【目次】
・「執着心」ってそもそもどんな意味? 類語は?
・執着心が強い人の5つの特徴診断
・執着心があるのはいいこと? 悪いこと?
・執着心がない状態になるには? 執着心を手放す3つの方法
・最後に
「執着心」ってそもそもどんな意味? 類語は?
何かに強すぎるこだわりを持つことで、自分が苦しくなってしまったことはありませんか。物事に執着すると、自分の行動や感情がコントロールできなくなり、ひいては日々が辛いものになります。この記事では、執着心にとらわれやすい人の傾向を解説。その対処法もご紹介します。
「執着心」とはどういう意味なのでしょうか。なんとなくわかっているという人も、ここで今一度考えてみましょう。
◆執着心の意味
執着とは、特定の物事に強いこだわりをもつこと。執着心とはその気持ちのことをいいます。こだわりがあることは一概に悪いことではありませんが、「執着」という言葉を使う場合、そのこだわりはネガティブにとらえられています。
物事や人など、何かひとつのことに心が占領されてしまって、そこから離れることができなくなってしまった状態。恋愛などで、この状態に陥る人も多いのではないでしょうか。
◆執着心の類語
執着心の類語には、「こだわり」のほかに、「執心」「執念」「妄執」などがあります。よく使う言葉には「未練がましい」「固執する」などもありますね。「しつこい」も類語の一つと考えて良さそうです。
執着心が強い人の5つの特徴診断
では、執着心の強い人とはどんな人でしょうか。5項目を挙げてみますので、チェックしてみてくださいね。
1:自分に自信がなく、コンプレックスが強い
執着心の強い人の傾向として、自己評価が低く、コンプレックスが強いことが挙げられます。自分に自信がないために、ほかの何かでそれを満たそうとするのです。容姿へのコンプレックスから高価な洋服にこだわったり、人からの評価が欲しくて社会的地位のある人と付き合うことに固執したり…。自分の外側を飾ることで、どうにか安定を保っている。そんな印象です。
2:心が満たされていない
心が満たされていないと感じることが多いと、それをどうにかしようと執着心が強くなります。好きな男性ともっと会いたいのに会えない、人気モデルのようなスタイルが欲しいなど、欲求が高まりすぎると、そればかりを考えるようになるのです。
また、過去の体験が執着の原因になることも。「容姿をバカにされた」「買って欲しいものを買ってもらえなかった」などという辛い体験の裏返しが強い執着心に育つ傾向があるようです。
3:こだわりが強い
「部屋は白で統一する」「洋服は全部このブランドでないと」と、物事に対するこだわりが、悪いほうに転じると執着心になります。
自分の経済力の範囲を越えてまで、何かを手に入れようとすれば、後々困ったことになりますし、さらにはこういったこだわりを他人に押し付けるようになると、相手は大迷惑。人が眉をひそめるようなこだわりを発揮していませんか?
4:何事にもしつこい
諦めないことは大事なことですが、相手が断っているのにいつまでも食い下がるなど、執着心の強い人は周囲が見えなくなっていることがよくあります。相手の都合を顧みず、自分の気持ちを押し通そうとするのが強い執着心の現れなのです。
5:バランス感覚に欠けている
人間関係をはじめ、全ての物事にはバランス感覚が重要。人との距離の取り方、物への対し方などをきちんと客観視することができれば、度を超えた行動をとることはありません。
執着心の強い人は、自分の気持ちだけをいちばんに考え、このバランスを取ることを軽視する傾向があります。人に近づきすぎる、遠慮がない、逆に必要以上に遠ざける、などといった行動を取っていませんか?
執着心があるのはいいこと? 悪いこと?
「こだわり」は悪いことではありません。でも、行き過ぎたこだわり、つまり執着心はあなた自身をがんじがらめにします。執着心のメリットとデメリットを考えてみましょう。
◆執着心のメリット
何かに執着することで、そのことに詳しくなることができます。また、執着心の強い人は何かに向かうエネルギーが強く、目標達成にむけて集中力を持って取り組むことができますね。
起業家や有名なクリエイターなどには、自分の信じた道に邁進する強さがあります。執着心は、プラスの方向へ向かえば、あなたの夢を実現する強力なエネルギー、パワーになるのです。
◆執着心のデメリット
執着心があなたにとってデメリットとなるとき、それは自分で自分がコントロールできないほどに、執着心が強くなってしまったときです。
「彼のことが気になって、他のことが何も手につかない」「これを解決しなくちゃ、前に一歩も進めない」。こんなふうに考えるようになると、日常が辛いものになってしまいます。執着心があなたの足かせになっていると感じたとき、その執着を捨てるときかもしれません。
執着心がない状態になるには? 執着心を手放す3つの方法
執着心が強くなりすぎると、日々の暮らしに不都合が出てきます。とはいえ、何の欲求もない、という状況もあり得ませんね。あなたの心を不自由にする執着心の手放し方をご紹介します。
1:自分自身を大切にしてあげる
執着心が強くなる原因に、自己評価が低い、心が満たされていないことが挙げられると述べました。では、逆にあなた自身を甘やかしてあげましょう。自分がどうしたいか、という気持ちをまずは大事にしてあげて。
自分の願い・思いを否定せず、素直な気持ちで書き留めてみたり、リラクゼーションに徹してみたり。ゆっくりと自分自身を肯定的に見つめることで、「何であんなことにこだわっていたんだろう」と執着心がすっと消えていくことでしょう。
2:断捨離をして、物を手放すことから始めてみる
具体的に行動してみると、心がそれについてきます。誰にでもできる、簡単な方法が掃除。部屋に溜まってしまった不要なものを思い切って捨ててしまいましょう。断捨離とともに、心の中の執着もとれ、すっきりとした気持ちになります。
3:夢中になれることを探し、情熱を注ぐ
物事に執着する人の多くはヒマです。時間があるから、余計なことを考えてしまうのです。執着心を捨てるためには、そんなヒマな時間がなくなってしまうような夢中になれるものがあるといいですね。
「そんなこと急に言われても…」と思う人におすすめなのが、映画鑑賞やジム通い。映画を見ている数時間、ジムでトレーニングをしている数時間は、それに没頭することができますし、生活にメリハリも生まれます。
最後に
執着心を全くなくすことは難しいかもしれません。けれど、執着心というネガティブな気持ちを、前向きなパワーに変えることはできますね。物事に集中する力を持っているのですから、そのパワーをポジティブに! 軽やかな心を持つことで新しい世界が広がって行きますよ。
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