「自尊心」とは?
皆さんは、人前で何か発言をしたり、発表したりするのは得意ですか? 「私のことだから、失敗してしまうかもしれない…」と自分に自信が持てないでいる人も多いのではないでしょうか。今回は、そんなときに持っていたい「自尊心」という意識について紹介していきます。
「自尊心」の意味
「自尊心」は、「じそんしん」と読み、「自分の言動に自信を持ち、自分の人格そのものを大切にする気持ち」のことをさします。プライドと言い換えられることもありますね。「自分」を「尊(とうと)ぶ」と書くことからも、意味が推測できるのではないでしょうか。
自分に自信がない、つまり「自尊心」が低いと、自分が本当にしたいことや言いたいことを伝えられなかったり、せっかくのチャンスを逃してしまったりする場合が多いです。しかし、プライドが高すぎる人も、周りから接しにくいと思われて、損をしてしまうことも。
「自尊心」は、低すぎても高すぎても良くありません。場所やタイミングに合わせて、柔軟に自分の心がコントロールできるようになると、仕事もプライベートもうまくいくようになるのではないでしょうか。
「自尊心」が低い人の特徴とは?
自分に自信満々! という人はなかなかいないですよね。反対に「私なんて…」と思っている人のほうが多いのではないでしょうか。ここでは、「自尊心」が低い人の特徴を紹介します。当てはまる特徴が多い人は、「自尊心」が低めかも? ぜひ、自分の性格を振り返る機会にしてみてくださいね。
1:自分と他者を比較しがち
「自尊心」が低い人は、自分と自分の周りの人を比較してしまう傾向があります。相手の長所ばかりが良く見え、自分の良いところを見出せずに、悪いところばかり気になってしまう人はいませんか? 自分の悪いところが気になってさらに自信を失い、また周りと比較してしまうという負のループに陥ってしまっているのです。
2:過去に囚われている
過去の失敗や栄光をいつまでも気にしている人も、「自尊心」が低い人には多いです。いつまでも自分の失敗を振り返ってはクヨクヨしたり、「あの頃は良かったな…」と昔と現在を比べたりしてしまうため、未来のための行動がなかなか取れません。
3:自分の意見を言えない
「自尊心」が低い人は、自分が否定されることをとても恐れる傾向にあります。ただでさえ自分に自信がないのに、他者からも否定されることで自分の存在や価値に意味がないのではないかと思い詰めてしまうことも。
また、自分の言動のせいで相手を傷つけてしまわないかが気になってしまう心優しい性格でもあるのです。そのため、本当に自分がしたいことや思っていることを伝えられないという特徴があります。
「自尊心」を高める方法はある?
「自尊心」が低い人の特徴を見てきましたが、「自尊心」は日々を豊かに過ごすために必要な気持ちです。「自尊心」が低いことで毎日を生きることが苦痛に感じたり、楽しくなかったりする人もいるかもしれません。そこで、「自尊心」を高める方法について一緒に考えてみましょう。
1:頑張って毎日何かチャレンジしてみる
小さなことでも、毎日ひとつチャレンジしてみましょう。例えば、「三食しっかり食べること」など本当に些細なことでも良いのです。目標を立てて、それを達成させることが大切。
小さな成功体験を積み重ねていくことで、自分の自信に繋がります。「チャレンジしてみよう」という意識を日頃から持つことで、ビジネスシーンや少し緊張するような場面でも、自分から積極的に動けるようになっていくはずですよ。
2:読書をする
「自尊心」が低い人は、自分の殻に閉じこもっている人が多いです。つまり、自分と自分の周りの小さな範囲しか見えていない状態。読書は、余裕のない心や狭くなった視野を広げてくれる力があるのです。
例えば、小説であれば、他者の人生や価値観に触れ、感情移入することができますし、新書や自己啓発本は、世界の情勢や新しい知識、考え方をもたらしてくれます。図鑑や写真集も自分の知らない世界を見せてくれるのでおすすめです。気分転換にもなりますし、「自尊心」を高めることにも繋がって、一石二鳥ですね。
3:意識的にポジティブな言葉を口にする
「自尊心」が低い人は、ネガティブ思考が習慣化されてしまっている場合が多いです。そのため、あえてポジティブな言葉を口に出すことで、そのネガティブな思考を撃退しましょう。
「自尊心」が高い人の特徴と注意点を紹介
ここまでは、「自尊心」が低い人の特徴や、「自尊心」を高める方法について見てきました。一方で、「自尊心」が高い人は、どのような特徴があるのでしょうか。最後に「自尊心」が高い人についても少し紹介します。
1:ストイック
「自尊心」が高い人は、何事にもストイックに取り組むことができる人が多いです。自分から行動して、それをやり遂げる力を持っているためビジネスシーンでは評価されることも多いでしょう。
2:自分の意見をはっきり言える
「自尊心」が低い人は、自分の気持ちを表現することが苦手だと先に述べましたが、反対に「自尊心」が高い人は、自分が思っていることをはっきり口にできる人が多いようです。しかし、「自尊心」が高すぎる人は、相手の意見に耳を貸さず自分の気持ちを押し付けてしまいがちに。
3:責任感がある
「自尊心」が高い人は、プライドをしっかり持っている人でもあります。そのため、責任感があり、物事を途中で投げ出したりすることはあまりありません。一方で、自分の高い水準を周りにも求めることがあることから、敬遠されてしまうこともあるようです。
自分の意志がはっきりしている分、「仕事ができる人」という印象が強いですが、関わり方が難しいと思われていることもあり、「自尊心」の高すぎには気を付けたいところですね。
最後に
今回は、「自尊心」について詳しく見ていきました。「自尊心」とは、「自分の言動に自信があり、そのことを評価しようとする心理」のこと。「自尊心」が低い人も高い人も、長所・短所があります。自分の良いところは大切にしながら、足りないところは日頃から意識して補っていきたいですね。
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