何をしても中途半端で終わる… そんな性格にコンプレックスを感じていませんか? もしくは、周りに中途半端な人がいて、困っているという方もいるかもしれません。中途半端な人は、どうして途中で物事をやめてしまうのでしょうか。今回は、中途半端な人の特徴や性格の改善方法などを紹介します。飽きっぽい性格をどうにかしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
中途半端ってどういう意味?
「中途半端」とは、「始めた物事が完了しないでいること。態度などが徹底せず、どっちつかずの状態であること」。道の中程・途中という意味の「中途」と、どっちつかずのことを指す「半端」を組み合わせた四字熟語です。
中途半端であることは、物事を途中で投げ出してしまったり、最後まで責任を持って終わらせられないことを指すときもあります。そのため、どちらかというとネガティブな意味として用いられるのが一般的です。
中途半端な人の特徴とは?
周囲から「中途半端」だと思われる人には、どのような特徴があるのでしょうか? よくみられる行動や考え方を見ていきましょう。
1:飽きっぽい性格
中途半端な人は、基本飽き性。最初は興味を持ったことも途中で飽きてしまいます。つまらないことが苦手で、途中で退屈だと感じるとすぐに放り投げてしまうことも珍しくありません。あまり根気がなく、いろいろな事を広く浅くやりたがるところがあるようです。
2:最後までやらない
物事を最後までやりきらないことも、中途半端な人あるある。それまでやっていた作業を途中でやめて、別のことに手を出してしまうこともよくあります。一つ一つのことをきっちり終わらせることが苦手なので、いつもやることに追われているような感覚も。一人では仕事が終わらず、周りからフォローされているなんてこともあるようです。
3:周りに影響されやすい
中途半端な人は、周りに影響されやすい傾向も。例えば、最初はやりたいと思って始めたことでも、周囲から反対されるとやる気をなくしてやめてしまったり。または、流行りのものはなんでも試したくなるミーハーな一面も。新しいことを受け入れることは長所でもありますが、その反面同じことを長く続けることが苦手なところがあるようです。
中途半端な性格を克服する方法
中途半端な性格を克服したい場合、どのように対処したらいいのでしょうか? おすすめの克服方法を3つ紹介します。
1:自分ができることに取り組む
自分が苦手なことや難しいことほど、途中で諦めてしまいがち。まずは、自分が得意なこと、興味があることに取り組んでみましょう。できることからコツコツ取り組むことで、自信がつき、成功体験を積み重ねていけるはず。やることに追われている人は、ある程度やるべきことを絞り込むことから始めてみては。
2:一つのことに集中する
複数のことを同時にやると、中途半端になってしまいがち。まずはやることを決めて、一つのことに集中してみましょう。「いつまでに終わらせる」など期限を決めたり、「○○の資格を取得する」と具体的な目標を立てることもポイントです。飽きっぽい人は、比較的短期間で終わる作業を選ぶことで、無理なく続けることができるでしょう。
3:やることリストをつける
最後まで物事をやることが苦手な人は、その日にやることのリストを作ることがおすすめ。家庭や仕事などやるべきことに追われている人ほど、やるべきことを洗い出して見える化させましょう。家庭と仕事とジャンルを分けて、それぞれ3つずつ今日やることを決めるなど、やるべきことを明確にします。そうすることで、一つ一つきちんと終わらせる意識が芽生えてくるはず。
類語や言い換え表現
中途半端と似たような意味を持つ言葉には、「未完成」「いいかげん」「おざなり」などが挙げられます。それぞれどのような意味なのか一緒にチェックしてみましょう。
1:未完成
「未完成」とは、「最後まで出来上がっていないこと」。「未完成に終わる」「未完成の建物」というように使います。大抵は、作業の途中で終わってしまった物事や作品などの物に対して使われることが多いですね。未完成のものは、そのうち完成するものもあれば、未完成のまま終わってしまうものもあります。未完成に終わったものは、中途半端に終わると言い換えることもできるでしょう。
・途中で作者が亡くなったため、その絵画は未完成のままとなった。
・今はまだ未完成なので、出来上がり次第報告します。
2:いいかげん
「いいかげん」とは、「仕事を最後までやり遂げず、途中で投げ出すさま」。会話の中では、「あの人はいいかげんだ」「いいかげんなやり方」などと言ったりしますね。任された仕事を途中で投げ出してしまうため、無責任だという意味を込めて使われることも。最後までやり切らないところが「中途半端な人」と共通していますね。
・いいかげんに事を済ますな。
・いいかげんな処置をしたせいで、あとから欠陥が見つかった。
3:おざなり
「おざなり」とは、「いいかげんに物事を済ませること」。「おざなりな処置」「おざなりな対応」などいいかげんな態度に対して使われます。「中途半端」のように、途中で終わらせるという意味ではありませんが、物事への態度がどこか適当なところが似ていますね。
・その市議は、おざなりな対応をして住民たちを怒らせた。
・最近彼はおざなりな返事しかしなくなった。
最後に
今回は、「中途半端」の言葉の意味から、中途半端な人の特徴、性格の克服方法まで見ていきました。中途半端な人は飽き性な反面、好奇心旺盛・行動力がある・アイデア力があるなど長所もたくさんあります。誰にでも得意不得意なことはあるので、得意なことを生かしていけたらいいですね。もし、少しでも飽き性を克服したい場合には、本記事で紹介した方法を生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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