【目次】
・「我慢強い」の意味とは?
・「我慢強い」人の特徴とは?
・「我慢強い」人の心理とは?
・「我慢強い」人になる方法
・最後に
「我慢強い」の意味とは?
「我慢強い」とは、「忍耐力がある」「辛抱強い」という意味です。「彼女は我慢強い」というように、主に人の性格を表す言葉として用いられます。一般的には、辛い仕事や出来事を根性で耐え抜く力がある、というようなポジティブな意味合いで使われることが多いです。
しかし一方で、「我慢強い」人は、一人でストレスを抱えがちであったり、悩みを吐き出せないといった側面があります。「我慢強い」性格は時と場合により、長所にも短所にもなり得るといっていいかもしれません。
「我慢強い」の言い換え
「我慢強い」の言い換え表現には、「辛抱強い」「忍耐強い」があります。
「辛抱強い」とは、「つらいことや苦しいことを我慢すること、こらえ忍ぶこと」という意味です。「もう少しの辛抱だ」「辛抱強く機会を待つ」などの使い方があります。このことから「辛抱強い」とは、辛い現状であっても未来に希望を抱き、苦痛や困難に耐える力があることといっていいでしょう。
また「忍耐強い」とは、「苦難をじっと耐え忍ぶことができる性質」のこと。「あの人は忍耐力がある」などの使い方があります。「忍耐」という言葉が「耐え忍ぶこと」を表すように、長期間にわたる精神的に辛い状況を耐えることができる人のことを、「忍耐強い」と表現することが多いです。
どの言葉も微妙にニュアンスは異なりますが、実際の会話の中では、一括りに「我慢強い」と表現されることがほとんどです。
「我慢強い」人の特徴とは?
次に、「我慢強い」人の性格や行動の特徴を紹介します。自分に当てはまるかチェックしてみましょう。
1:不平や不満を口に出さない
「我慢強い」人は、辛いことがあっても周囲の人に不平や不満を漏らしません。「不満や愚痴を言っても何も解決しない」ことが分かっているため、どんなに仕事や勉強が辛くても、知恵を絞ってやり遂げようとします。黙々と物事に打ち込む姿は、「我慢強い」人によく見られる特徴といっていいでしょう。一方で、ストレスや不安を一人で抱え込みやすいといった側面も見られます。
2:打たれ強い性格
「我慢強い」人は、同時に打たれ強い性格でもあります。例えば、目標に向かってチャレンジしたとしても、ときには失敗してしまうこともありますよね。そんなとき夢を諦めてしまったり、精神的に落ち込んでしまう人も少なくありません。しかし、「我慢強い」人は失敗をしても、再び立ち直れる強い精神力を持っています。逆境さえも自分が成長するための試練だと思える人は、無敵ですよね。
3:優しい性格で、自分より他者を優先する
「我慢強い」人の中には、自分より他者を優先する優しい性格の人もいます。「人に迷惑はかけられない」「自分ばかり良い思いをしては申し訳ない」などと思っています。「自分が我慢することで、他の人が幸せになれる」と考えているため、大抵の人が嫌がることも率先して引き受けます。そんな姿勢が、周りから「我慢強い」と思われるのかもしれません。
「我慢強い」人の心理とは?
誰でも困難や苦痛からは逃げ出したくなるものです。そんな中、なぜ、「我慢強い」人は困難に耐えることができるのでしょうか? 「我慢強い」人ならではの心理を解説します。
1:今は辛くても、いつか報われると思っている
我慢をして努力したことで成功体験をした人は、その経験が大きな糧になっています。そのため、困難に襲われても、「あの時と同じように我慢をすれば、きっと報われるはず」と信じているのです。今だけを見ず、明るい未来を想像できるようになると、「また頑張ろう」と思えてくるのかもしれませんね。
2:真面目で努力家
「我慢強い」人は、真面目で努力家です。仕事や人に対して、コツコツ地道に取り組むことができます。ただし、責任感が強く期待に全力で答えたいと思っているため、無理をしすぎてしまうことも。誰かを頼ったりすることも苦手なため、一人でプレッシャーを感じていることもあるようです。
3:揉め事が苦手
「我慢強い」人は、揉め事が苦手だと感じている傾向もあります。他人に自分の意見を伝えて反論されたり、人間関係で揉めたりすることが面倒だと思っているため、なんでも自分一人でやろうとします。その結果、面倒なことを一人で抱え込み、後に引けなくなっていることも少なくありません。
「我慢強い」人になる方法
すぐに物事を諦めてしまいがちな人から見ると、困難に耐えることができる「我慢強い」人は、羨ましく思いますよね。我慢強さを身につけて、目標を達成する3つのポイントを紹介します。
1:取り組む期間を決める
「我慢強い」人にはなりたいけれど、長期間、ひとつのことに耐え忍ぶことは、精神的にもきついですよね。そんなときには、取り組む期間を決めてみましょう。例えば、「3ヶ月は頑張ってみよう」と最初に期限を設定することで、集中的に目標に向かって努力することができます。何かを身につけたいなら、まずは期限を決めることも成功するコツですよ。
2:悩んだときは、シミュレーションする
自分が取り組むべき課題があったとしても、ときには面倒になって逃げ出したくなるものです。そんなときは、やめた場合自分はどうなるのか、また、やめずに取り組んだ場合どうなるのかをシミュレーションしてみましょう。やめずに取り組んだ場合の明るい未来が想像できれば、一時の感情で諦めてしまうこともなくなるかもしれません。
3:相手の気持ちを想像する
相手の態度に対して感情的になってしまったり、すぐに怒りを口に出してしまった経験はありませんか? あとから後悔して、「もう少し我慢すればよかった」なんて思ったりしますよね。
他人に対して我慢ができない場合は、相手の気持ちを想像してみましょう。「今は忙しい時期で余裕がないのかもしれない」など、相手の状況に気を配ることで、むやみに相手に感情をぶつける機会も少なくなるはずです。
最後に
「我慢強い」人は、真面目な姿勢で物事や困難に耐えることができる性格だということがわかりました。周囲からも好印象なため、長所といってもいいかもしれません。しかし、ストレスや悩みを一人で抱え込みやすい傾向があるため、自分なりの発散方法を身につけておくと、気が楽になるかもしれませんね。
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