全体の進展についてなど、まったく気にも留めていません。むしろ面倒だとすら思っています。
2:自分がいちばんである
「気配り」ができない人は、自分を常に優先します。仮に相手の気持ちや願いを知ったとしても、それが自分の気持ちを犠牲にしないといけないと思うと、決して取り組みません。
「それって、私が損しちゃう」「それをしたら、私に何の得があるの」といったことをいつも考えていないでしょうか。「気配り」ができない人は、このような考え方の持ち主です。
3:コミュニケーション能力に欠ける
「気配り」ができない人の中には、その気はあるのに上手にできないという人もいます。仲良しな友達同士ならうまくやれるのに、会社などでは今ひとつ気が利かない… という人は、このタイプかもしれません。
困っている人を見かけて、「どうしたの」と声をかけてあげたいと思うのに、緊張してできないという人はいませんか? こういう時に、サッと自然に声がかけられるようになるといいですね。
「気配り」がうまくなる方法やコツは?
「気配り」は、できるに越したことはありません。周囲に信頼されますし、何より、自分自身が気持ちがいいのです。ちょっとしたコツをお教えしますので、やってみてくださいね。
1:観察する
まず、いちばん最初にやりたいことは、よく見ることです。たとえばオフィス。誰がいちばん忙しそうですか? 困っている後輩はいませんか? それぞれの人の、今日の予定もざっくりとでいいので把握してみましょう。
そして、大切な顧客のところに挨拶に行く人がいれば、「気をつけて行ってきてくださいね」と笑顔で声をかけてみましょう。これだけで、きっと相手は気持ちがホッと穏やかになると思いますよ。
2:先を読む
「気配り」は先読みが大事です。この後、どうなるかを考える癖をつけましょう。打ち合わせで、たくさんの資料を用意したとします。参加した人たちは、それらを持ち帰ることになりますよね。
そんなときには、封筒かファイルを用意しておけば必要な人は使うでしょうし、不要な人は置いていくでしょう。何かをするたびに、その後どうなるかを想像して、できることをしておくと、「気配り」ができる人だなと思ってもらえるはずです。
3:見返りを求めない
せっかく「気配り」をしても、押し付けがましいと意味がありません。決して見返りを求めずに、相手の喜ぶ顔が、ご褒美と思って行動しましょう。
最後に
「気配り」ができる人になるためのコツを紹介しました。これらがスマートにできれば、人に喜ばれるだけでなく、自分も余裕を持って日々を送れそう。「気配り」ができるようになることは、いいこと尽くしですね!
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