「yap」の意味について
外国人と話していて「yap」という英単語を耳にした人は少なくないのではないでしょうか? この記事では、そんな「yap」の意味や使い方、さらには「yap」によく似た「yep」という英単語にもスポットを当ててみたいと思います。
まずは、「yap」の意味について見ていきましょう。主に動詞としての意味と、名詞としての意味が存在します。
1:動詞としての意味について
まずは、動詞としての意味について確認します。意味は以下の通りです。
・犬がけたたましく、キャンキャンほえる
・他人にうるさくガミガミ言う
・不平不満を言う
ニュアンス的には、しつこく、わめくような印象がありますね。次に例文も見て、どのように使うのかを把握しましょう。
例文:
「hear the sound of a dog yapping(犬がキャンキャン鳴く声が聞こえる)」
「yap at a person for being late(遅刻したことで人にガミガミと文句を言う)」
「yap out one’s orders(がみがみと命令する)」
「yapping little dog(キャンキャンほえる小さな犬)」
「yap on a smartphone(スマホでペチャクチャしゃべる)」
「yap away for hours(何時間も無駄話を続ける)」
「yap all night long(一晩中、ペチャクチャしゃべり続ける)」
2:名詞としての意味について
次は名詞としての意味について確認しましょう。意味は以下の通りになります。
・キャンキャンといった、けたたましいほえ声(犬など)
・うるさい訳の分からないおしゃべり、無駄話、たわごと、くだらない話、文句、口
・愚か者、与太者、不良
ニュアンスを見てみても、ネガティブな印象が強いですね。それでは、例文も確認して使い方を見ていきましょう。
例文:
「yappy puppy(キャンキャンほえる子犬)」
「Keep your yap shut(口を閉じなさい)」
「Shut your yap(お黙り)」
「I shouldn’t have opened my big yap(私は、余計なことを言うべきではなかった)」
ちなみに「young aspiring professional」の略語としての「YAP」もあります。意味としては、「知的職業に就いている高収入の若者、またはそれを志向する若者」。「yap」とは全く意味が違うので、気を付けてください。
「yap」によく似た「yep」について
「yap」によく似た英単語として、「yep」という単語があります。これは「yes(はい)」のくだけた表現です。かなりカジュアルなので、公の場などでの使用は適していません。職場で上司などにも使わない方がいいでしょう。使う対象は仲のいい友達などに限られますね。
この「yep」という言葉ですが、実はカーリングにおいて掛け声の一つして使われているようです。ストーンを滑らせるために、専用のカーリングブラシを使って氷の表面をこする時に選手が叫んでいるのをテレビなどで確認できますよね。この時に「yep(掃いて)」などと叫んで、相手にブラシで磨いてもらうとか。
ちなみに「yep」のように「yes」から派生した表現には、「yup」「yeah」「yea」「ya」などがあります。カジュアルさの度合いにはそれぞれ差がありますので、使う時は気を付けてください。使い方によっては、人間関係が悪くなりかねません。
「yap」に注意
「yap」には、「他人にうるさくガミガミ言う、不平不満を言う」という意味があるのを確認しました。感情が高ぶって、心が制御できていない状態といっても過言ではありません。こういう状況になると、怒りなどの負の感情に身を任せることになり、冷静に判断することが難しくなってしまいます。日常生活においても、他人と言い争いになったりSNSで炎上したりと、「yap」な状態になる場面はあるかもしれません。
しかし、そもそもそういう状態になる前に手を打ちたいもの。感情が高ぶった時は、いったん深呼吸をしてみるとか、その場を離れて心が落ち着いたら考え直してみるとか試すといいかもしれません。こうすれば「yap」な状態になること自体を回避できますし、事態がエスカレートするのを防げます。感情が不安定な時に何かを判断するのは避けたいものですね。感情に任せて判断したことが、後で悪い結果につながったという話は珍しくないからです。
最後に
この記事では、「yap」の意味や例文、関連する英単語などについて見てきました。「yap」によく似た「yep」が、実はカーリングでの掛け声として使われていたのは知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
「yap」とは他人にうるさくガミガミ言ったり、不平不満を言ったりすることではありますが、なるべくそういうことは避けたいもの。そのような振る舞いが自分に思わぬ災難を呼ぶかもしれません。いったん深呼吸をしてみるとか、その場を離れて心が落ち着かせるとか、いろいろ試してみるといいでしょう。自分の心を制御するというのは、やはり重要なことですね。
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