【目次】
・そもそも【MCTオイル】とは?
・MCTオイルを使ったダイエットのやり方
・MCTオイルダイエットの注意点
・MCTオイルで痩せた? 効果を実感した人のエピソード
そもそも【MCTオイル】とは?
MCT(中鎖脂肪酸)のみを搾ったオイルのこと
MCTオイルの「MCT」とは「Medium Chain Triglycerides」の頭文字を取ったもので、日本語では「中鎖脂肪酸」と呼ばれます。
中鎖脂肪酸を多く含むオイルとしては、ココナッツオイルやパームオイルが有名ですが、「MCTオイル」は、MCTだけを精製して作った〝100%MCT〟のオイルのことをいいます。
効率よく分解されてエネルギーになりやすい
ではこのMCTオイルと一般的なオイルの差は何なのでしょうか。管理栄養士である浅野まみこさんに伺いました。
「一般的なオイルは『長鎖脂肪酸』からなり、エネルギーとなるまでには、腸管から吸収され、リンパにのって、肝臓に入り、それから代謝経路に入って… と長い時間がかかります。一方で、『MCT』は代謝の経路が異なり、ダイレクトに腸管から門脈を通って直接肝臓に届き、代謝されます」(浅野さん)
一般的なオイルとMCTオイルは代謝にかかる時間が異なるようですね。さらに、浅野先生は「MCTオイルは普通のオイルと比較すると効率よく分解される」といいます。
「『脂質』を糖に代わるエネルギー源にしたいと考えた場合、『MCT』は普通のオイル以上に、効率よく分解されてエネルギーになりやすいのです。
さらに『MCT』は、普段の食事に気軽に取り入れることができ、さまざまな楽しみ方もあるため、飽きることなく長続きしやすいのもポイント。
中でも、冷奴や納豆など、植物性たんぱく質を摂るときや、スープなどの汁物を飲むときに、『MCT』をひとふりするのがおすすめ」(浅野さん)
体内に脂肪として蓄積されづらいのであれば、ダイエットに最適のオイルといえますね!
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MCTオイルを使ったダイエットのやり方
目安は1日大さじ1~2杯ほど
MCTオイルを使ったダイエットは、毎日適量を摂取し続けることが大切です。
目安は1日大さじ1~2杯ほど。それ以上摂取すると胃に負担をかけるので気をつけましょう。
直接飲んだり、温かい食事スープ・飲み物にかける
MCTオイルを使ったダイエットのやり方はとっても簡単!
・直接スプーンで飲む
・温かい食事やスープ、飲み物にかける
・サラダのドレッシング代わりにかける
…など、このように毎日適量を摂取。これなら今日からでも始められそうですね。
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糖質制限も同時に行う
MCTオイルを使用したダイエットは、米やパンなど炭水化物を制限して行うダイエット「糖質制限」をしながら行うとさらに効果的。
「『MCT』を摂ると、ブドウ糖に代わるエネルギー源=『ケトン体』を作りやすい体質になり、体脂肪を分解してエネルギーを作りやすくなるため、その点でも糖質制限ダイエットに効果的と言えます」(浅野さん)
糖質に気をつけながらMCTオイルを用いてダイエットすることで、体脂肪を燃やすケトン体ができやすくなるとのことです。
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MCTオイルダイエットの注意点
MCTオイルは加熱NG
MCTオイルは加熱NGのオイルだといわれています。調理(揚げ物や炒め物など)には使用せず、そのまま飲んだり、温かい料理にかけたりして摂取しましょう。
アレルギータイプ「特稟体質」の人は控えた方がいい
MCTオイルはアレルギーによる過敏反応を強めてしまう可能性があります。そのため、以下のような特徴がある「特稟体質」の人は控えた方がいいでしょう。
<特稟体質の特徴>
・風邪でもないのに、くしゃみや鼻水、鼻づまりの症状がある
・花粉症
・アトピーや蕁麻疹が出やすい。皮膚をかくと、赤みがでる… など
