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お悔やみの手紙やメールを送るときの考え方
お悔やみの知らせは、以前は訃報はがきが一般的でしたが、近年はメールが増えてきています。訃報には、葬儀の日取りや場所が書かれています。
訃報を受け取ったら参列するのが基本ですが、遠方や体調が悪いなどの理由で参列できない場合には、代わりにお手紙でお悔やみの気持ちをお伝えします。そのお手紙は、故人の死を悼み、遺されたご家族の労苦をねぎらうために送りましょう。
【送り先別】お悔やみメールのマナー
今回は、最近ご相談が増えている、メールでお悔みを送る場合のマナーをお伝えしますが、メールは新しくできたツールであることから、作法やマナーに、まだ共通したものができてないのが現状です。今後、利用される方が増えていくことで、時間かけて共通のマナーできてくると思われます。
◆親しい友人に対するメール
メールは手軽なツールであるため、多くの方は、「この方にメールでお悔やみをお送りしてもいいのだろうか?」と気になることでしょう。お悔やみをお伝えする手段は、お手紙、電話、メール、その他のオンラインツールがありますが、何を利用するかはお相手との関係の深さによって判断します。
ごく親しい友人など、普段から頻繁にメールのやり取りをしている間柄の場合、メールやSNS等でお送りしても良いでしょう。しかし、目上の方やお世話になっている人のご家族など改まったご関係の場合は、お手紙を送ります。
基本的に電話は避けるべきです。喪主様やご遺族は、大切な方を亡くされて大変な中で、葬儀の準備をされています。そのようなときに電話をするのは相手に負担がかかってしまうからです。ただし、無二の親友などごく親しい間柄で、お電話をして少しでも力強く思ってくれるのではないかと思う場合は、お電話をおかけしても良いでしょう。
改まったご関係であっても、お相手から直接メールで訃報が届いた場合は、メールで返信しても良いでしょう。
知人・友人から伝え聞いたり、訃報のはがきを受け取ったりした場合、メールではまだ失礼な印象となるため、避けるべきです。
◆上司・取引先などビジネスの関係ならお手紙のマナーを踏襲する
取引先、上司や同僚などビジネスの関係であれば、日頃からメールでのやりとりも多いため、訃報をメールで頂くケースもあると思います。
取引先にお悔やみメールをお送りする際には、正式にお手紙を送るときと限りなく近く、書く内容もまったく同じにしましょう。
上司や同僚の場合は、ケースバイケースです。プライベートでもお付き合いのあるとても親しい方であれば、先にお伝えした友人へ送る際のマナーと同等に考えましょう。一方、プライベートで関係がまったくなく、会社だけの付き合いの方であれば、取引先と同様、ある程度、改まったメールをしたほうが良いでしょう。
「お悔やみを申し上げます」など、お悔やみメールに書く内容・例文
ここでは、ビジネスの関係ではなく、知人や友人に対するお悔やみメールの例を紹介します。長々と書かず、ある程度決められた文章を書いて送ります。とはいえ、とても親しい人には、特別に気遣いを伝えたいでしょうから、お決まりの文にプラスして、その方への思いを1~2行書いても良いでしょう。
◆例文1
○○さんへ
お母様が亡くなられたというお知らせを聞いて、大変驚いております。
心よりお悔やみを申し上げます。
この後で、特別に気遣いを伝えたい方であればその思いを一言、書きます。
◆例文2
いまは本当に大変な時期かと思います。何かあったらいつでも連絡くださいね。
お悔やみメールは長々と書かないこと
基本的に、お悔やみメールでは、余計なことは書かないということが大切です。とても近しい親友や大変お世話になった方に限り、お世話になったことを感謝したり、思い出のことを触れたりして、多少長い文章を書くことを許されます。
先にもお伝えした通り、お悔やみのお手紙やメールは、亡くなられた方のお悔やみと、ご遺族への気遣いのためにお送りするものです。ですから「自分の思い」を伝えるのは二の次です。常にご遺族の気持ちを考えて対応しましょう。
お悔やみメールのマナーをお伝えしましたが、一般的にはまだマナーとして定着してはいませんので、お悔やみのお手紙の書き方のマナーとお考えください。その他、迷った際はどうぞ大野屋テレホンセンターまでお問合せください。
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メモリアルアートの大野屋 終活・仏事アドバイザー 川島敦郎
1956年東京都出身。大学卒業後ブライダル会社に勤務。企画やプランナー育成に携わり、業界資格の試験官も務めたエキスパート。ブライダルの世界から2005年にメモリアルアートの大野屋に入社。葬儀ディレクター、生前相談アドバイザー、セミナー講師としても活躍し、現在「大野屋テレホンセンター」で仏事アドバイザーとして年間5000件以上の相談に答える。
大野屋テレホンセンター著「もう悩まない!葬儀仏事お墓ズバリ!解決アンサー」(二見書房)、監修「小さな葬儀とお墓選び・墓じまい」(自由国民社)
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