「専門性」とは?
「これからのキャリアが不安…」「毎日同じ仕事の繰り返しでやりがいがない」「キャリアアップしたい」など、自分と仕事の関係性について悩んでいる人はいませんか? なかには転職を考えていらっしゃる人もいるかもしれませんね。
そんなときに知っておきたいのが、専門性です。本記事では、「専門性」の意味や類語表現だけでなく、専門性を高めるメリットや専門性の高め方についてまで詳しく紹介しましょう!
「『専門』という言葉の意味は分かるけれど、具体的には?」という人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「専門性」の意味
「ある分野において深い知識や経験が求められること、関わりがあること」やその度合いのことを「専門性」と言います。その道に精通している人のことを「専門家」と言ったりしますが、彼らは「専門性が高い」人の代表例と言えるかもしれませんね。
英語表現では、「specialized」や「special」と言ったり、「specialist」で「専門にしている人」「専門家」を表したりします。「スペシャリスト」は日本語としても馴染みがありますよね。
ビジネスシーンでは、このようにある特定の分野に対して深い知識や経験を持つ人が求められることが多いです。つまり、他の人にはできないスキルを持っているという点で評価され、必要とされやすいとも言えそうですね。
「専門性」と関連のある言葉
もう少し、「専門性」という言葉とその周辺の言葉について見てみましょう。ビジネスシーンや転職活動などの際に役立つかもしれませんので、頭の片隅に入れておくことをおすすめします。
「専門性」の類語表現とは?
「専門性」の類語表現には「スペシャリスト」や「エキスパート」などが挙げられます。どちらも「専門性の高い人」という「人」に焦点を当てた言葉です。
「専門性」の対義語とは?
「専門性」の対義語には、「門外漢(もんがいかん)」や「素人」「アマチュア」などがあります。
「門外漢」とは、「その分野を専門としていない人」「その分野の知識を持っていない人」のことを指す言葉です。「素人」も同じようなニュアンスで「その分野に対する知識や経験がない、もしくは浅く未熟な人」というような意味があります。
「アマチュア」は、「あくまでも趣味の範疇で芸術やスポーツなどを楽しむ人、愛好する人」という意味です。
専門性と汎用性について
ビジネスにおいて専門性を高めることは重要です。しかし、それだけでは十分と言えません。では、他になにが必要なのでしょうか?
専門性と並んでしばしば言及されるのが、汎用性(はんようせい)です。ここでは、汎用性について見ていきましょう。
「汎用性」とは?
一般的に「汎用」とは、「広くさまざまな方面に用いること」というニュアンスで使われます。
専門性の高い人のことをスペシャリストと呼びますが、このように広い範囲で知識や経験を持つ人のことはゼネラリストと呼ばれるようです。企業では、総合職や管理職にとくに必要とされます。
特定の分野に特化することで活躍したい! というタイプの人は専門性の高い人、バランスよく何に対しても柔軟に対応できる能力や経験に自信があるタイプの人は汎用性のある人と言うことができそうです。
専門性を高めるメリットとは?
続いては、専門性を高めるメリットについて詳しく紹介しましょう。
1:仕事に対するやりがいを得られる
専門性を高めることで、今まで以上に仕事に対するやりがいを得られるようになる可能性があります。専門性を高めるということは、他の人にはできないスキルを得たり、他の人がしたことのない経験を積んだりするということです。
そのスキルや経験はあなただけのもの。それらのちからを仕事で活かしてほしいと企業側は思うのではないでしょうか。周りから求められることで、その仕事に対するやりがいやモチベーションを得ることができます。
2:収入が上がる
専門性の高い仕事は、できる人が必然的に限られてしまいます。そのため、周囲から評価されやすいです。結果として、今以上の収入を得られるかもしれません。
3:自分の武器として自信に繋がる
専門的なスキルや知識は、自分の武器になります。自分の強みがひとつでもあると、働いていくうえでの安心材料になりますし、自身の自信にもつながりますよね。
専門性を高めると、周りから必要とされるだけでなく自分へのポジティブな影響も期待できます。
専門性を高めるにはどうしたら良い?
専門性を高めることで、さまざまなメリットがあることが分かったのではないでしょうか。しかし、そうは言っても「専門性ってどうやって高めるの?」と疑問に感じる人も少なくないことでしょう。そこで、最後に専門性を高める方法について紹介します。
1:自分の好きなこと・得意なことを分析する
まずは、どんな分野の専門性を高めていくかを決定しなければなりません。たとえば、社会保障に関心がある、年金について詳しく知りたいという気持ちがあるならば、社労士の勉強をして資格を取る、といったことが挙げられるでしょうか。
資格は、その人の専門性を分かりやすく保証してくれます。検定試験なんかも良いかもしれませんね。
2:実際に行動に移す
頭で考えているだけでは、専門性は身に付きません。先に資格について述べましたが、専門性はなにも資格だけで左右されるものではないのです。コミュニケーション能力なども、究めればそれはコミュニケーションに対する専門性が高いと言えるのではないでしょうか。
そこで、意識的に人と関わってみたり、普段接する機会のない世界の人にコンタクトを取ってみたり、実際に行動に移すように心がけましょう。
最後に
本記事では、「専門性」の意味や専門性を高めるメリット、高める方法などについて紹介しました。とくにビジネスにおいては、専門性と汎用性のバランスが大切です。
定期的に自分と仕事の向き合い方を見つめ直す機会を設けることで、仕事に対するモチベーションを維持できるのではないでしょうか。
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