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2023.09.10

「すみません」と「すいません」の違いとは? ビジネスでの注意点や正しい使い方、言い換え表現などを解説

「すみません」と「すいません」、どちらが正しいのか迷ったことはありませんか? どちらも謝罪や感謝の気持ちを伝える表現で、日常で使う場面も多い言葉ですが、ビジネスシーンで使う際は注意が必要なことも。本記事では、言葉の意味や使い方、類語、英語表現などを解説します。

「すみません」と「すいません」の違いとは?

謝罪をするときに使われる「すみません」「すいません」という言葉。どちらが正しいのだろうと疑問に感じたことはありませんか? 日常的にもよく使う言葉ですが、ビジネスの場、とくにメールや目上の人に対して使う場合は注意が必要です。

sorry
(c)Shutterstock.com

「すみません」と「すいません」は、どちらも「済む」という漢字から生まれた言葉です。「すみません」は「済みません」と書き、「すまない」の丁寧語になります。主に相手に謝る時や感謝する時などに「すみません」と言いますよね。

対して、「すいません」は、よりくだけた言い方で、主に話し言葉として使われます。「すみません」が転化した言葉であるともいえるので、正しい言葉遣いをしたい方は「すみません」を選びましょう。

ビジネス等で使う時の注意点

ビジネスシーンでは特に相手に謝罪をしたり、感謝の気持ちを述べる機会も多いものですよね。ただし、使う相手やシチュエーションを考えずに「すみません」を使うと、失礼にあたることも。ビジネスで「すみません」を使うときに注意したいポイントをお伝えします。

◆ビジネスメールでは使用しない

「すみません」と「すいません」は口語なので、ビジネスメールで使用するのは避けましょう。「すみません」は丁寧語であるため、一見使っても差し支えないように思えますが、ビジネスの場面では、上司やお客様に対して自分がへり下り敬意を示す謙譲語を使うのが一般的です。

メールのアイコン
(c)Shutterstock.com

メールで謝罪をする際に「すみません」を使うと、やや相手を軽んじているように受け取られてしまう可能性があります。メールでは、「お詫び申し上げます」「失礼いたしました」などの言葉に置き換えましょう。

◆目上の人にはなるべく使用しない

「すみません」は、謝るときなどに便利な言葉ですが、やや軽いニュアンスがあります。自分ではきちんと謝ったつもりでも、目上の相手からすると、真剣さや誠意が伝わらないと受け取られる可能性も。謝る相手やその時の状況によって、謝罪時の言葉は慎重に選ぶ必要があるでしょう。

使い方を例文でチェック!

「すみません」は、主に「謝るとき」「感謝するとき」「クッション言葉として使うとき」の3つの場面で使われる言葉です。それぞれのシチュエーションにわけて、使い方を説明してきましょう。

うっかり聞き逃してしまいました。すみません。

相手に謝る時に「すみません」ということは多いですよね。自分が軽くミスをしてしまった時などに「ごめんなさい」とほぼ同じ意味で使われます。あくまでも軽く謝るときに使うことがポイントです。重大なミスを犯してしまった時や、目上の人に使う場合などには不適切なので気を付けましょう。

謝罪する女性
(c)Shutterstock.com

わざわざ花束を贈っていただいて、すみませんでした。

日常生活では、「ありがとう」と同じ意味で「すみません」を使うこともありますね。感謝の気持ちに加えて、相手に手間をかけさせてしまって申し訳ないという気持ちも伝えられる表現です。

すみません、そこを通りたいのですが…。

クッション言葉としても「すみません」は使用します。いきなり本題を切り出しづらい時などに「すみませんが…」と前置きすることで、相手への印象もよくなります。人間関係を円滑にするためのクッション言葉として「すみません」はよく使われますね。

「すみません」の言い換え表現とは?

ビジネスシーンで謝罪の気持ちや感謝の気持ちを伝えたい場合、「すみません」以外の言葉を使う場合はどのようなものが適切なのでしょうか? 覚えておくと便利なフレーズを紹介します。

謝る場合の言い換え表現

ビジネスシーンで、上司や取引先、お客様などに謝罪をしたいときの表現には、謝る度合いに応じて言葉を使い分ける必要があります。重大なミスを犯してしまったり、人に迷惑をかけてしまったときには次のような表現が適切です。

・誠に申し訳ございません。
・心よりお詫び申し上げます。
・陳謝いたします。
・深謝いたします。

少しカジュアルな謝罪の言い換え表現

謝罪の度合いが低い場合には、もう少しカジュアルな表現を使ってみましょう。

・失礼いたしました。
・申し訳ございません。

感謝する場合の言い換え表現

相手に感謝の気持ちを伝えたい場合には、次のような表現を使うと良いでしょう。

・ありがとうございます。
・恐れ入ります。
・恐縮です。

相手から贈り物をいただいた時など、嬉しい気持ちを素直に伝えたい場合にはそのまま「ありがとうございます」といいましょう。また、相手にご足労をかけたり、気を遣わせてしまったことが申し訳ないと感じる場合は「恐れ入ります」「恐縮です」が適切です。

「すみません」の英語表現とは?

「すみません」を英語で言い換える時は、「Sorry」が身近な表現かと思います。例文や他の表現を使った丁寧な言い方もチェックしていきましょう。

Sorry

「Sorry, can you say that again?(ごめん! もう一度話してくれる?)」というように、親しい人に軽く謝るときに使います。もう少し丁寧に言いたい場合は「I’m sorry〜(〜してごめんなさい)」が適切。

My fault

「fault」には「過失、責任」という意味があり、「It’s my fault there wasn’t enough promotion(プロモーション不足は私のミスです)」など、自分がミスしたことを謝るときに使います。

I’m apologize for〜

礼儀正しい謝罪が必要な場合は、「I’m apologize for〜(〜で申し訳ございません)」という言い方ができます。ビジネスシーンで、個人ではなく組織として謝罪したい場合は、「I」を「We」に置き換えて使いましょう。「We sincerely apologize for the inconvenience(この度はご不便をおかけし、大変申し訳ございません)」。

最後に

微笑む女性
(c)Adobe Stock

「すみません」は「すまない」の丁寧語で、「すいません」は、より砕けた言い方になります。どちらも口語表現であるため、メールや手紙などでは使わないように気をつけましょう。いざという時に言葉選びに困らないためにも、「すみません」以外の謝罪と感謝の言葉のボキャブラリーを増やしておくと役に立つかもしれませんね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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