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摂取しすぎるとお腹が緩くなることがある
MCTオイルは消化吸収が速いため、一度に多量のオイルを摂取すると腹痛を起こしたりお腹が緩くなったりすることがあります。
適量を1日数回に分けて正しく摂取しましょう。
カロリーは普通のオイルと変わらない
MCTオイルのカロリーは、普通のオイルとあまり変わりません。そのため、何かのオイルの代替として取り入れると◎。
またMCT100%のオイルは、自然界に存在しない精製されたオイルなので、これだけに偏って摂取するのは推奨されていません。
ほかのオイルもバランスよく摂取することが大切です。
MCTオイルで痩せた? 効果を実感した人のエピソード
朝ごはんと昼ごはんを糖質オフ+MCTオイルにしたら1週間で体重が3kg減
Oggi副編集長である佐藤恵理さんは、MCTオイルを摂りはじめて1週間で体重が3kg減ったといいます。
佐藤さんは、朝ごはんと昼ご飯を糖質オフ+MCTオイルを摂取したそう。
「朝は豆乳にスプーン1杯投入。昼はサラダにスプーン1杯回しかけ。
いわゆる糖質オフもやったことはあるのですが、低糖質状態による頭痛に悩まされて続かなかった私。でもMCTオイルをプラスすると、全くそんなことはなし。そして、ラーメンやらカレーやらで糖質にまみれた食生活のときは、すぐにお腹がすいて『なんか食べたい…』だったのが、今や『軽めの食事でいいかな』という思考回路に変化。
はじめて1週間、体重計に乗ったら…『おお! 3キロ減ってる!』
野菜やお肉はしっかり食べ、ときには炭水化物も少しは摂りつつ。MCTオイルをプラスする生活で、体が少しスッキリしました。これならきっと、今度こそ! 続けられそうです♡」(佐藤さん)
いつもの朝ごはんと昼ごはんにMCTオイルをプラスして、糖質制限を意識するダイエット。これなら続けれられるかもしれませんね!
1週間で3キロ体重減! 今更ですが、「MCTオイル」ってすごい!
朝ごはんをバター+MCTオイルのコーヒーにしたら1週間で体重が2kg落ちた
エディターAさんは朝食を「バターコーヒー」に置き換えたら1ヶ月で2kg落ちたそう…!
バターコーヒーとは、コーヒーにバターとオイルを加えて混ぜたコーヒーのこと。簡単に作ることができますが、Aさんはコーヒーに混ぜるバターは「グラスフェッドバター」、オイルは「MCTオイル」とこだわっていたようです。
「朝ごはんは、このバターコーヒー1杯飲むだけ。飲みはじめた当初は、『これで本当に痩せるのか?』『お腹すかない?』『逆にランチを食べ過ぎちゃわない?』などと思ったのですが、これが本当に不思議とお腹が空かないんですよね」(エディターAさん)
エディターAさんが実践したバターコーヒーダイエットの基本ルールは以下。
1. 朝食をバターコーヒーに置き換える
2. 昼食と夕食を6時間以内にとり、残りの18時間は胃袋をからっぽにして間食をしない
3. 夕食を自炊する日は炭水化物を食べない(お酒はOK)
4. ランチが外食の日は麺、丼モノは避け、ご飯を少なめにする
5. コンビニで買える低糖質のお助けメニューを取り入れる
6. 友達との食事や旅行のときは自由に食べる
「私の生活パターンだと、朝これを飲んで、ランチはかなり遅め(仕事柄ランチの時間が割と自由になるので14時くらい)に摂って、夜ご飯は20時を目安に」(エディターAさん)
こんな生活を始めて1週間で2kgほど体重が落ちたそう!
「でもグラフを見ていただければわかる通り、その後は体重がちょっと増えては減る、の繰り返しですね。
まあでも毎朝の体重に一喜一憂しないことも大切。体重グラフが大まかに右肩下がりになったらいいんじゃない? くらいの緩やかな気持ちで、今は続けています。
そして大事なことがひとつ。朝をバターコーヒーにする『だけ』では、残念ながらここまでは多分痩せません。
上に書いたルールの3、4、5のところがダイエットの効果を上げるには結構大きかったなあ、というのが実感」(エディターAさん)
バターコーヒー+MCTオイルを朝ごはんに置き換えつつ、糖質制限も取り入れたことが、結果に繋がったようですね。