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2024.04.04

夫婦別姓にしたい理由は? 選択式夫婦別氏制度のメリット・デメリットについて深掘り

現在の婚姻制度は、夫婦になるとどちらか一方の姓を名乗らなければいけません。それに対し、夫婦それぞれの姓を名乗る夫婦別姓(選択的夫婦別姓制度)は近年、何かと注目されています。法務省の「選択的夫婦別氏制度」などを参考に、夫婦別姓のメリットやデメリット、夫婦別姓にこだわる理由などを考えてみましょう。夫婦問題に詳しいライター・コマツマヨが詳しく解説します。

コマツマヨ

夫婦別姓とは?

結婚し、婚姻届を出す際、夫婦どちらかの姓を名乗ることが民法で定められている日本の婚姻制度。時代の流れに合わせ、夫婦別姓(選択式夫婦別氏制度)について、世論調査や司法の判断をもとに、政府や法務省で検討はされているものの、2024年4月現在、法律改正には至っていません。

そのため、夫婦別姓を望む場合、事実婚を選択したり、制度は現在の制度に則りつつ、社会的な名前で別姓を名乗る必要があります。

ちなみに、日本の古くからの慣習もあり、結婚すると夫の姓を名乗ることが主流になってはいますが、民法で定められているのは「夫婦どちらかの姓を選択する」ことであり、男性が女性の姓を名乗っても問題ありません。婚姻届にも、姓を選択する欄が用意されています。

夫婦別姓になぜこだわる?

(c)Shutterstock.com

夫婦別姓にこだわる人は、相手の名前を名乗りたくない、自分の姓に誇りを持っているから変えたくない、名前を変えることで夫と対等ではないと感じる、結婚によって姓の変更を強いられることが受け入れられないなど、精神的な理由が多く挙げられています。

また、男性も姓を変えられるのに「女性だけが姓を変えなければならない」と間違って理解しているために、夫婦同姓に反対している人もいらっしゃるようです。

何が問題? 夫婦別姓のデメリット

(c)Shutterstock.com

夫婦別姓の何が問題なのでしょうか? 別姓でいる状態で「得られない権利・サービス」の一部をまとめてみました。

事実婚を選択することになる

法律婚、いわゆる籍を入れる場合には、夫婦どちらかの姓を名乗らなければいけません。夫婦別姓にする場合は、婚姻届は提出せず事実婚という選択をする必要があります。

相続権がない

法律婚であれば、配偶者は法定相続人になりますが、夫婦別姓のために事実婚を選択した場合には法律上の夫婦と認められないため、法定相続人ではありません。つまり、遺産を相続できないということ。事実婚で遺産相続をする場合には、生前に遺言書などを作成しておく必要があります。

夫婦別姓=親子別姓

夫婦別姓を選択すると、両親どちらかと生まれた子供の姓が異なる、という状況が起こり得ます。夫婦別姓の場合、生まれた子供は自動的に母親の姓を名乗ることになり、法的に父子関係を発生させるには「認知」の手続きが必要になります。将来父親の名前を名乗る手続きをとることもできますが、裁判所に申し立てや養子縁組の手続きが必要になります。

税金の優遇が受けられない

法律で認められた夫婦は、相続税や所得税などの税金が優遇される制度があります。一方で事実婚の場合は法律上の夫婦ではないので、そうした優遇が受けられません。配偶者控除制度が利用できないことなどは、その一例です。

家族として証明できない

夫婦別姓のために事実婚を選択すると、法律上の夫婦ではないため、家族であることを証明することが難しくなります。病院での治療や手術の同意、保険金の受け取りなどは、家族でないと認めてもらえません。有事の際に証明できるよう事実婚であることを示す書類を用意をしておくなど、何かと手間がかかってしまいます。

夫婦別姓のメリット

一方で、夫婦別姓を実現することで得られる利点の代表例がこちら。

名前を変えなくていい

夫婦別姓は、結婚により名前が変わったことを周りに示す手間が省けます。仕事で担当しているクライアントが多く、名前が変わることで非常に手間がかかる人にとってはメリットですね。

名義変更など面倒な手続きが不要

姓が変わると、銀行口座やクレジットカード、ICカード、各種契約の名義を変える必要が出てきます。名義変更には住民票などの提出が必要になったり、名義変更が必要な数だけ名義変更届を書く&提出しなければなりません。

家名を継いでいける

名家出身の方や、家名を大事にしている家系の人にとって、家の名前がなくなることは、とんでもなく大ごと。後継が他におらず、自分が配偶者の姓に変わってしまうと家名が消滅しまう場合など、夫婦別姓を選択して家名を残すことができるのは、ひとつのメリットといえそうです。

夫婦別姓の危険は?

(c)Shutterstock.com

夫婦別姓が注目され議論されることで、なんとなく「夫婦別姓を支持している人の方が多いのではないか」、「夫婦別姓を支持しているのは古い考えを持つ年配の方々だけではないか」、というイメージを持っている人もいるのではないでしょうか?

内閣府が行った「婚姻による名字・姓の変更に対する意識」の調査では、「名字・姓が変わったことで、新たな人生が始まるような喜びを感じると思う」が54.1%、「相手と一体となったような喜びを感じると思う」が39.7%、「名字・姓が変わったことに違和感を持つと思う」(25.6%)、「何も感じないと思う」が11.1%となり、夫婦同姓を支持する「名字・姓が変わったことで、新たな人生が始まるような喜びを感じると思う」という意見と「相手と一体となったような喜びを感じると思う」という意見が圧倒的に多いことがわかりました。

少数派の意見に注目が集まりやすい時代ですが、こうしたデータなども参考にしながら考えていきたいですね。

夫婦別姓で話しておくべきこと

「夫婦で名前を変えなければいけないのはなぜ?」と疑問を持つ人と「結婚すれば名前が変わって当たり前」と考える人とでは大きく価値観が異なります。いざ結婚するとなってから意見が食い違うと結婚そのものが白紙になってしまうかもしれませんし、結婚生活や夫婦関係にも大きく影響を及ぼすかもしれません。

結婚後の姓についての考えはできるだけ早い段階でパートナーに相談し、価値観を話し合っておくことが大切です。

夫婦別姓が注目され、夫婦別姓の選択を考えている人もいるでしょう。夫婦別姓は良い、悪いという一方向から決められることではなく、個人の意思に大きく関係する問題です。夫婦や家族間でしっかりと話し合い、最適な方法を選択していきましょう。

参考:内閣府 令和3年度 家族の法制に関する世論調査法務省 選択的夫婦別氏制度(いわゆる選択的夫婦別姓制度)について

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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ライター/コラムニスト コマツマヨ

WEBサイトライティングをメインに、インタビュー、コラムニスト、WEBディレクション、都内広報誌編集、文章セミナー講師など幅広く活動。


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