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2023.06.25

礼服と喪服の違いを知っていますか? 押さえておきたい基本を紹介

冠婚葬祭に欠かせない礼服と喪服。同じものと思われがちですが、実は明確な違いがあります。この記事では、礼服や喪服の基本的なことを紹介します。フォーマルな場で慌てることがないよう、ぜひ参考にしてください。

礼服と喪服の違いとは?

冠婚葬祭で着る黒い服といえば、礼服や喪服ですが、「礼服を買ったけど、お葬式でも着られるのかな?」、「喪服だけどワンピースだから、結婚式に着てもいいのかな?」などと思うことはありませんか?

礼服と喪服は同じと思われがちですが、実は違います。どのような違いがあるか、まずはそれをチェックしていきましょう。

冠婚葬祭についての基本知識

礼服と喪服の大きな違いは、着る場面ですが、いずれも冠婚葬祭が関係します。まずは、冠婚葬祭にどのような行事があるかを見ていきましょう。

《冠婚葬祭の各行事》

▷「冠」の意味と行事

「冠」は、元服を表すとされます。元服とは、かつての日本で行われていた成人の儀のこと。男子が15歳前後になった時に行われた元服では、「冠」や「鳥帽子」を被ったそう。それが「冠」の由来とされています。現代において、「冠」は人生の節目となること。「冠」の行事には、成人式、出産、初節句、七五三、長寿祝い、入学や就職などがあります。

▷「婚」の意味と行事

「婚」は、文字通り結婚に関する行事全般を示します。これは漢字から推測できますよね。結婚式はもちろん、結納やお見合い、披露宴など、結婚に関するあらゆる行事が「婚」にあたります。

▷「葬」の意味と行事

「葬式」に関連する行事全般が「葬」です。お通夜や火葬、法事なども、すべて「葬」に該当します。冠婚葬祭の中で、「冠」と同じくらい、長きにわたり関わっていくことになるでしょう。

▷「祭」の意味と行事

「祭」には「祖先を祀る」という意味があり、年間の節目となる年中行事をいいます。「祭」の行事には、正月や節分、ひな祭り、父の日や母の日などが該当。また、地鎮祭も「祭」に含みます。

礼服は「冠婚葬祭」、喪服は「葬」のみ

礼服は英語で表すと「formal wear」。冠婚葬祭のようなフォーマルな場で着る服のことをいいます。

冠婚葬祭はいずれも大切な行事ですが、「冠」「婚」「祭」はお祝い事であるのに対し、「葬」はお悔やみ事。「葬」のみ行事の特徴が異なるため、着る服を喪服と呼び、区別がされています。

つまり、礼服の一つが喪服。喪服については、「葬」以外で着ることはありません。

白いバラの花束
(c)Shutterstock.com

礼服はどう選べばいい?

フォーマルな場で着る礼服はどのように選べばいいでしょうか?

礼服には種類がある

礼服には種類があります。特に結婚式や式典では、立場によって着る礼服が変わりますので、違いを知っておくといいですね。

▷正礼装
正礼装は、礼服の中でもっともフォーマルな服装。男性の場合はモーニングコートやタキシード、女性はアフタヌーンドレスやイブニングドレス、黒留袖や色留袖、振袖が正礼装とされています。主に新郎新婦の親、主賓などが着用。

▷準礼装
正礼装の次にフォーマルな服装。男性はディレクターズスーツやブラックスーツ、女性はセミアフタヌーンドレスやディナードレス、カクテルドレス、色留袖や訪問着などが該当します。主に新郎新婦の親族や立場のある参加者が着用。

▷略礼装
友人知人として結婚式に参列する場合は、略礼装を着るのが一般的。男性はブラックスーツやダークスーツが該当します。女性は、アイテムやスタイリングに制約はなく、ドレスアップすることが原則。トレンドを取り入れたドレッシーなワンピースやアンサンブル、ツーピースを着用する人が多いでしょう。

礼服を選ぶ際に注意したいこと

お祝い事で礼服を選ぶ際、注意したいのは、その日の主人公が誰かということ。特に「婚」の行事では、このことを意識して礼服を選ぶ必要があります。

「主人公より目立たず、主人公を引き立てつつも集まりに花を添える」、その意識で礼服を選ぶといいですね。ただし、場にそぐわないカジュアルな服装はNG。あくまでもフォーマルな場であることを忘れないようにしてください。

お友だちに囲まれる新郎新婦
(c)Shutterstock.com

喪服を選ぶ基準とは?

お悔やみ事で着る喪服は、注意しなければならないことが多々あります。

喪服も種類がある

喪服にも種類がありますので見ていきましょう。

▷正喪服
喪服の中でもっとも格式高い服装。喪主など葬式を主催する立場の人が着用。男性はモーニングコートか和装、女性は黒無地のワンピースまたはスーツ、黒無地で染め抜き五つ紋付の着物。

▷準喪服
正喪服の次に格式高いとされる服装。一般参列者や遺族に近い親族が着用。男性女性ともにブラックスーツ。和装は、色無地一つ紋または三つ紋付きの着物に黒い帯を着用。

▷略喪服
急な弔問や三回忌以降の法事で、一般の参列者が着用。ブラックスーツもしくはダークスーツが一般的。

「喪に服する」服であることを意識する

「喪に服する」ことですので、派手な服装は避けます。基本的にはブラックスーツを着るようにしてください。また、インナーや小物類についても、可能な限り黒やダークな色を選ぶようにしましょう。

女性の場合、黒のワンピースやツーピース、スーツなどになりますが、無地が基本。肌は露出せず、ストッキングも黒を選びましょう。インナーについては、黒もしくは白の襟付きシャツやブラウス、丸首のものがおすすめです。ただし、派手なものや斬新なデザインは避け、TPOに合わせたものを選ぶようにしてください。

数珠をもってお参りする女性
(c)Shutterstock.com

シーンによっては、喪服でなくてもOK

「葬」にはお通夜も含まれますが、お通夜の場合、急にその知らせを聞くことが多いですよね。そのため、喪服を着替えに帰ったら、お通夜に参列できなかったということも珍しくありません。

お通夜については、喪服以外で参列してもOK。マナー違反にはなりません。ただし、私服で参列する際は、可能な限り地味な服装を選ぶのがいいですね。服装を変えられない場合は、アクセサリーなど小物類は外し、メイクを控えめにして、参列するようにしてください。

法事については、四十九日法要や一周忌などは、喪服を着用するのが一般的。三回忌以降については、喪服でなくても、地味な服装であればよいとされています。

法事の服装については、地域や家により考え方が異なります。家族や親族に事前に相談して、ふさわしい服装を選んでくださいね。

最後に

礼服と喪服は同じと思われがちですが、礼服の一つが喪服です。礼服と喪服には種類があり、立場によって着る服は違います。自分で礼服や喪服を用意する場合は、汎用性の高いブラックスーツがおすすめ。柄や模様が入ったものは避け、シンプルなタイプを選んでくださいね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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