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日焼け止めはこまめに塗り直そう!
紫外線対策は、将来の美肌を守るためにも欠かせないスキンケアの一つ。強い日差しが降り注ぐ季節は、朝から顔や体に入念なUVケアをしていても、日中のこまめな塗り直しが必須なんです。
今回は、日焼け止めの塗り直しに関する正しい知識と塗り直しにも使いやすいおすすめのUVカットアイテムを紹介。また、塗り直しできない時に役立つ便利グッズもピックアップ! 正しく日焼け対策をして、絶対焼かない肌を目指しましょう。
〈POINT〉
・焼かないためには、こまめな日焼け止めの塗り直しが絶対!
・汚れを拭き取ってから塗ればムラをおさえられる
・メイクの上からはパウダーがおすすめ
・手を汚したくない人はスプレーやスティックで
塗り直しの頻度や塗り直し方のポイント
日焼け対策は、朝日焼け止めを塗ったら完璧という訳ではありません。汗や皮脂だけでなく、髪や服による摩擦でも日焼け止めは取れてしまいます。日射しが強い時間帯に外出したり、太陽の下で過ごしたりすることが多い日は、肌を守るためにもこまめな日焼け止めの塗り直しを意識しましょう。
とはいえ、どれぐらいの頻度で行うべきなのでしょうか。ここではまず、塗り直しの目安や塗り直し方のポイントを紹介します。紫外線の怖さを侮るなかれ、です。
◆塗り直し頻度の目安は「3時間に1回」
\教えてくれたのは、田場医院院長・田場史子(たば・ふみこ)先生/
田場先生によると、日焼け止めは「顔全体でパール玉2個分を3時間に1回程度塗り直しすることが推奨」されているとのことです。
すなわち、一日中こまめに塗り直すことが大切。時間がないときも頬や鼻など焼けやすい部分は重ねづけして紫外線を防ぎましょう。
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◆日中の塗り直しポイント
\教えてくれたのは、エディター・大塚真里さん/
1|朝のメイクを整えてから重ねる
日焼け止めを重ねた後は肌に触れたくないので、先にメイクのムラを指やスポンジで整えておく。皮脂はティッシュオフを。
2|適材適所を意識し優しく重ねる
UVミストなら顔全体にたっぷり。チークやハイライトタイプのUVは頬に、マットタイプは鼻周りに、力を入れずに塗る。
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◆塗り直しに使えるおすすめアイテム
▲江原道|クレンジングシート 10枚入り ¥712
汗ばんだ後の肌に日焼け止めを塗ると、ムラなくきちんと塗れない可能性があります。きれいに塗るためなら拭き取りアイテムを使ってみましょう。
おすすめは、手軽なメイク落としとして使うクレンジングシート。ボディにまで使えるやさしさ設計のシートなら、外出先のメイク直しや日焼け止めクリームの塗り直しにも活躍します。
まずは、クレンジングシートで汗や肌に残っている日焼け止めをいったんきれいに拭き取ります。その後、肌に塗り直しの日焼け止めを塗っていきましょう。
もしクレンジングシート等がない場合は、タオルやハンカチで汗を拭きとってから塗り直しましょう。
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日焼け止め化粧品の正しい塗り方や使う量
ここで紹介するのは、UVケアアイテムの正しい使い方です。日焼け止めはどれだけ強いものを選んでいても、塗る量が足りていなければ効果はその分減少します。十分な量を塗ってはじめて、期待通りの効果を発揮してくれるのです。使用時の目安量や顔体に塗る時のポイントをおさらいしておきましょう。
【塗る量】日焼け止めは使う量がポイント
日焼け止め化粧品の効果は、塗る量が少ないと当然下がります。たとえばSPF値20のものを塗っても、量が少なければSPF値10程度の効果しか得られないことも。
日焼け止め化粧品のSPF値は、実際に人間の皮膚を使って測定します。その際に使用される量は、皮膚1平方cmあたり日焼け止め化粧品2mg。つまり、日焼け止め化粧品に表示されているSPF値は、そのぐらいの量を塗った場合の数値です。
ところがこれはかなりの量で、実際に女性が使っている量は、平均的にその約4分の1といわれています。その場合、効果は約20分の1に下がります。
