「なめられる」とは?
「なめられる」といっても、実は複数の意味があります。皆さんはいくつ思い浮かびますか? まずは、「なめられる」の意味をおさらいしましょう。
「なめられる」の意味
「なめられる」は、そもそも「なめる」の受動態です。漢字では、「嘗める」「舐める」と書きますね。
「なめる」には、複数の意味があり、本記事で取り扱うのは、「人や物事を軽く見る」「下に見る」という意味の「なめる」です。これが、受動態になると「自分が相手に見下されていたりばかにされている状態」という意味になります。
「なめる」の他の意味としては、「舌先でものに触れる」「味わう」、「恋愛的な意味で弄ぶ」、「苦しい体験をする」、「日や風、波が表面を撫でるように揺れ動くさま」、「ビリヤードで、球がかする程度に当てること」などがあり、場合によって使い分ける必要があるのです。
他にも、「カメラを上下左右へ動かすこと」や隠語として「金品を抜き取るすり仲間」を指すこともあります。皆さんは、「なめる」の意味をいくつ知っていましたか?
「なめられる」人の特徴とは?
続いて、「なめられる」人の特徴について迫っていきましょう。会社の後輩に「なめられる」人や、恋人になめられて対等な関係を築けないでいる人には、以下のような特徴が当てはまっている可能性があります。
ぜひ、紹介する特徴を参考にしながら、セルフチェックをしてみてくださいね。
1:穏やかで優しそうな雰囲気が出ている
人当たりが良く、誰にでも優しそうな人は、「なめられる」ことが多いです。何をしても優しく許してくれそう、受け入れてくれそうだと思われると、相手が強気になる場合も。
特に、ビジネスシーンにおいては、自分が所属する企業に利益を出すことが大切。そのため、物腰が穏やかな人は、争いごとを避けたいという気持ちが強いため、押し切られてしまうのです。
2:自分の意見を言わない
「なめられる」人に多く当てはまる特徴が、自分の意見を言わないということです。例えば、「ランチ何食べたい?」という質問に対して「何でもいいよ」と言っている人はいませんか? 本当に何でもいいと思っているにせよ、行きたい場所があるにせよ、自分の意志を表せずに他人に頼りがちの人は、自分軸があるとはいえません。「この人は、自分で考えることができない人なんだ」と思われると、人は軽んじる傾向にあります。
3:地味な格好をしている
「人は見た目がすべてではない」とはよく言われますが、実際に皺だらけの洋服を着ていたり、ぼさぼさの髪でいたりすると、ひ弱な印象を与えてしまいます。そのため、相手は強気になり、結果的に「なめられる」ことに繋がるのです。
4:話し声が小さい
大きな声ではきはきと話している人は、はつらつな印象を受けませんか? 反対に小さな声で話す人は、消極的な印象になります。そういった控えめなイメージは、要求したいことがある相手にとっては好都合。自分の言うことを聞いてくれる、都合の良い相手としてなめられてしまいます。
「なめられる」時の対処法とは?
「なめられる」人の特徴として、優しそうな雰囲気が出ていることなどを取りあげましたが、それはもちろん悪いことではありません。しかし、「なめられる」のは避けたいもの。では、実際になめられてしまったときは、どのように対処するのが正しいのでしょうか?
実際に役立つ、「なめられる」時の対処法を紹介しましょう。
1:言うべきことははっきりと伝える
「なめられる」人は、強気に何か言っても反論してこないと思われている可能性が高いです。「嫌だな」と思ったり「間違っている」と感じたりしたら、はっきり伝えることで「なめられる」ことは減るでしょう。
2:同じレベルで言い返さない
「なめられる」と、イライラすることもあるでしょう。しかし、同じレベルで言い合っても徒労に終わるだけです。相手の言動や態度を軽く受け流すくらいの余裕をもって接するように心がけましょう。
なめられない人になるにはどうしたら良い?
そもそも、なめた態度を取られないようにするには、どのようなことを心がけたら良いのでしょうか。最後に、なめられない人になるための方法を一緒に考えていきましょう。
1:自分だけの強みをつくる
「これだけは他人に劣らない」という強みをつくることが効果的な方法として挙げられます。そういった特技ができると、自分に自信がついて、堂々としていられるようになるはず。趣味を究めるのでもいいですし、資格を取ったりするのもいいですね。
2:自分磨きをする
自分磨きをすることも、自分だけの強みをつくることと根本は同じです。外見に自信がつくと、メンタル面での自信に繋がります。それは、努力することができたという実績が、外見にはっきりと表れるからです。
3:実績をつくる
人からなめられない人になるためには、分かりやすい実績を立てることが一番効果的です。例えばビジネスシーンにおいて、トップの成績を出したり、沢山の案を出したり、実績や意欲をアピールすることで、相手をけん制しつつ、ライバル的な立場まで引き上げましょう。お互いに尊敬しつつも、切磋琢磨できる存在になることで、「なめられる」ことは無くなるはずです。
4:身だしなみを整える
「なめられる」人の特徴として、服装の乱れを取りあげました。身だしなみという最低限のマナーを守ることができないと、なめられてしまいます。時と場合に応じた服装をすること、服の皺や髪を整えることなど、身だしなみにも気を配って、外見で判断されないように心がけましょう。
最後に
「なめられる」とは、「なめる」の受動態で「自分が相手に見下されていたりばかにされている状態」のことを指します。自分の力を過小評価されるというのは屈辱的です。なめられないようにするには、自分に自信をつけて、良い部分をアピールしていくことが大切。
自信をつけることは簡単なことではないですが、日々の努力の積み重ねがきっとあなたのために繋がります。
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