【目次】
・「申し訳ございませんが」の意味とは?
・「申し訳ございませんが」の使い方は? 例文でチェック
・「恐れ入りますが」との違いは?
・「申し訳ございませんが」の類語は?
・「申し訳ございませんが」の英語表現
・最後に
「申し訳ございませんが」の意味とは?
「申し訳ございませんが」は、こちらの都合で相手に迷惑をかけてしまう時や、相手の依頼や誘いを断らなければならない時などに使う、謝罪の言葉になります。
この言葉は、これからお詫びすることへの“クッション言葉”として、覚えておくと非常に重宝するフレーズです。本記事では、「申し訳ございませんが」の意味、使い方、また「恐れ入りますが」の違いは? など丁寧に解説していきます。
「申し訳ございませんが」の意味は?
「申し訳ございませんが」は上述したように、相手に対し自分の都合で迷惑をかけてしまう時、または相手の要望や誘いを断らなければならない時などに、その前置きで使う謝罪の言葉です。
「申し訳ありませんが」とも言うことも可能ですが、「申し訳ございませんが」の方がより丁寧な表現になります。目上の相手に対しては、後者を使う方が一般的ですね。
「申し訳ございませんが」の使い方は? 例文でチェック
「申し訳ございませんが」は、一般的に目上の人や取引先に対して使える前置きの謝罪フレーズです。では、具体的な例文をいくつかご紹介します。
1:「申し訳ございませんが、あいにくその日は先約があり出席ができません」
アポイントの依頼や、何かお誘いを受けた際などに、すでに予定が埋まっている場合の断り方になります。「あいにく」とは“残念ながら”という意味で、ビジネスシーンではよく使われる言葉になりますので、こちらも併せて覚えておくといいでしょう。
2:「大変申し訳ございませんが、ご理解くださいますようお願い申し上げます」
最近は、新型コロナウイルス感染拡大予防のために、どこへ行ってもマスク着用や消毒の対応を求められますよね。その依頼フレーズとセットとされているのが、上記の言葉です。「申し訳ございませんが」の前に「大変」を付けると、“ご面倒をおかけし申し訳ないですが”という謝罪の意が、より伝わりますので効果的になります。
3:「お忙しい中申し訳ございませんが、明日までご確認いただけますと幸いです」
「申し訳ございませんが」の前に「お忙しい中」をつけたフレーズもまた、非常によく使われる表現です。相手の時間を割き何かをお願いする場合の、常套句になります。「お忙しい中」は、「ご多用中」、「ご多忙の折」などに言い換えが可能です。
「恐れ入りますが」との違いは?
「恐れ入りますが」という言葉も、ビジネスシーンではよく聞くクッション言葉ですよね。では、「申し訳ございませんが」との違いについて、皆さんご存じでしょうか。何気なく使い分けている方が多いと思いますが、簡単に解説をすると以下のようになります。
「申し訳ございませんが」:自分の都合により、相手にお願いや断りを伝える時の謝罪のクッション言葉。
「恐れ入りますが」:相手の行為を敬いながら、お願いや断りを伝える時のクッション言葉。謝罪の意味はありません。
以下にわかりやすい例を挙げます。「恐れ入りますが」は、電話を受けた際や来訪客に対して使われることが多いです。
・恐れ入りますが、少しお待ちいただけますか(電話の取り次ぎ)
・恐れ入りますが、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか(受付での来客時)
【こちらの記事もチェック】誤った使い方をすると赤っ恥!「恐れ入りますが」の正しい意味や使い方とは?「申し訳ありませんが」との違い・類語・言い換え表現などもご紹介
「申し訳ございませんが」の類語は?
「申し訳ございませんが」を別の言い方で表現する時は、下記のような例が挙げられます。
1:「失礼ですが」
「失礼ですが」も一般的なクッション言葉になります。来客の際、相手の名前や用件を聞く時に使われることが多いです。
・失礼ですが、ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか?
2:「せっかくですが」
「せっかくですが」は、何か断らなければいけない場面で使われるクッション言葉です。相手の厚意を受け入れつつ、ソフトで丁寧な断り方ができます。
・せっかくですが、その日は都合が合わず辞退させていただきます。申し訳ございません。
3:「差し支えなければ」
「差し支えなければ」は、こちらから何か依頼をする際に使われるクッション言葉です。「差し支え」とは、不都合や支障を意味します。つまり、「(相手の)都合が悪くなければ、○○をお願いできますか?」と依頼したい時に使う言葉です。
・差し支えなければ、少しお時間を頂戴してもよろしいでしょうか?
「申し訳ございませんが」の英語表現
次に、「申し訳ございませんが」の英語表現をご紹介します。英語では、日本語のような遠回しな謙譲表現やあいまいな表現をすることは、あまり多くはありません。この「申し訳ございませんが」も、多用はせずに、相手に迷惑をかける時など本当に謝罪をしなければならない時に限定しましょう。
・I am sorry to bother you, but could you please confirm this material?
お忙しい中申し訳ございませんが、こちら資料のご確認をお願いします
・We apologize for any inconvenience you this may cause. Thank you for your understanding.
ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、ご理解の程よろしくお願いします。
最後に
「申し訳ございませんが」の解説はいかがでしたでしょうか? 「恐れ入りますが」との違いについてもお分かりになりましたか? ビジネスにおいては、相手のとの良好な関係を築くことは一番大事といっても過言ではありません。こうしたクッション言葉を上手に活用し、お互いが気持ちよく仕事ができるように、ぜひこの言葉を覚えておくとよいですね!
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