機能通りの日焼け止めの効果を得るためには、惜しみなくたっぷりと日焼け止めを塗ることが大切! また、こまめに塗り直すようにしましょう。朝塗っただけでは、日中には汗や摩擦で日焼け止め効果が薄れている可能性があります。
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【パーツ別】日焼け止めの塗り方
◆顔に使用する場合
説明書に記載のある量を守りましょう。液状にでるタイプのものは、大体1円硬貨1枚分を手のひらに取り、額、鼻の上、両頬、アゴに分けて、まんべんなく伸ばします。その後、もう一度同じ量を重ねづけします。
◆腕や脚など広範囲に塗る場合
容器から直接、腕や脚に直線でつけてから、手のひらでらせんを描くように均一にムラなく伸ばします。太陽光にさらされやすい肩、背中の上部などは念入りに塗り、手洗いや汗をかいた場合はすぐに重ね塗りするか、2~3時間おきにこまめに塗り直すことを習慣にすると良いです。
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【スキンケア後の肌に】日焼け止めの正しい塗り方
1|塗る量も大切。直径1〜1.5cm程度が目安
塗る量が少なかったり塗りムラがあると、防御効果が弱まってしまう。この量をしっかり塗るようにして。
2|日焼けしやすい部分から丁寧に塗る
手にとった日焼け止めを少しずつ指にとり、頬から塗り始める。その後、額、鼻、あご、細かい部分の順に塗って。
3|手に残ったものを首筋にも塗る
最後に、手に残ったもの(足りなければ足す)を首筋にも塗り広げ、首の日焼けやエイジングを防ぐ。
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目的や自分に合うUVケアアイテムの選び方
日焼け止めは、ミルクやスプレー、パウダーなどいろいろな形状・テクスチャーのものがありますが、何を基準に選べば用途に合ったものを便利に使い分けることができるのでしょうか。ここでは、自分の肌や目的に合わせたUVケアアイテムの選び方ポイントを紹介します。
【基本】日焼け止めによくある表示の意味
\皮膚科医の山崎まいこ先生に教えていただきました/
◆「SPF・PA」とは紫外線の種類ごとの、防御力の指標
「SPFはUV-B波による肌の炎症を防ぐ指標で、1で約20分肌を守れるとされています。PAはUV-A波による肌の奥のダメージを防ぐ指標。+の数が多いほど防御力が高いとされています」(山崎先生)
◆日焼け止めの「ノンケミカル」とは合成のUVカット剤不使用という意味
「UVカット剤には天然由来の『紫外線散乱剤』と合成の『紫外線吸収剤』があります。肌が弱く紫外線吸収剤でかぶれる人がまれにいるため、吸収剤不使用を示すこの言葉が使われるように」(山崎先生)
日焼け止めは「肌タイプ」と「目的」に合わせて選ぶ! 美容プロが語る【働く私たちのUVケア】
【テクスチャー別】日焼け止めの選び方
乾燥肌or混合肌、肌タイプに合うテクスチャーを選ぶと快適に使える! 肌状態を問わず使いやすいのは「しっとり&さらり」タイプ。
また、肌状態がわかっているのであれば、肌タイプに合ったものを選ぶのが◎。
◆乾燥肌→「こっくりリッチ」タイプ
◆混合肌→「さらり軽やか」タイプ
【日中の過ごし方別】日焼け止めの選び方
「室内で過ごす日や通勤する日なら、SPF30・PA++程度あればOK。アウトドアやドライブにはSPF50・PA++++を。肌にトラブルが起きなければ数値が高いものを毎日使うのもOKです」(山崎先生)
【目的別】日焼け止めの選び方
◆美肌に見せたい
→ 色付きor下地効果のある日焼け止め
◆日中もスキンケアしたい
→ スキンケア効果が高い日焼け止め
◆肌がゆらぎがち
→ 花粉やホコリの悪影響を防ぐ日焼け止め
◆美容に時間をかけたくない
→ 多機能&時短な日焼け止め
日焼け止めは「肌タイプ」と「目的」に合わせて選ぶ! 美容プロが語る【働く私たちのUVケア】
メイクの上からも◎ 塗り直しにおすすめの日焼け止め
日焼け止めの塗り直しが必要と言っても、メイクをしていてはBBクリームや乳液などで日焼け止めを塗るのは難しいですよね…。そんなときは、メイクの上から使えるフェイスパウダーや高UVカットのファンデーションで塗り直していきましょう。余分な汗・皮脂は拭き取ってからのせるときれいに見えます。
