一度や二度の遅刻なら、誰でも経験したことはあるはず。しかし、いつも遅れてくる人っていますよね。こうした人は、なぜ毎回遅刻をしてしまうのでしょうか? 遅刻癖のある人の特徴や心理、対処法を紹介します。また、自分自身の遅刻癖に悩んでいる方に向けて、直し方も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
遅刻癖とは?
そもそも遅刻癖とは、どのような意味なのでしょうか。遅刻は、「決められた時刻に遅れること」で、癖とは、「習慣化されている、好ましくない行動」のこと。つまり、数回の遅刻ではなく、何度も遅刻を繰り返している状態、遅刻が常の状態といえるでしょう。
遅刻すると、相手を待たせて迷惑をかけてしまったり、予定が崩れてしまうことも少なくありません。このようなことからも、遅刻癖は周囲から悪い印象を持たれます。
遅刻癖がある人の特徴とは?
遅刻癖がある人は、いくつかの特徴があります。その特徴を知ると、遅刻をしてしまう原因が見えてくるはず。ぜひチェックしてください。
1:時間にルーズでマイペース
遅刻癖がある人は、時間にルーズ。時間の感覚が周りと比べて緩く、「ちょっとくらい遅れてもいいだろう」などと、時間に対する意識が低いのです。さらには、自分のペースを優先して行動するなど、マイペースなところもあります。
2:計画的に動くのが苦手
待ち合わせが決まっている場合、何時までにメイクや着替えを済ませて、そのためには何時に起きて… と、逆算して動きますよね。ですが、遅刻癖がある人は計画を立てて動くのが苦手。また、見積もりが甘いために、いつも時間ギリギリになり、遅刻してしまうというケースもあります。
3:朝起きるのが苦手
朝起きられないから遅刻をしてしまうというパターンもあります。アラームに気づかなかったり、もしくはアラームで起きても二度寝したりして、遅刻をしてしまうのです。
遅刻癖がある人の心理とは?
遅刻を繰り返すのには、ある心理が隠されていることがあります。続いては、遅刻癖がある人の心理について探っていきましょう。
1:面倒くさい
「早く起きるのが面倒くさい」「準備をするのが面倒くさい」など、行動するのが面倒くさいという心理が隠されている可能性があります。気が進まないために、だらだら準備をしてしまい、結果遅刻につながってしまうのです。また、準備を進めているのに、いざ家を出る直前になって「行くのが面倒くさい…」と思ってしまうことも。
2:待ちたくない
遅刻癖がある人の中には、誰かを待つのが嫌という人もいます。待ち合わせ時刻より早めに行くと、自分が損をしている感覚になるからです。また、せっかちで待つのが苦手な人も、「待ちたくない」という心理が当てはまります。
3:遅刻しても大丈夫だろうと思っている
時間感覚がルーズで、時間を守ることに重きを置いていません。周りも自分と同じ感覚だろうと思っているため、「遅刻しても特に問題はないはず」と思っていることも。また、仲が良い相手なら許してくれるだろうと、甘えの気持ちから遅刻していることもあります。
遅刻癖がある人への対処法は?
数回の遅刻であれば許せるものの、何度も遅刻をされると周囲の人はさすがにイライラしてくるもの。「遅刻する人は仕事ができる」「天才」といった意見もたまに耳にしますが、ビジネスシーンであれば、遅刻が信用問題に関わったり、大きなトラブルに発展しかねません。遅刻癖がある人への対処法をいくつか紹介します。
1:待ち合わせ時刻前に連絡を入れておく
遅刻を防ぐには、待ち合わせ時刻前に連絡をしておくのも一つの方法。例えば、起床時間に一度連絡を入れて起きているか確認したり、家を出る時間に「もう家出た?」などと連絡をしておきましょう。相手の行動を促す効果もありますし、もし相手が遅刻しそうだなとわかったら、自分も少し遅れて行くこともできます。
2:待ち合わせ時刻を早めに設定する
本来の待ち合わせ時間よりも、集合時間を早めに伝えておくのもいいでしょう。例えば、遅刻癖のある部下と取引先に同行する予定がある場合。部下が遅刻してきたら、先方を待たせてしまい信用問題にかかわります。このように、遅刻が許されない場合は、本来の待ち合わせ時刻よりも早めに集合しておくことで、遅刻を防げるはずです。
3:ペナルティーを科す
会社によっては、「遅刻3回したら欠勤1回とみなす」というルールを設定していることもあります。どうしても遅刻癖が直らない場合は、ペナルティーを科してみるのも手。遅刻をすれば自分も痛い目を見るということがわかれば、遅刻が減るかもしれません。
遅刻癖の直し方は?
遅刻したくないのにしてしまうなど、直らない遅刻癖に悩み、自己嫌悪に陥っている人もいるのではないでしょうか? 遅刻癖を直したいと思っている方に向け、試してもらいたいアイデアをいくつか紹介します。
1:段取りを明確にしておく
例えば、起床時間、ご飯を食べる時間、メイクの時間など、家を出るまでにやることをそれぞれメモに書き出し、スケジュールを立ててみてください。やるべきことが明確になったら、それ通りにこなすようにしましょう。時間を意識して行動することで、見積もりの甘さを克服できたり、段取り力を鍛えられるはずです。
2:事前に準備できることは前日に済ませておく
当日になって、何を着ようか迷ったり、持って行くはずの物が見つからなくて探すのに時間がかかって遅刻してしまった経験はないでしょうか? こうした5分くらいの時間ロスでも、遅刻につながってしまいます。前夜のうちに、当日の服やアクセサリー、持ち物などを用意しておくといいでしょう。
3:早めの電車に乗る
待ち合わせ時刻から逆算して、乗る電車を調べますよね。この時、2、3本早めの電車に乗るようにしましょう。予定通り家を出られても、電車が遅延したり、乗り換えに手間取ったりする可能性があるからです。できるだけ、早め早めの行動を心がけるようにしましょう。
最後に
当記事では、遅刻癖のある人について深掘りしました。なお、「遅刻したくないのにしてしまう」など、直したいのに直せない人もいます。その場合は一方的に責めずに、まずは原因を探ってみるようにしてくださいね。
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