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BEAUTY

2022.05.05

不安や悩みが多く生きづらい… ラクになる「心」との向き合い方【米国在住、現役住職・松原正樹】

心配ごとばかりで疲れる、ささいなことが気になってしまう、など心が落ち着かないとき、どうしたらいい? N.Y.在住の住職・松原正樹さんの著書『心配ごとや不安が消える「心の整理術」を1冊にまとめてみた』(アスコム)より、気持ちが軽くなる考え方を紹介します。

「心配ごと」と「不安」はあなた自身がつくり出している

(c)Shutterstock.com

あなたの心が心配ごとや不安に悩まなくなるための「心の整理術」をお伝えします。

そもそも人は、生きているかぎり、今起きている問題やこれから起きるかもしれない問題を不安に思い、悩んでしまう生き物です。

あなた自身やあなたの家族の健康状態、お金のこと、職場やご近所との人間関係など。いろいろなことに悩んでしまうのは至極当たり前です。これは人が生きのびるために身につけた「自己防衛能力」、「危機管理能力」がなせる性質だと、私は考えています。

ただ、やはり、あまりにこの性質が強く働くと、あれやこれやと心配しすぎて、生きることがとても苦しくなってしまいます。

(c)Shutterstock.com

この記事を読まれているあなたは、きっといろいろな心配ごとや不安なことで悩まれているのでしょう。今、抱えている心配ごとを解決する手がかりになれば、との切実な思いをお持ちかもしれません。あるいは、心配性の自分の性格をどうにかしたいと悩んでおられるかもしれません。

あなたを悩ませている心配ごとは、すぐに解決できるものですか。あなたの不安は、すぐなくなりますか。

たとえば「老後のお金が心配だ」と悩んでいるのなら、今できることは何かを考える。将来的に必要な金額を計算してみる、月々いくら積み立てるなど、ささやかなことでも対処できることはあります。何かしらの方策が打てる心配ごとは、具体的解決のための行動をとることで心がラクになります。

しかし現実的には、心配ごとや不安の大半は「いろいろ備えているけど、やっぱり老後が心配だ」「ぼんやりした不安がとれない」といったものが多いのでは。

現実的に解決できることから具体的な解決策を見いだせないことまであれこれ想像し、悶々として抜け出せないループに入り込んでしまう。

これこそが心配ごとの本質です。心配や不安とは、自分ではコントロールしようのないこと、しかもそれが将来本当に問題になるかもわからないことに対して、あなたの心が勝手に不安になってしまっている状態です。心配することや悩むことに時間を費やしたところで、現実は何も変わりません

マウントとラベリングをしなければ、人間関係は断然、楽しくなる

(c)Shutterstock.com

私は修行道場にいるときに、ひと月に二回ほど托鉢(たくはつ)という修行をおこなっていました。今はあまり街角で編笠(あみがさ)をかぶって立つお坊さんを見かけることは少なくなりましたが、一般的なイメージでいうと、片手にお椀のような鉢(はち)を持ち、鈴を鳴らし、金銭や食べ物などの施(ほどこ)しを受けるという修行です。

私が最初に托鉢をおこなったのは、埼玉県の志木駅前にあるマクドナルドの前でした。大学を卒業してすぐに修行道場に入っていますから、マクドナルドに出入りする若者と年齢は変わりません。

私が私服でそこに立っていれば、誰かと待ち合わせをしているのかなと誰もが思うところですが、編笠をかぶった私は、なんだかお金を欲しがっている汚い格好の人、という白い目でジロジロと見られます。あからさまに軽蔑の目を向ける人もいます。

人生で初めて人間として扱われないという体験をして、自然と涙もこぼれましたが、あの経験を経て、人を見た目で判断することの怖さを身をもって知ることができました。

(c)Shutterstock.com

やはり私たちは、見た目で人をラベリングして、自分に都合がいいように分類しながら生きています。自分と似通った雰囲気の人には心をオープンにして接するけれど、畑違いな人に対しては「無関係」というラベルを貼って除外します。

あるいはもっとわかりやすく、その人の地位や肩書によってラベルをペタッと貼っているケースも多いでしょう。アメリカで教鞭をとっていると、日本人の〝肩書好き〟を実感します。自己紹介のとき、日本人の多くが所属する企業名や大学名を名乗るのに対し、他の国の生徒は自分がどんなことに興味を持ち、どんな仕事に就き、何を学んでいるかを話し、自分という人間を知ってもらおうとします。

「○×会社の△□です」と名乗って自己紹介を終わろうとする人に、「それで、あなたはこの集まりでどんなことをしたいですか? 何ができますか?」と問うと、答えに詰まってしまう方がほとんどです。

会社名や学校名はあなたという人間を語ってはくれません。

もしかすると、過度に肩書やブランドに頼る人やこだわる人は、心配性の人なのかもしれません。生身の自分に自信が持てず、肩書という仮面で必死に自分の本質を隠しているのでしょう。深く追求されれば自分の底の浅さが露呈してしまう。そんな恐怖心と日々戦っているのだとしたら、心休まるときがないことでしょう。

しかし、少し酷な言い方になるかもしれませんが、肩書なんてものは、人生の後半になればゴミも同然です。決して人の心を救ってくれるものではないのですから、本当の自分はどこにあるのか、知ろうとすることも大切です。

世の中は、肩書を外した人間同士で付き合ったほうが、断然楽しくなります。私の主催するリトリートでは名札さえつけません。そこで意気投合した者同士が仲よくなり、後日、仲よくなった相手が大企業の重役と知ることもあります。

けれど、肩書を超えたところで互いをよく知ったあとであれば、その肩書によって目が曇ることも余計なフィルターがかかることもありません。人間同士の付き合いができます。ラベリングをすることは、せっかく出会った縁を自ら捨ててしまうことにもなりかねないのです。

また、何者かわからないと不安だからラベリングをして安心感を得ているところがあると思うのですが、裏を返せば、ラベリングしてしまったことでその人の本質が見えなくなり、かえって不安を煽るようなことにもなりかねません。

大らかな人というラベルをペタリと貼った相手が些細なことで怒る姿を見たら、混乱します。堅実を絵に描いたような人というラベルを貼った人が、ギャンブルで身を持ち崩すことだってあり得ます。これからは、初めて出会った人にラベルを貼るのはやめましょう。できるなら、旧知の人に貼ったラベルも剥がしてみましょう。

今まで見えなかったものが、きっと見えるようになるはずです。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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