美容プロ4人が語る! 2023年のUVケア
エイジングの原因の8割は紫外線! つまり、日焼け止めはもはやスキンケアの一部です。この春は新作の日焼け止めが大豊作! との噂を耳にして、Oggiをはじめ、さまざまな美容メディアで活躍する4人が集合。視点の違う美容のプロ4人が新作を試しながら、毎日心地よく使い続けられるアイテム選びと使い方のコツを語り合いました。
美容プロはこちらのメンバー
今年の日焼け止めは大豊作!
大塚:今日は、この春発売される新作の日焼け止めをできる限りたくさん集めてみました
NADEA:全部で50品以上ありそう! 毎年このぐらいの量が発売されるんですか?
大塚:例年こんなボリューム感ではありますが、今年はやや多い気もしますね。クレ・ド・ポー ボーテやアルビオンなど、名品のリニューアルが重なっていることもあります。
大野:いつも雑誌でチェックして、気になったものを発売日にいくつも購入しています。今年はここで一気に試せて幸せ!
山崎:美肌のためにUVケアは年間通して欠かさずすべきなので、製品が進化して使い心地がよくなるのはうれしいですね。
NADEA:そこまで美容マニアではない人は、長年同じものを使い続ける傾向にありますが、やっぱり新しいものを取り入れたほうが肌にいいんですか?
大塚:5年単位で比較すると、今の製品のテクスチャーは昔のものより断然なめらかで保湿感があり、白浮きもしにくくなっています。密着感も高まっていてくずれにくいです。1〜2年単位だとあまり変わらないように思えるかもしれませんが、UVカット剤が均一に分散されて薄づきでも日焼け止め効果がアップしていたり、日中の肌を守る美容成分が強化されているのも最近のトレンドです。
大野:肌のために仕方なくつけるものから、積極的につけたいコスメに変わりましたね。
山崎:毎朝積極的につけるためには、肌に合うテクスチャーのものを選ぶことも大切です。
NADEA:確かに、試してみるとこっくりしたものやベタつかずさらっと仕上がるものなど、テクスチャーがさまざま。
大野:私は日中も肌を守りながらケアしたいので、こっくりリッチな感触のものが好きです。
大塚:そういう人向けのエイジングケアクリームのような日焼け止めもあります。とにかく早く身支度を終えたい人には色付きの下地効果もあるタイプがおすすめ。目的に合わせて選ぶことも大切だと思います。
大野:エイジングケアタイプと色付きタイプを重ねてもいい?
山崎:肌がよりしっかり守られるので、余裕があれば重ねづけはとてもいいと思いますよ。
NADEA:いいものばかりで迷ってしまいますね。
働く人の日焼け止め選び、ふたつのポイント
1. 乾燥肌or混合肌、肌タイプに合うテクスチャーを選ぶと快適に使える!
2. 目的に合わせて選んだり、使い分けたりしよう
・美肌に見せたい
→ 色付きor下地効果のある日焼け止め
・日中もスキンケアしたい
→ スキンケア効果が高い日焼け止め
・肌がゆらぎがち
→ 花粉やホコリの悪影響を防ぐ日焼け止め
・美容に時間をかけたくない
→ 多機能&時短な日焼け止め
改めて知りたい!「UVケアの基本」
なんとなくしか知らないことも多いUVケアの基本。改めて、正しい皮膚科医の山崎まいこ先生に教えていただきました!
▲皮膚科医・山崎まいこ先生
Q1. 「SPF・PA」は何を表している?
A. 紫外線の種類ごとの、防御力の指標
「SPFはUV-B波による肌の炎症を防ぐ指標で、1で約20分肌を守れるとされています。PAはUV-A波による肌の奥のダメージを防ぐ指標。+の数が多いほど防御力が高いとされています」
Q2. SPFとPAはどれくらいのものを選べばいい?
A. その日の予定に合わせて選んで
「室内で過ごす日や通勤する日なら、SPF30・PA++程度あればOK。アウトドアやドライブにはSPF50・PA++++を。肌にトラブルが起きなければ数値が高いものを毎日使うのもOKです」
Q3. 日焼け止めの「ノンケミカル」って何ですか?
A. 合成のUVカット剤不使用という意味
「UVカット剤には天然由来の『紫外線散乱剤』と合成の『紫外線吸収剤』があります。肌が弱く紫外線吸収剤でかぶれる人がまれにいるため、吸収剤不使用を示すこの言葉が使われるように」
Q4. 日焼け止めを塗ったらクレンジングが必要?
A. 多くのものは洗顔料で落とせます
「最近は製品の利便性が増し、日焼け止め単体なら多くのものが洗顔料で落とせる傾向にあるようです。ただし中にはクレンジングが必要なものもあるので、商品の説明書で確認しましょう」
2023年Oggi4月号「大幅に進化した! 働く私たちのUVケア」より
撮影/藤井マルセル(t.cube/人物)、渡邉宏基(LATERNE/静物) ヘア/NADEA 構成/大塚真里
再構成/Oggi.jp編集部