また、片手で使えるスプレーやスティックタイプの日焼け止めもおすすめ! パーツを選ばず全身に使える上に、スプレータイプはメイクの上から使えるものや髪の毛に使えるものもあるので、バッグに入れておくと重宝します。
◆UVパウダー・フェイスパウダー
ETVOS|ミネラルUVパウダー ペールラベンダー SPF50・PA++++ 5g ¥3,300円(限定発売)
毎年人気のミネラルUVパウダー。肌をきれいに見せる赤色光を透過し、美肌を演出。乾燥などの光ダメージに着目したアフターサンケア成分も配合。
※現在は新パッケージに変更しています
〈レビュー〉
「赤みがかった肌なので、ペールラベンダーの色味との相性が心配でしたが、実際につけてみると肌になじみました。透明感が出てトーンアップ効果もあり、近所へのお出かけであればこのパウダーだけで充分。紫外線吸収剤不使用ながら、SPF50 PA++++でしっかりUVケアできるところも心強い! 夏らしい明るい限定パッケージも気分が上がります」(エディター・川原莉奈さん)
MeTIME|AGホワイトニング BBパウダーUV ライト[医薬部外品]SPF42・PA+++ 7g ¥4,620
日本生まれの機能性オーガニックスキンケアブランド〝MeTIME〟から登場した、薬用美白UVフェイスパウダー。紫外線や外的刺激から肌を守るだけでなく、透明感がある肌へと導いてくれる。ブルーライトカット。
〈レビュー〉
「驚くほどサラッとしたテクスチャーに感激! 軽いつけ心地だから、汗をかく時期でもベタつきを気にせず使えそう。カバー力もありながら厚塗り感も出ません。伸縮性のあるネットタイプの容器もとても使いやすく、パフに均一に粉がつけられます。またメイク直しに便利なミラーもついていたりと、細部まで行き届いた使い勝手のよさも魅力!」(エディター・川原莉奈さん)
オンリーミネラル|薬用ホワイトニングファンデーション ライトオークル[医薬部外品]SPF50・PA+++ 5g ¥4,950
ミネラル100%の薬用有効成分・ビタミンC 誘導体(リン酸L- アスコルビルマグネシウム)と酸化亜鉛を、ミネラルパウダーにブレンド。紫外線から肌を守りながら、スキンケアまでカバーするファンデーション。
〈レビュー〉
「粒子が非常に細かく、ふんわりしっとりと肌に密着してくれます。自然なツヤ感がありながらテカらず、仕上がりはとてもきれい! マスクをして過ごしても汚く崩れることもありません。強い紫外線にも対応する日焼け止め機能がありながら、紫外線吸収剤不使用。メイク落としを使わず石けんで落とせるところもポイント」(エディター・川原莉奈さん)
買って正解! 敏感肌にも使いやすい日焼け止め・UVケアアイテム
キャンメイク|マシュマロフィニッシュパウダー ML SPF50・PA+++ 10g ¥1,034
さらっとふわふわで軽いつけ心地のパウダー。気になるベタつきやテカリをカバーしつつ、美肌見せが叶う。朝だけでなく日中の塗り直しにも使えて、夜は石鹸オフOKの便利アイテム。
ベースメイクはカラーコントロールUVがおすすめ! 快適に活用するコツは…
◆バーム・ミストタイプの日焼け止め
E:Her lip to BEAUTY|ミラクル サンバーム デュオ SPF35・PA++ ¥3,300
ベストなメイク直しと重ねUVがこれ1本でできます。
〈美容プロのレビュー〉
「マットとグロウ、ふたつの質感が両端についたスティックUV。凹凸に合わせて塗り分けて立体感も演出」(エディター・大塚真里さん)
F:HACCI|日焼け止めミストA SPF30・PA+++ 30ml ¥4,345(限定発売)
UVの重ね塗りと保湿が一度にできるミストです。
〈美容プロのレビュー〉
「『HACCI』のUVミストは保湿力が高く、潤いチャージもできる点が魅力。デザインもいいのでデスク周りに1本常備したい」(エディター・大塚真里さん)
面倒くさがりでも続けられる!【多機能&時短】な日焼け止め6選〈美容エディターが選ぶUVケア〉
◆スプレータイプの日焼け止め
ビオレUV アスリズム|スキンプロテクトスプレー SPF50+・PA++++ 90g ¥1,650(編集部調べ)
独自開発の密着ベールにより肌にピタっと密着し、キメまでムラなく均一にカバーする。逆さにしても使えるスプレーで、塗りにくいところにもさっと届くのがうれしいポイント。白残りしにくく、石鹸オフもOK!
