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この記事のサマリー
・同じ言葉を繰り返すことは、無意識の話し方の偏りとして表れ、内容の伝わりにくさにつながることがあります。
・同じ表現が重なる背景には、緊張や言葉探し、使い慣れた言い回しへの偏りなどがあります。
・直したいと感じたときは、まず自分がどんな場面で繰り返しやすいかを知ることが見直しの第一歩になります。
話している途中で、「また同じ言葉を重ねてしまった」と気付く…。そんな小さなひっかかりに、気持ちが沈んだ経験はありませんか? うまく伝えたいのに、言葉をしつこく重ねてしまったと感じると、会話そのものが少しこわくなることもあります。
この記事では、その背景を見つめながら、同じ言葉を繰り返すことへの向き合い方を考えていきます。
そもそも「同じ言葉を繰り返す」ってどういうこと?
まずは「同じ言葉を繰り返す」癖について考え、デメリットについても見ていきましょう。

同じ言葉を繰り返す癖
話すときの癖というのは、人によってさまざまです。例えば、まばたきが増えたり、手遊びをしてしまったり、「ですよね」とか「というか」などを多用するなど…。
中でも多い癖の一つが、「同じ言葉を繰り返す」癖。同じ内容を二度、三度と言ってしまうことです。
同じ言葉を繰り返す癖のデメリット
同じ言葉を繰り返すことが、直ちに悪いわけではありません。伝えたいことを印象づけるために、あえて言葉を重ねることもあるでしょう。
ただ、意図せず同じ語句や言い回しが続くと、聞き手は話の中身よりも話し方が気になってしまいます。特にビジネスシーンでは、説明が長く感じられたり、要点がぼやけて受け取られたりすることもあるでしょう。
伝えたい内容そのものを届けやすくするためにも、無意識の反復には気づいておきたいところです。
なぜ、同じ言葉を繰り返す? その原因を解説
なぜ、「同じ言葉を繰り返す」のでしょう? ここでは、「同じ言葉を繰り返す」原因について紹介します。

緊張している
緊張すると、頭の中で言葉を整理しにくくなることがあります。何をどの順番で話すかがまとまりきらないまま口に出すと、同じ内容を言い直したり、似た表現を重ねたりしがち。
また、間を埋めようとして「えっと」「あの」などのつなぎ言葉が増えることもあるでしょう。緊張した場面で反復が起きやすいのは不自然なことではなく、まずはそうした傾向に自分で気づくことが出発点になります。
相手に同意して欲しい
会話の中では、相手にしっかり伝えたい気持ちが強いほど、同じ話題に戻ってしまうことがあります。自分では確認のつもりでも、聞き手には同じ内容の繰り返しとして映ることがあるのです。
特に、反応が気になって言葉を重ねてしまう場面では、話題が前に進みにくくなることもあります。大切なのは、気持ちの強さそのものを否定することではなく、「伝えたい」気持ちが強いときほど表現が重なりやすい、と知っておくことです。
言いやすい言葉がある
人にはそれぞれ、口に出しやすい言い回しがあります。言葉を探しながら話しているときほど、使い慣れた表現を口にし、結果として同じ語句が重なることがあります。
これは、特別なことというより、会話の流れの中で起こりやすい話し方の偏りの一つです。無意識のうちに繰り返している場合も多いため、「自分はどの言葉をよく使うのか?」を把握するだけでも、改善のきっかけになります。
「同じ言葉を繰り返す」癖を治す方法はある?
相手に伝わりやすい話し方を目指すなら、同じ言葉を繰り返す傾向を一度見直してみるのは有効です。大切なのは、無理に話し方を矯正することではなく、自分の癖を知った上で、必要な場面で整えていくこと。
日頃の会話の中で少し意識するだけでも、話し方は変わっていきますよ。ここでは、気負いすぎず取り入れやすい見直し方を確認していきましょう。

自分の癖を知る
まずは、自分がどんな場面で同じ言葉を重ねやすいのかを知ることが大切です。会議のときなのか、初対面の相手と話すときなのか、急いで説明するときなのかによって、出やすい癖は変わります。
身近な人に聞いてみるのも一つの方法ですが、可能なら自分の話し方を録音してみるのも有効です。自分では気づきにくい語尾の連続や、つなぎ言葉の多さも客観的に確認しやすくなります。
癖を意識しながら話す
日常会話の中で、自分がよく使う言い回しを少し意識してみることも役立ちます。大事なのは、話しながら常に自分を監視することではなく、「今、同じ表現が続いていないかな?」と立ち止まる感覚を持つことです。
緊張する場面では、細かな癖まで意識しにくくなります。だからこそ、普段の会話で表現を言い換える練習をしておくのです。
失敗を恐れずに経験を積む
聞き取りやすい話し方は、一度で身につくものではありません。最初から完璧に話そうとすると、かえって緊張感が高まり、同じ言葉を繰り返してしまうかも…。
うまく話せなかったとしても、それをそのまま失敗と決めつけず、「どういう場面で言葉が重なったのか?」を振り返ることが大切です。少しずつ経験を重ねる中で、自分に合った整え方が見えてきますよ!
話し方のコツを紹介!
ここでは、上手に話すコツについても紹介します。

相手に意識を向ける
人前で話すときは、どうしても自分の出来ばかりが気になってしまいます。
だからこそ、話す前には「相手に何を伝えたいのか」「この場で一番届けたいことは何か」に意識を戻してみましょう。聞き手を軸に考えると、話す内容の優先順位が見えやすくなり、同じ言葉を何度も重ねる流れから抜け出しやすくなりますよ。
準備は徹底的にしておく
原稿を一語一句覚える必要はありませんが、「何を伝えるか」ははっきりさせておきたいところです。伝えたい要点が曖昧なままだと、話しながら言い直しが増え、同じ内容を繰り返しやすくなります。
事前に要点を絞り、話す順番を整理しておくだけでも、表現の重なりはかなり抑えやすくなるでしょう。準備ができているという感覚は、言葉を落ち着いて選ぶ余裕にもつながりますよ。
話の流れを明確にしておく
話す順番をあらかじめ整理しておくと、内容を見失いにくくなります。「最初に結論を伝える」「その理由を続ける」「最後に要点をまとめる」といった流れがあるだけでも、話はぐっと整うでしょう。
話の構成ができていれば、同じ内容に戻ってしまう回数も自然と減ります。結果、聞き手にもわかりやすい話ができますよ。
「同じ言葉を繰り返す」に関するFAQ
ここでは、「同じ言葉を繰り返す」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 同じ言葉を繰り返すのは、すべて直したほうがいいですか?
A. すべてを無理に直す必要はありません。大切なのは、聞き手にわかりやすく話せているかどうかです。
Q2. 同じ言葉を繰り返してしまうのは、緊張のせいですか?
A. 緊張がきっかけになることはありますが、それだけとは限りません。その話を強調したいとき、言葉を探しているとき、使い慣れた表現に頼りやすいとき、反応が気になって言い直してしまうときにも起こりやすいでしょう。
Q3. すぐにできる見直し方はありますか?
A. まずは、自分がよく繰り返す言葉を知ることです。録音して聞き返したり、よく使う語尾や言い回しを書き出しておくと、改善したいポイントが見えやすくなります。
最後に
同じ言葉を繰り返してしまうと、つい自分を責めたくなるものです。けれど、それはただ直すべき欠点として片づけられるものではなく、そのときの緊張や迷いが表れていることもあります。
大切なのは、無理に変わろうとすることではなく、自分の話し方をゆっくりと見つめ直すこと。少しずつ意識していけば、自ずと変わっていけますよ。
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