“come to a head”の意味は?
関係を絶つ(手を引く)ということを意味する、日本語の「足を洗う」という言葉。これを英語に訳すと“wash one’s hands of ~”つまり、足ではなく「手」を洗うになるということを以前、ご紹介しました。(詳細はこちら)
このように、日本語をそのまま英語にしてしまうとネイティブに伝わらないことがあります。また逆に、英語をそのまま日本語に直訳してしまうと本来の意味ではなくなってしまうことも。
たとえば、タイトルの表現。
“come to a head”
とはどのような意味かわかりますか?
前回の記事はこちら>>「I know what’s what.」と言われたら? 意味わかる?
正解は?
ご存じの通り、“come”=来る、“head”=頭なので、“come to a head”は「頭にくる」と訳したくなってしまいますよね。
でも実は“come to a head”には、「(腫れ物・できもの)が化膿する」という意味があるのです! さらに転じて「危機に陥る」「機が熟する」という意味も。
つまり、頭にくるという解釈にはなりません。
頭にくると言いたければ、“get angry” “get mad” “hit the ceiling” “hit the roof” “lose one’s temper” “pissed off”などを程度や場面によって使い分けるのが良いでしょう!
他にもそのまま英訳したくなってしまうけれど、それでは伝わらない表現はたくさんあります。
「頭が真っ白になった」もそのひとつ。
「My head get white.」にしてしまうと、かろうじて「白髪になった」という意味にも捉えられると思いますが、そもそも「白髪」は“white hair”より“gray hair”のほうが一般的。
では「頭が真っ白になった」はどのように言えば良いのかというと、「My mind went blank.」という表現が適切です。
machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。韓国語も習得したい。