「飽きっぽい」とはどういうこと?
皆さんは何か習い事をしたことはありますか? スイミングやピアノ、習字など沢山習い事をしてきたという人も少なくないのではないでしょうか。10年20年と続けてこられた人もいれば、数ヶ月で辞めてしまった人もいるかもしれませんね。
数ヶ月で辞めて、また新しいことを始めて… というサイクルを繰り返している人は、もしかしたら飽きっぽい性格なのかもしれません。
そんな継続できない性格をネガティブに捉えている人も少なくないのではないでしょうか。しかし、飽きっぽい性格にも良い面はあるものです。
そこで、本記事では飽きっぽい人の性格的特徴や飽きやすい原因について見ていきましょう。そして飽きっぽい性格の良い面や飽きっぽい性格の直し方についても紹介します。
「飽きっぽい」の意味
そもそも、飽きっぽいとはどういう意味なのでしょうか。「飽きっぽい」とは、「物事が長続きせずに、すぐに興味を失ってしまうさま」、もしくはその傾向があることを指す言葉です。
「~ぽい」とはそのような状態を帯びていること、傾向があることを表します。つまり、飽きやすい傾向の性格ということですね。
飽きっぽい人の特徴とは?
続いて、飽きっぽい人の特徴について見ていきましょう。何やっても長続きしないなと悩んでいる人は、もしかしたら以下のような特徴がよく当てはまるのでないでしょうか。ぜひ、この機会にセルフチェックをしてみてくださいね。
1:結果を重視する
飽きっぽい性格の人は、結果を重視する傾向にあるようです。例えばあるピアノの演奏動画に感銘を受けたとしましょう。そんなとき、「自分もこんなふうに弾いてみたい!」と思うのではないでしょうか。
しかし、いざピアノの練習を始めたりピアノ教室に通ってみたりすると、理想のよう弾くことは簡単でないと分かります。すらすら弾けるようになるためには、何時間も練習しなければなりません。すぐに結果を出せないため、飽きてしまいやすいと言えるでしょう。
2:理想が高い
理想が高いことも、飽きっぽい人の特徴です。結果を重視することと似ているかもしれません。結果、つまり求める理想のレベルが高いためなかなか実現することができず、道の途中で挫折してしまいがちです。
3:好奇心旺盛
飽きっぽい人は、興味の範囲が広い人が多いです。あらゆる分野に興味のアンテナがあるため「あれもしたい!」「これも気になる!」となりやすいのだとか。その結果、ひとつのことを長続きさせるのが苦手になってしまうようです。
4:新しいものが好き
「隣の芝生は青く見える」ということわざがありますが、自分にはないものを持っている人や最新のアイテムを持っている人はうらやましく見えませんか? 新しいものに敏感な人は、自分の持っているものより新しいものに特に魅力を感じる人が多いようです。
とにかく試してみたいという、好奇心の旺盛さも表れていると言えるでしょう。
飽きやすい原因を解説
飽きっぽい人の特徴がいずれも当てはまる… という人もいらっしゃったのではないでしょうか。続いては、なぜ飽きやすいのかその原因について探ってみましょう。
1:集中力がない
飽きっぽい人は、好奇心旺盛である反面、集中力があまりなく目移りしやすいようです。何かを継続したいときは、集中力が求められます。集中力がある人は、ときに周りが見えなくなるほどその物事に一直線になりますよね。
飽きっぽい人は、その集中力がないため興味のアンテナが敏感なのだと言えるでしょう。
2:執着しない
執着心がないことも原因の一つかもしれません。執着すればするほど、人は執着する対象から離れられなくなります。その点で、ひとつの物事に執着しない人は飽きっぽい人だと思われるのかもしれませんね。
3:影響を受けやすい
飽きっぽい性格の原因として、周りからの影響を受けやすいことも考えられます。人からおすすめされたものは何でも良く見えてしまう、周りから否定されたら「やっぱり良くないんだ」と思い込んでしまうなど、他者からの影響を受けやすい人が多いようです。
飽きっぽい人の良いところ
飽きっぽい性格はネガティブに捉えられがちですが、実はそうとも限りません。性格は味方ひとつで長所にも短所にもなりえるものです。そこで、ここでは飽きっぽい人の良いところにフォーカスを当てて見ていきましょう。
1:気持ちの切り替えが早い
飽きっぽい人は、物事への関心がころころと変わります。つまり、気持ちの切り替えも早いと言えるのではないでしょうか。
例えば、仕事でうまくいかなかったときも「とりあえず焼肉でも食べよう!」と気持ちを切り替えることができるため、ある意味で生きやすいのではないでしょうか。
2:チャレンジ精神がある
新しいものが好きな飽きっぽい性格の人は、チャレンジ精神があると言えます。様々な経験を積んで豊かな感性を磨けるはずです。
3:人脈を広げやすい
チャレンジ精神や好奇心があるため、様々な場所に赴き、沢山の人に出会うことができます。その分、今まで出会ったことのない人とも出会うきっかけになることでしょう。
飽きっぽい性格を直すにはどうしたら良い?
飽きっぽい性格の良いところを紹介しましたが、集中力がない、継続力がないなど短所ももちろんあります。そんな飽きっぽい性格に嫌気が差している人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、最後に飽きっぽい性格を直す方法について一緒に考えていきましょう。
1:目標は現実的に
理想や目標は、現実的に立てることを意識しましょう。最終的な目標は高かったとしても、ステップを踏んで小さなゴールをつくっていけば良いのです。それらをひとつずつクリアしていくことで、達成感が得られ、長続きできるのではないでしょうか。
2:人と一緒にやってみる
友人と一緒に取り組むのもおすすめです。一緒にする人がいるとお互いがモチベーションになります。また、友人を置いて放棄できないという責任感も生まれるのではないでしょうか。
3:物事をあらゆる側面から見つめてみる
もし取り組んでいることに飽きてしまったら、少し視点を変えてその物事を見直してみると新しい発見があって刺激になるかもしれません。例えばピアノであれば、練習曲に飽きてきたら別の曲を弾いてみたり、自分で曲を作ってみたりするのも面白いのではないでしょうか。
最後に
本記事では、飽きっぽい人の特徴や原因、良いところなどを詳しく見てきました。好奇心旺盛であったりチャレンジ精神があったり、飽きっぽい性格の良いところを活かせたら、更に豊かな生活が送れるのではないでしょうか。
自分の性格は、嫌な部分に目が生きがちですが、決して悪いところだけではなりません。ぜひ一度、自分の性格と向き合ってみる時間を取ってみてはいかがでしょうか。
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