肌を徹底的に守る♡ “紫外線対策”【ビオレUV アスリズム】2つが凄い!
紫外線予報|メイクを守るUVスプレー SPF50+・PA++++ 60g ¥1,650
メイクの後にシュッと一吹きするだけで、メイク崩れやテカリ、紫外線を予防するように働きかける。白残りしにくく、水に強いウォータープルーフ処方♡
◆スティックタイプの日焼け止め
ビューティヴェール|ストロボUVスティック SPF50+・PA++++ 20g ¥1,540
微細パール配合で細見せ&トーンUPも◎。パウダーインタイプで、何度塗り直してもサラサラの使い心地が特長。メイク下地としても使いやすい。
紫外線予報|さらさらUVスティック SPF50+・PA++++ 15g ¥1,870
メイク直しにも使うことができます。ウォータープルーフながら石けんで簡単に落とすことが可能。
日焼け止めの塗り直しができない時に役立つアイテム
UVケアとして塗り直しをしないといけないとわかっていても、シーンによっては塗り直しをすることが難しい場合も… そんなときは、日焼け対策に役立つアイテムを駆使して少しでも紫外線を防いでいきましょう。また、うっかり日焼けしてしまったときは保湿と美白ケアが欠かせないことも忘れないで!
◆日傘
春夏のUV対策として、欠かせないアイテムになってきた日傘。紫外線の強い季節には、日焼け止めを塗るだけでなく、UVカット効果の高い日傘を使うことも大切です。
特に外に出る機会が多い・時間が長いのに、日焼け止めを塗り直すことができないという日は、なるべく日傘を使って日差しを防ぐようにしましょう。
日傘を選ぶ際のポイントは以下の通りです。
・UVカット率が高いものを選ぶ
・表が白、中が黒のものを選べば、一番UV対策の効果が高い
・UV遮蔽効果や照り返しを考慮すれば大きい傘がおすすめ
・機能性で選ぶなら、晴雨兼用
UVカット率が高くて涼しい【日傘】は何色! 遮光率が100%でない理由とは?
◆飲む日焼け止め
サプリメントは体内で吸収されてから効果を発揮するので、外出の30分前を目安にたっぷりの水で飲むと◎。
日焼けしやすい人は茶ぐすみ肌に注意! 透明感を手に入れる5メソッドは…
◆UVカット効果のある長袖アイテム
UVカット機能付きの服は、日焼け止めの塗り直しができない日や、太陽に当たる場所に行く機会が多い時に頼れるアイテム。カットソーに限らず、カーディガンやアウターなど羽織れるものがあると便利です。
【ユニクロ】UVカットが♪ 今買って春まで活躍するこなれカットソー〈スタイリスト 槇 佳菜絵〉
◆保湿&美白美容液
万一日中に日焼け止めの塗り直しをすることができず、予想外の日焼けをしてしまった場合は、アフターケアに力を入れて!
紫外線が気になる季節は、日焼けの有無にかかわらず、美白ケアを取り入れましょう。
美白美容液は、最近は保湿力が高いものも多く、肌がふっくらもっちり、つけてすぐに透明感と美肌印象を引き出せるものが増えています。さらに、美白有効成分や美容成分の効き目にこだわった実力派をセレクトすれば、早い人なら数週間で肌が明るくなるのを実感できることも。
美白美容液の正しい使い方 2STEP
1|まずは顔全体にたっぷり塗って
2|シミができやすい部分には重ねづけ
高機能なおすすめ【美白美容液】5選♡ 若月佑美さんと正しいつけ方にトライ
最後に
徹底的な紫外線対策を施していくためには、日焼け止めの塗り直しが欠かせません。紫外線は、肌の老化を速める美肌の大敵。季節問わずUVケアをしていく必要がありますが、特に紫外線の強い時季には、こまめな塗り直しで肌を守っていきましょう。