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この記事のサマリー
・「お久しぶりです」は、「久しぶり」を丁寧にした、ややカジュアルな表現です。
・親しい相手には使いやすい一方、目上の人には少し軽く響くことがあります。
・目上の人には、「ご無沙汰しております」が自然な言い換えとして使えます。
SNSが普及したり、リモートワークが増えたりするなど、ライフスタイルが変化する中で、直接会わなくてもやり取りができるようになりました。こういったことから、長い期間友人や会社の人に会わないこともあったのではないでしょうか?
そんなときに頻繁に使われるあいさつとして、「お久しぶりです」があります。本記事では、「お久しぶりです」の敬語表現や使い方などを詳しく紹介します。よく使う表現だからこそ、注意点を踏まえて正しく使えるようになりたいですね。
「お久しぶりです」とは?
まずは意味から確認していきましょう。

「お久しぶりです」の意味
まずは、「お久しぶりです」の意味からおさらいします。「お久しぶりです」は、「久しぶり」に、尊敬を表す接頭語「お」と丁寧語の「です」をつけた、やや丁寧な表現です。そのため、親戚や職場など、親しい間柄の相手に使われることが多いのではないでしょうか。
そもそも「久しぶり」とは、「以前経験したり出会ったりしたことから、再び同じことが起きるまでに長い時間がたったこと」や、そのような状況を指す表現です。
「お久しぶりです」を使う際の注意点は?
「お久しぶりです」は、ビジネスシーンにおいてもプライベートにおいてもよく用いられます。しかし、気を付けておきたいポイントもあるのでしっかり押さえていきましょう。
「お久しぶりです」は、「お」や「です」がついているため丁寧な印象はありますが、ややカジュアルな表現です。そのため、目上の人やかしこまった場面ではあまり使わない方がいいとされています。
「お久しぶりです」の類語や言い換え表現は?
「お久しぶりです」は、目上の人やかしこまった場面では控えたほうがいいと先述しましたが、では他にどのような表現の仕方があるのか考えてみましょう。「お久しぶりです」も間違った使い方ではないですが、場面に応じた言い換えができると、「お、周りとは一味違うな」と感じてもらえるはずです。
お久しぶりでございます
「お久しぶりです」よりも、相手を敬うニュアンスで再会できた喜びを伝えるには、「お久しぶりでございます」を使うといいでしょう。ここでの「ございます」は、丁寧語として用いられ、「です」よりも丁寧な印象を相手に与えます。
ご無沙汰しております
「お久しぶりです」の類語としてよく取り上げられるのが、「ご無沙汰しております」という表現です。意味は「お久しぶりです」とほとんど同じですが、目上の相手には「ご無沙汰しております」を使うことのほうが多いといわれています。
まずは、「無沙汰」の意味から解説しましょう。「無沙汰」は「ぶさた」と読み、「指図や対応をしないでいること」「事情にうといこと」「無関心なこと」「おろそかにするさま」などという意味があります。そこから、「訪問や連絡をしないでいること」というニュアンスで「無沙汰」が使われるのです。
この「無沙汰」に尊敬の意を表す「ご」と、敬語の「おります」を組み合わせて相手への敬意を表しています。また、「ご無沙汰しております」には謝罪の意味が含まれることも。先述したように、「無沙汰」には「訪問や連絡をしないこと」という意味合いがあるため、「ご無沙汰しております」には「しばらく連絡できず、申し訳ありません」というニュアンスが含まれます。
「お久しぶりです」や類語とセットで使われる表現は?
「お久しぶりです」は、会話の中で使われる場合、単独で用いられることはあまりありません。いくつかの表現と組み合わせながら使うことで、長らく会っていなかった人とのコミュニケーションを円滑に進めることができます。
お元気でしたか?
久しぶりに再会した友人や知人には、会わなかった間に怪我や病気などをしていなかったかを尋ねる一言を添えます。
「お元気でしたか?」よりもかしこまった表現にしたい場合は、「ご息災でしたか?」と言い換えるといいでしょう。「息災」の読み方は「そくさい」で、「元気であること」「病気や怪我をしていないさま」という意味があります。
反対に、もっとカジュアルにしたい場合は「久しぶり~! 元気してた?」などと声をかけると、久しぶりの気まずさを和らげることができますよ。
大変
「大変お久しぶりでございます」「大変ご無沙汰しております」など、頭に「大変」をつけることで、敬意を高めたり、長らく連絡しなかったことを詫びるニュアンスが強くなったりします。
その後お変わりありませんでしょうか?
「お元気でしたか?」の他に、更に丁寧な言い回しとして「お変わりありませんか?」があります。「お変わり」というのは、相手の健康状態や近況の変化を気にかける表現です。
「お久しぶりです」や類語の使い方は?

ここまでで、「お久しぶりです」の注意点や類語表現などを紹介してきました。ここでは具体的な使い方を見ていきましょう。
「お久しぶりでございます。その節は大変お世話になりました」
協力してもらったり、助けてもらったりした相手と久しぶりに再会するときには、「お久しぶりでございます。その節は大変お世話になりました」という表現がよく用いられます。この言葉には、以前の行動に対する感謝と、これからの友好的な付き合いへの願いが込められているといえるでしょう。
「ご無沙汰しており、大変申し訳ありません」
先述したように、「ご無沙汰」には「訪問、連絡をしないでいること」という意味があります。その失礼を謝罪するときに使われる表現が、「ご無沙汰しており、大変申し訳ありません」です。
ただし、「すみません」や「申し訳ありません」を会話や文章で多用してしまうと、くどく思われる可能性があるため、「ご無沙汰しております」のみを使う場合もあります。例文にとらわれず、状況に応じて言い回しを変えるようにしましょう。
「お久しぶりです」に関するFAQ
ここでは、「お久しぶりです」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 「お久しぶりです」とはどんな意味ですか?
A. 以前に会ったり連絡を取ったりしてから、長い時間がたったあとに再び接するときの挨拶として使われます。
Q2. 「お久しぶりです」は敬語として正しいですか?
A. はい、正しい表現です。ただし、丁寧ではあるものの、ややカジュアルな響きがあります。そのため、親しい相手や普段から接点のある相手に向いています。
Q3. 目上の人にも「お久しぶりです」を使えますか?
A. 使えなくはありませんが、目上の人や改まった場では、より丁寧な表現を選ぶほうが安心です。「お久しぶりでございます」や「ご無沙汰しております」に言い換えると、より礼儀正しい印象になります。
最後に
「お久しぶりです」とは、「以前に会ったり経験したりしてから、再び同じことが起きるまでに長い時間がたったこと」を表す丁寧なあいさつです。
さらにかしこまった表現には、「ご無沙汰しております」などがあります。場面に応じて使い分け、相手にいい印象を持ってもらえるように、本記事を頭の片隅に留めておくと役に立つことがあるかもしれません。ぜひ、一つの参考にしてみてくださいね。
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武田さゆり
国家資格キャリアコンサルタント。中学高校国語科教諭、学校図書館司書教諭。現役教員の傍ら、子どもたちが自分らしく生きるためのキャリア教育推進活動を行う。趣味はテニスと読書。
ライター所属:京都メディアライン



