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2022.09.07

「お久しぶりです」はどんなシーンで使う? 敬語表現や注意点などを詳しく解説

「お久しぶりです」とは「久しぶり」という言葉を丁寧に言い表した言葉です。「久しぶり」とは、「以前経験したり出会ったりしたことから、再び同じことが起きるまでに長い時間がかかったこと」。日頃から使われる機会の多い「お久しぶりです」の敬語表現や使い方を紹介します。

「お久しぶりです」とは?

肘タッチ
(c)Shutterstock.com

SNSが普及したり、リモートワークが増えたりするなど、これまでのライフスタイルが変化する中で、直接会わなくてもやり取りができるようになりました。こういったことから、長い期間友人や会社の人に会わないこともあったのではないでしょうか?

そんなとき頻繁に使われるあいさつとして、「お久しぶりです」がありますね。本記事では、「お久しぶりです」の敬語表現や使い方などを詳しく紹介します。よく使う表現だからこそ、注意点を踏まえて正しく使えるようになりましょう!

「お久しぶりです」の意味

まずは、「お久しぶりです」の意味からおさらいします。「お久しぶりです」は、「久しぶり」に、尊敬を表す接頭語「お」と丁寧語の「です」をつけた、やや丁寧な表現です。そのため、親戚や会社内で付き合いをする関係などの相手に使われることが多いのではないでしょうか。

そもそも「久しぶり」とは、「以前経験したり出会ったりしたことから、再び同じことが起きるまでに長い時間がかかったこと」や、そのさまを指す場合に使う表現です。

「お久しぶりです」を使う際の注意点とは?

「お久しぶりです」は、ビジネスシーンにおいてもプライベートにおいても良く用いられます。しかし、気を付けておきたいポイントもあるので今回はしっかり押さえていきましょう。

「お久しぶりです」は、「お」や「です」がついているため丁寧な印象ではあるのですが、ややカジュアルな表現です。そのため、目上の人やかしこまった場面ではあまり使わない方が良いとされています。

「お久しぶりです」の類語表現とは?

握手する男女
(c)Shutterstock.com

「お久しぶりです」は、目上の人やかしこまった場面では控えたほうが良いと先述しましたが、では他にどのような表現の仕方があるのか考えてみましょう。「お久しぶりです」も間違った使い方ではないですが、場面に応じた言い換えができると、「お、周りとは一味違うな」と感じてもらえるはずです。

1:お久しぶりでございます

「お久しぶりです」よりも、相手を敬うニュアンスで再会できた喜びを伝えるには、「お久しぶりでございます」を使うと良いでしょう。ここでの「ございます」は、補助動詞「ある」の丁寧語で、「です」よりも丁寧な印象を相手に与えます。

2:ご無沙汰しております

「お久しぶりです」の類語としてよく取り上げられるのが、「ご無沙汰しております」という表現です。意味合いは「お久しぶりです」とほとんど一緒ですが、立場が上の相手には「ご無沙汰しております」を使うことのほうが多いと言われています。

まずは、「無沙汰」の意味から解説しましょう。「無沙汰」は「ぶさた」と読み、「指図や対応をしないでいること」「事情にうといこと」「無関心なこと」「おろそかにするさま」などという意味があります。それらの意味で「訪問、連絡をしないでいること」というニュアンスになり、「無沙汰」が使われるのです。

この「無沙汰」に尊敬の意を表す「ご」と、敬語の「おります」を組み合わせて相手への敬意を表しています。また、「ご無沙汰しております」には謝罪の意味が含まれることも。先述したように、「無沙汰」には、「おろそかにすること」といった意味合いがあるので、「訪問や連絡をせず、すみませんでした」というニュアンスが含まれているのです。

「お久しぶりです」や類語とセットで使われる表現とは?

グータッチする男女
(c)Shutterstock.com

「お久しぶりです」は、会話中で使われる場合、単体で登場することはあまりありません。いくつかの表現と組み合わせながら使うことで、長らくあっていなかった人とのコミュニケーションを円滑に進めることができます。

1:お元気でしたか?

久しぶりに再会した友人や知人には、会わなかった間に怪我や病気などをしていなかったかを尋ねる一言を添えます。「お元気でしたか?」よりもかしこまった表現がしたい場合は、「ご息災でしたか?」と言い換えるといいでしょう。「息災」の読み方は「そくさい」で、「元気であること」「病気や怪我をしていないさま」という意味があります。

反対に、もっとカジュアルにしたい場合は「久しぶり~! 元気してた?」などと声をかけると、久しぶりの気まずさを和らげられますよ。

2:大変

「大変お久しぶりでございます」「大変ご無沙汰しております」など、あたまに「大変」をもってくることで敬意を高めたり、長らく連絡しなかったことを詫びるニュアンスが強くなったりします。

3:その後お変わりありませんでしょうか?

「お元気でしたか?」の他に、更に丁寧な言い回しとして「お変わりありませんか?」があります。「変化」というのは、怪我や病気などのことを指し、相手の状況を気に掛ける表現です。

「お久しぶりです」や類語の使い方とは?

お辞儀する男女
(c)Shutterstock.com

ここまでで、「お久しぶりです」の注意点や類語表現などを紹介してきました。そこで、最後にそれらを意識したうえでどのような使い方ができるかを見ていきましょう。

1:「お久しぶりでございます。その節は大変お世話になりました」

協力してもらったり、助けてもらったりした相手と久しぶりに再会するときには、「お久しぶりでございます。その節は大変お世話になりました」という表現がよく用いられます。この言葉には、以前の行動に対する感謝と、これからの友好的な付き合いへの願いが込められているといえるでしょう。

2:「ご無沙汰しており、大変申し訳ありません」

先述したように、「ご無沙汰」には「訪問、連絡をしないでいること」という意味があります。その失礼を謝罪するときに使われる表現が、「ご無沙汰しており、大変申し訳ありません」です。

ただし、「すみません」や「申し訳ありません」を会話中や文章中で多用してしまうと、くどく思われる可能性があるため、「ご無沙汰しております」のみを使う場合も。例文にとらわれず状況に応じて、変化させるようにしましょう。

最後に

「お久しぶりです」とは、「以前経験したり出会ったりしたことから、再び同じことが起きるまでに長い時間がかかったこと」を丁寧に表現した言葉です。

さらにかしこまった表現には、「ご無沙汰しております」などがあります。場面に応じて使い分け、相手に良い印象を持ってもらえるように、本記事を頭の片隅に留めておくと役に立つことがあるかもしれません。ぜひ、一つの参考にしてみてくださいね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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