何度も食事に誘ってくる男性、職場で嫌味を言ってくる上司など、執念深い人に対して悩んだことはありませんか? 執念深い人はあきらめが悪く、申し出を断るのも一苦労ですよね。今回は、執念深い人の特徴や心理、上手な対処法などを紹介します。
執念深いとはどういう意味?
「執念深い」とは、「執念の度が強いこと。しつこく思い込んで、あきらめが悪いこと」を表します。人や物事に対する執着心が強く、いつまでもねちねちと引きずる姿が特徴的です。会話の中では、「執念深くつきまとう」「執念深い男」などと表現されますね。あきらめの悪い行動や粘着質な性格を表す時に使われることが多いでしょう。
執念深い人の特徴とは?
「執念深い人」というとあまりいいイメージを持っていない方も多いはず。好きな人につきまとう男性や同性に嫉妬する友人などタイプもさまざま。ここでは、そんな執念深い人によく見られる特徴を紹介します。
1:いつまでも根に持つ
些細なことをいつまでも根に持っているのが、執念深い人の特徴。他人の仕事のミスをことあるごとに話題に出したり、嫌だったことをいつまでも覚えています。「あの時、自分だけ食事会に呼ばれなかった…」などとネガティブな感情が心の中に渦巻いていることも。大抵の人なら、水に流してしまうようなことをいつまでも引きずってしまうのです。
2:好きな人にしつこく言い寄る
恋愛面では、好きになった人にしつこく言い寄るのも「執念深い人」の困ったところ。たとえ、相手から断られたとしても、何度も食事に誘ったり、しつこくLINEを送ります。一度「自分はこの人じゃないとダメだ」と思い込んだら、自分のものにしないと気が済みません。相手の気持ちを思いやることがなく、独りよがりな傾向があるでしょう。
3:嫉妬深い
嫉妬深いことも執念深い人の特徴。たとえば、自分の好きな人が別の女性に好意を持っていると思った時、相手の女性を攻撃するなんてことも。また、職場で自分よりも仕事ができる人に嫉妬して、陰口などの嫌がらせをしてくることもあるかもしれません。「自分の方が優れているはずなのにどうして!」と敵対心を燃やします。自分の思い通りにならないことが許せず、人のせいにしてしまうのです。
4:忍耐強い
なにかとネガティブなイメージが目立つ「執念深い」性格。ですが、あきらめが悪い・ねちっこい性格は見方を変えれば、忍耐強い・我慢強いと言い換えることもできます。一度言われたことを忘れないので、「悔しい!」と思ったことをバネにして頑張ることができるのも特徴です。仕事やスポーツなど、勝負の場面で実力を発揮することができる、努力家な一面もあるでしょう。
執念深い人の心理や原因とは?
さっぱりした性格の人にとって、ねちねちとしつこい性格は理解できないことが多いはず。ここでは、執念深い人の心理について深掘りしていきます。
1:人のことが信じられない
執念深い人は、他人を信頼することが苦手な人が多いです。心のどこかで、「いつか裏切られるのでは?」「実は浮気しているのでは」などと、疑いの目を持って見てしまいます。心の中に不安や懐疑心があるので、執拗に相手を束縛したり、常に相手と一緒にいないと心配でたまらないのです。
2:他人がうらやましい
執念深い人には、うらやましがり屋な一面も。「私よりも容姿が可愛くてうらやましい」「仕事ができてうらやましい」など、他人と比較して落ち込みます。たとえ落ち込んだとしても、「私も同じようになりたい」と努力できればいいのですが、執念深い人は、それが嫉妬心へと変わります。結果、人の悪口を言うなどのネガティブなことをしてしまうのです。
3:完璧主義
執念深い人は、完璧主義でプライドが高い傾向も。仕事でも恋愛面でも、自分の思い通りにならないと気が済みません。そのため、自分の意見に口出しをしてきたり、考えに従わない人のことを攻撃してしまうのです。自分のことが正しいと思い込んでいるため、他人の意見に聞く耳を持ちません。
執念深い人への上手な対処法
一度言われたことは忘れない、ねちねちと嫌味を言われる、など執念深い人との付き合い方にお困りの方も多いのでは? もし執念深い人が身近にいる場合、どのように接したらいいのでしょうか。押さえておきたい対処法を3つ紹介します。
1:余計なことは言わない
執念深い人と接するときは、自分から余計な話をしない方がいいでしょう。「最近彼氏ができた」「昇格した」などと話すと、嫉妬心を燃やされてしまうことも。執念深い人は負けず嫌いなので、自分より恵まれている、幸せそうな人をみると、うらやましい気持ちが嫉妬心に変わってしまいがち。あくまでも聞き役に徹した方が良さそうです。
2:思わせぶりな態度をとらない
執念深い相手には、思わせぶりな態度をとらない方がいいでしょう。嫌われたら面倒だと思って、愛想よく接したり、誘いに乗ってしまうと「好意を持たれている」と勘違いされてしまう可能性があります。トラブルを避けるためにも、相手に興味があると思われるような態度は慎むのが賢明です。
3:自分に非があった場合は、すぐに謝る
執念深い人に、失礼なことをしてしまったり、迷惑をかけた場合は、その場ですぐに謝ることが大切。言い訳をしたり、あいまいな態度をとってしまうと、「あの時謝られなかった」などと根に持たれるおそれがあります。素直に謝罪して、その場を丸く納めましょう。
最後に
一度根に持つとなかなか忘れようとしない執念深い人。他人から見たら「そんなことで?」と思うようなことで怒ったり、好意を持ってしまったりすることもよくあります。ただし、見方を変えれば、執念深い人は粘り強く、努力家な一面も。長所と短所を理解して、適度な距離感で接していけたらいいですね。
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