ペイするの意味とは?
ペイするとは、英語の「Pay」(支払う・支払い)と動詞の「する」を組み合わせた言葉です。ビジネスシーンでよく使われる言葉で、主に2つの意味があります。ペイするだけでなく「ペイがいい」など異なる言い回しもあるため、合わせて覚えておくとよいでしょう。
ここでは、ペイするの由来や意味、使い方について解説します。
英語の「pay」が由来
ペイするは英語の「pay」に由来する言葉です。近年はPayPayやApple Payなどの決済サービスも多く登場していることから、payという言葉に馴染みのある方も多いでしょう。
payの使い方には動詞・名詞・形容詞の3通りがあり、動詞では「(代金などを)支払う」「(注意などを)払う」「割に合う」といった意味で使われます。
名詞は「給料」や「賃金」という意味で、形容詞では「有料の」という意味になります。
ペイには2つの意味がある
日本語での「ペイ」は、主に次のような2つの意味で使われます。
・代金や給与の支払い・報酬など
・採算がとれる
特に2番目の「採算がとれる」という意味のペイは、ビジネスシーンで聞いたことがある方も多いでしょう。ビジネスでは採算がとれるかどうかが重要な事項であるため、会話でもペイするが頻繁に使われます。
2つの意味について、さらに詳しくみてみましょう。
支払いや報酬
ペイは給与や代金の支払い、報酬という意味で使われます。この場合はペイするだけでなく、「ペイがいい」など名詞として使われるケースも多いでしょう。
次のような使い方をします。
「○社への支払いは、今月中にペイしておいてほしい」
今月中に支払っておくようにという意味です。
「あなたの会社はペイがいいらしいね」
給与がいいという意味です。
「ペイしなければならないものが多く、予算が足りない」
支払いするものが多いことを表しています。
採算がとれること
ペイするは採算がとれるという意味でも使われます。特にビジネスシーンではこの意味で使われることが多いでしょう。
できるだけ売上を高めて収益を得ることを目的とするビジネスの世界では、投資した資金の元がとれるか、採算がとれるかは重要なことであり、ペイするを使う場面は少なくありません。
例文をみてみましょう。
「ペイするには、広告を増やす必要がある」
採算をとるには、広告を増やして売上を上げなければならないという意味です。
「今の価格でも十分ペイすることがわかった」
現状でも採算がとれることを表しています。
「ペイがいい」「ペイできる」も使う
ペイするは「ペイがいい」「ペイできる」といった言い回しもします。「ペイがいい」は主に給与や賃金などに使われ、ペイできるは採算がとれるという意味のときに使われます。
例文をみれば、使い方の違いがわかるでしょう。
「ペイがいい会社に就職できればいいね」
給与がいい会社に就職できるといいという意味です。
「単価を50円上げないとペイできない」
売買単価をアップしないと、採算が取れないという意味です。
「ペイがいいというだけでは良い会社かどうか判断できない」
給与がいいだけでは判断できないことを表しています。
ペイするの例文
ペイするを使った例文をご紹介します。実際の文章で、使う場面や使い方のニュアンスを確認してください。
・このプロジェクトは本当にペイするのだろうか
・ペイしない仕事は引き受けられない
・何年でペイするか計算してみよう
・もっと高い価格で売らないと、ペイしないだろう
・この計画でペイするかどうか、慎重に考えなければならない
ペイするの言い換え表現
ペイするには、次のような多くの言い換え表現があります。
・利益を得る
・儲かる
・収益が上がる
・割に合う
・採算に見合う
・実入りの良い
・元がとれる
・旨みがある
・引き合う
ペイすると合わせて覚えれば、より言葉の意味を理解できるでしょう。語彙を増やし、場面ごとに適切な言葉を使うこともできます。
ここでは、ペイするの代表的な言い換え表現を2つご紹介します。
利益を得る
利益を得る(りえきをえる)は、広い意味では「得をすること」「恩恵を受けること」を意味します。ビジネスでは収益から費用を差し引いた残額を指す言葉であり、企業が事業活動で獲得を目指すものです。
「得る」を「うる」と読む場合もあり、間違いではありませんが、一般的に使われるのは「える」の方です。
(例文)
・利益を得るには、ある程度のリスクを覚悟しなければならない
・利益を得るために何が必要かを考えることが大切だ
・チームワークを高めて取り組んだことにより、最大の利益を得ることができた
儲かる
儲かる(もうかる)は、「採算がとれる」「利益が上がる」といった意味のほか、思いがけない得をするという意味合いがあります。「儲ける」の「儲」という漢字の由来は諸説がありますが、「人」と「諸」を組み合わせたものというのが有力です。
「諸」は、備える・蓄えるなど、多くのものがある状態を表します。そのため、「儲」は、備える人・蓄える人という意味になり、利益を得られるという意味の「儲ける」になったとされています。
(例文)
・この投資方法は、かなり儲かると評判だ
・どれだけ働けば儲かるのだろうか
・「必ず儲かる」という勧誘には注意したほうがいい
ペイするを正しく覚えよう
ペイするは「支払い・給与・報酬」「採算がとれる」といった意味で、英語のpayに由来しています。「ペイがいい」など名詞で使われることも多く、「ペイできる」「ペイできない」という言い回しもできます。
ビジネスシーンでよく使われるため、使い方を覚えておくと便利です。言い換え表現も多いため、合わせて覚えておくと役立ちます。ペイするは、正しく覚えて使うようにしましょう。