【目次】
・「礼儀正しい」の意味は?
・「礼儀正しい」人が持つ特徴
・「礼儀正しい」のに好かれない人もいる?
・「礼儀正しい」人になるための挨拶や言葉遣いを紹介
・「礼儀正しい」の英語表現
・最後に
「礼儀正しい」の意味は?
「礼儀正しい」の意味について、考えたことはありますか? 日本はよく、「礼儀正しい」国だと世界から称されることがあり、耳にした方も多くいらっしゃるかと思います。お店が混んでいる時は、一列に並んで順番を待ちますし、落とし物をした際にはきちんと手元に戻ってくることが多いです。
財布を落としても、中身が残ったまま戻って来るということも多くありますよね。
今回は、そんな日本の美徳の一つともいえる「礼儀正しい」という言葉について一緒に迫っていきましょう。
意味
そもそも「礼儀」とは、「人間関係を築く際や、社会の秩序を維持する上で守るべきこと、作法」という意味です。つまり、「礼儀正しい」とは、「人間関係や社会の秩序を維持するために守るべき行動をわきまえて、きちんとしているさま」を指します。
「礼儀正しい」姿勢は、プライベートにおいても、ビジネスシーンにおいても上品であると周りから好印象を抱かれることがほとんどです。
「礼儀正しい」人が持つ特徴
「礼儀正しい」人というのは、礼儀に則った行動が出来るだけでなく、その場所や場面、人に合わせたマナーを持っていたり、対応できたりします。具体的に、「礼儀正しい人」というのは、どういう特徴を持っているのか、見ていきましょう。
1:お礼や挨拶がきちんと言える。
相手に何かしてもらった時や、助けてもらった時に「ありがとうございます」と自然に感謝の言葉を述べることが出来るのが、「礼儀正しい」人が持つ大きな特徴といえます。
同様に挨拶も、日常生活の礼儀として欠かせないものです。「礼儀正しい」人は、適当にお礼を述べたり、挨拶をしたりするのではなく、心を込めて伝えます。
2:正しい言葉遣いが出来る
「ら抜き言葉」という言葉を知っていますか? 例えば、「見れる」「来れる」は代表的な「ら抜き言葉」です。正しくは、「見られる」「来られる」と言います。無意識に「ら抜き言葉」を使っていたかも…という方は、意識して話すようにしてみてくださいね。
「礼儀正しい」人は、こういった言葉も正しく使います。他には、丁寧語や尊敬語、謙譲語をしっかり使い分けられるのも特徴です。
間違った敬語を使ってしまうと、不敬にあたったり、相手に悪印象を与えてしまったりします。「礼儀正しい」人は、正しく丁寧な言葉遣いをするため、どんな相手でも好印象を抱かれるのです。
3:適度な距離感が分かっている
それほど親しくないのに、グイグイこられたり、プライベートを根掘り葉掘り聞かれたりすると辟易としてしまいますよね。「礼儀正しい」人は、相手との関係性や雰囲気から、適度な距離感、お互いに居心地の良い距離感を推し量ることが出来る人です。
ここでの「礼儀正しい」は、過度に丁寧な言葉を重ねたり、気を回したりするということではなく、「好感を持たれるために、相手に適した言動が出来る」ということを指します。「空気が読める」人と言い換えることも出来るかもしれませんね。
4:落ち着きがある
「礼儀正しい」人は、ドタバタしていたり、すぐに声を荒げたりしません。何かあっても感情的にならずに、冷静に対処することが出来ます。また、落ち着きがあるため、ミスも少なく、仮にあったとしても自力でリカバーしたり、謝罪することが出来るため、評価されやすいです。
5:相手の立場になって考えることが出来る
相手の立場に立って、何を考えているのか、どうして欲しいのかを考えながら適した対応をすることが出来るため、相手は丁重に扱ってもらえていると感じ、好印象に繋がっています。
「礼儀正しい」のに好かれない人もいる?
「自分は礼儀に気を付けているつもりなのに、なんだかうまくいかない…」そう思ったことはありませんか? 実は「礼儀正しい」という言葉を正しく理解できていなかった可能性があります。
社会人にとって、「礼儀正しい」ことは、最低限求められるマナー。ですので、先ほど紹介した「お礼が言える」や「挨拶が出来る」というのは当たり前に求められることなのです。当たり前のことなので、出来なかったらマイナスの印象ですが、出来たからと言って劇的にプラスになるわけでもありません。プラスアルファが求められます。
例えば、挨拶やお礼は、相手の目をしっかり見て伝えたり、言葉にアクセントをつけたり、表情をつけたりするなど、プラスの何かを付け加えてみてください。
「礼儀正しい」人になるための挨拶や言葉遣いを紹介
続いては、「礼儀正しい」人になるために身につけたい挨拶や言葉遣いについて迫っていきましょう!
1:ご覧になる
日常的にビジネスで使われる「見る」の「礼儀正しい」言い方について紹介します。相手に対する尊敬語は「ご覧になる」です。お客様や、取引先の相手には「見てください」ではなく、こちらの表現が妥当です。
2:大変恐縮ですが…
口頭でも文面でも、何かをお願いするときは、「大変恐縮ですが」や「恐れ入りますが」を文頭につけると丁寧な印象を持たれます。相手に迷惑をかけて申し訳ないという気持ちを伝えることが出来るので、おすすめの表現です。
3:ご教示ください
目上の方に質問することは、緊張を伴いますよね。何かを教えてもらいたいときに使える表現方法が「ご教示ください」です。「○○について教えてください」というよりも、丁寧でへりくだったニュアンスがあります。
「礼儀正しい」の英語表現
最後に、「礼儀正しい」という言葉の英語表現について紹介します。「礼儀」は「courtesy」、「etiquette」や「manners」と英語に置き換えることが出来ますよ。
「礼儀正しい」になると「polite」と一般的に表されます。例えば、「You are polite」で「あなたは礼儀正しいです」という意味です。
他には、「He has good manners」と表現することも出来ます。「礼儀」を指す言葉はたくさんあるので、幅広い表現が出来そうです。
最後に
「礼儀正しい」人は、一緒にいて居心地が良い存在ですよね。場所や相手によって正しい言葉遣いや行動をしなければならないため、非常に難しいですが、「礼儀正しい」ということは、あらゆる場面で役に立ちます。
日頃から、周囲の言動にアンテナを張ってみてください。「この人の言葉遣いや気遣いは素敵だな」というものがあったらどんどん吸収するようにしましょう!
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