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「覇気がない」とは?
「何だか最近元気が出ないな」「やる気が起きないな」、そんなネガティブな気持ちになっている人はいませんか?そのような様子は、周りから見ると「覇気がない」と思われているかもしれません。そもそも、「覇気」とは、どういう意味でしょうか。
本記事では、「覇気」の意味や類語表現をおさらいしたあとで、覇気がない人の特徴や、なぜ覇気がないのか、その原因について紹介します。これらを踏まえて、最後にやる気を出す方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「覇気」の意味
「覇気」は、「はき」と読みます。「物事に積極的に取り組もうとする気持ち」や「野心・野望など、上向きの強い意志」という意味です。
「覇気」の「覇」という漢字は、「覇権国家」や「制覇する」などで目にする機会が多いかもしれません。これらの言葉からも分かるように、「覇」には、「武力や権力で統治すること」というニュアンスがあることを知っておくと、「覇気」のイメージがしやすいのではないでしょうか。
【覇気(はき)】
(1)物事に積極的に取り組もうとする意気込み。「若いのに―がなくてどうする」
(2)人の上に立とうとする強い意志。野心。野望。
<小学館デジタル大辞泉 より>
「覇気がない」の類語表現を紹介
続いて、「覇気がない」の類語表現を見ていきましょう。語彙が増え、日常生活でも活かせるようになると自分の感じているニュアンスをきちんと伝えられるようになります。加えて、周囲から「知的な人なんだな」と評価してもらえるはず。ぜひ覚えて応用してみてください。
メランコリックな
「メランコリック」は外来語で、「melancholic」と表記します。「憂鬱な様子」「物思いに沈むさま」といったニュアンスです。気分や雰囲気が暗い様子を表すという点で、「覇気がない」と似ています。
しかし、「覇気がない」には、物思いに沈むといったニュアンスは含まれないことが多いため、何か悩みを抱えていて元気がなさそうな相手や状態に対して使うのがふさわしいでしょう。
気弱な
「覇気がない」には、野心や野望などといった強い意志に欠けているというニュアンスがあります。意志の強さが不十分であることをさす言葉として「気弱な」または「弱気な」という表現が挙げられるでしょう。
くたびれた
「くたびれた○○」「くたびれた様子の○○さん」という表現も、類語表現と言えるのではないでしょうか。積極的に取り組もうとする意志や野心が失われた状態を「覇気がない」と表現すると考えると、力や元気などが失われたことをさす「くたびれた」は、類語に当てはまります。
覇気がない人の特徴とは?
「覇気がない」という言葉について詳しく解説してきましたが、続いては覇気がない人の特徴について迫っていきましょう。
また、これらの特徴に当てはまっている人は周囲から「覇気がない」「やる気が感じられない」などとマイナスに評価されがちです。特徴が当てはまる人は、意識して直すように心がけましょう。
ネガティブ思考
何事も悪い方向に考えがちな人は、「どうせ頑張ったところで…」「でも」「だって」という思考が癖になっているのかも。その結果、仕事へのモチベーションがなくなったり、何もしたくないという気持ちになったりしてしまいます。
声が小さめ
声が小さく、何を言っているのか聞き取りづらい人は、残念ながら覇気がないと思われてしまうことが多いようです。おどおどした感じや自信がなさそうな雰囲気が、声のトーンやボリュームからイメージされてしまうのかもしれません。
上の空で集中していない
会話やミーティングなど、人が話しているときに適当に聞き流したり、ぼんやりと上の空でいると、覇気がない人だと見られてしまうことも。集中していない様子が、積極性を感じられないと思われてしまうのです。
覇気がない… その原因とは?
普段の何気ない言動が、周りから見て、覇気がないように映ることもあるでしょう。言動は意識すれば改善することができます。しかし、どうしても元気が出ないという場合もあるかもしれません。意欲が湧かない、積極的な気持ちになれない原因には何が考えられるでしょうか。
悩み事やストレスが多い
仕事がうまくいかなかったり、人間関係でトラブルを抱えていたりなど、悩み事が多いと気持ちがネガティブになりがちです。その結果、周りからは覇気がないように見えてしまいます。
疲れが溜まっている
睡眠不足などによって、疲れが十分に取れていないと元気は出ません。身体が重く感じたり、集中できなかったりすることで、物事に対するやる気も削がれてしまいます。
熱中できるものがない
自分が夢中になれる趣味や好きなことがあると、日々の生活のモチベーションに繋がります。熱中できるものやことがあると、それのために頑張ろうと思えたり、成し遂げようという意欲が湧くのです。反対に、熱中できるものがないと、何をしても釈然とせずやる気も湧きにくくなってしまうのです。
やる気を出すにはどうしたら良い? 改善方法を紹介
覇気がないままでいるよりは、やる気があってポジティブな人でいたいもの。そこで、最後にやる気を出すための方法、心がけたい習慣を紹介します。
目標や好きなものをつくる
熱中できるものがないと、なかなかやる気やモチベーションに繋がらず、覇気がない人になってしまいがち。「来月のコンサートのために、仕事頑張ろう!」「海外旅行に行きたいから、語学の勉強しよう!」などというように、目標は積極的に取り組もうとする気持ちを駆り立ててくれるのです。
姿勢を意識する
背筋を伸ばして顔を上げる。実はこれだけでも周りに与える印象は変わってきます。気持ちもシャキッとしてきますし、すぐに実践することができるためおすすめの方法です。
規則正しい生活を送る
メンタルは、覇気に直結していると言えるでしょう。生活習慣が乱れると、メンタルが不安定になりがちです。特に、偏った食生活や過度なダイエット、質の悪い睡眠は大敵。バランスの良い食事と、自分に合った睡眠時間を大切にしましょう。規則正しい生活習慣にプラスして、ウォーキングやストレッチなど軽い運動を取り入れられると、なお良いでしょう。
日頃から意識して少しずつ改善を
「覇気がない」とは、「物事に積極的に取り組もうとする気持ちや、野心、野望がない」こと。本記事では、覇気がない人の特徴や原因、改善方法などを紹介しました。「覇気がない人」である場合、今すぐに脱することは難しいかもしれませんが、日頃から意識することで少しずつ自分の中に変化が生まれてくるはずです。
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