ダイエット経験者500人に調査!「糖質制限ダイエット」をやってみた結果
糖質制限ダイエットとは、名前の通り「糖質」を控えるダイエット方法。どこまでの糖質を制限するかは人によって異なりますが、一般的には、お菓子やジュースといった砂糖の量が多いもののほか、ごはん・パン・麺類などの炭水化物を制限するケースが多いようです。
今回、トレンド総研と日清オイリオグループが過去1年以内にダイエット経験のある20~40代の500人を対象に「糖質制限ダイエット」についての調査を実施。その結果、約6割が糖質制限ダイエットを経験していることが判明しました。
■1年以内に流行したダイエットの1位が「糖質制限ダイエット」
まず、「過去1年以内に流行したと思うダイエット法」を聞いてみると、「糖質制限ダイエット」(81%)が最多に。その後、「プチ断食・ファスティング」(50%)、「筋トレダイエット」(37%)、「スクワットダイエット」(28%)、「スロージョギングダイエット」(20%)、「ヘルシースナッキング」(16%)が続きました。
実際に「糖質制限ダイエットに挑戦したことがある」と答えた人も56%にのぼっており、6割近くのダイエッターが糖質制限ダイエットの経験者であることがわかりました。
■糖質制限ダイエットは目標達成前に挫折しがち?
次に、糖質制限ダイエット経験者にダイエットの結果を質問してみたところ、「痩せることはできたが、目標体重には到達できなかった」(52%)が最も多く、「目標体重に到達し、ダイエットに成功した」と答えた人は20%と5人に1人という結果に。
糖質制限ダイエットにより体重が減少した人自体の割合は合計で7割を超えていますが、道なかばであきらめてしまう人も多く、理想の体重まで痩せられた人は少数派のようです。
実際に、「糖質制限ダイエットは、目標達成前に挫折してしまいがちであると思うか」という質問では、83%が「そう思う」と回答。実際に、過去の糖質制限ダイエットで「目標体重に達する前に挫折したことがある」人も80%にのぼりました。
■糖質制限のサポート役は「オイル」!
糖質制限ダイエットで挫折する人も多い中、どうすれば成功するのでしょうか? 成功のポイントを管理栄養士の浅野まみこさんに伺いました。
「糖質制限のサポートとして役立てたいのがオイルで、中でも特に「MCT」を上手に活用するのがポイントです。「MCT」とは、「中鎖脂肪酸」(Medium Chain Triglycerides)の頭文字。ココナッツやパームフルーツなどに含まれる天然の油脂成分です。
一般的なオイルは「長鎖脂肪酸」からなり、エネルギーとなるまでには、腸管から吸収され、リンパにのって、肝臓に入り、それから代謝経路に入って…と長い時間がかかります。一方で、「MCT」は代謝の経路が異なり、ダイレクトに腸管から門脈を通って直接肝臓に届き、代謝されます。そのため、「脂質」を糖に代わるエネルギー源にしたいと考えた場合、「MCT」は普通のオイル以上に、効率よく分解されてエネルギーになりやすいのです。
また、「MCT」を摂ると、ブドウ糖に代わるエネルギー源=「ケトン体」を作りやすい体質になり、体脂肪を分解してエネルギーを作りやすくなるため、その点でも糖質制限ダイエットに効果的と言えます。
さらに「MCT」は、普段の食事に気軽に取り入れることができ、さまざまな楽しみ方もあるため、飽きることなく長続きしやすいのもポイント。
中でも、冷奴や納豆など、植物性たんぱく質を摂るときや、スープなどの汁物を飲むときに、「MCT」をひとふりするのがおすすめ。
サラダを食べるときに、「MCT」にレモンや塩胡椒をまぜて、オリジナルのドレッシングを作ってみるのもよいでしょう。 」
挫折しやすい「糖質制限ダイエット」の成功のコツは、「MCT」なのですね! 色々な料理にMCTをふりかけて、自分なりのアレンジを楽しんでみては?
調査/トレンド総研 日清オイリオグループ
TOP画/(c)Shutterstock.com
初出:しごとなでしこ
教えてくれたのは…管理栄養士 浅野まみこさん
総合病院、女性クリニック、企業カウンセリングにて糖尿病の行動変容理論をベースに1万8千人以上の栄養相談を実施。その経験を生かし、現在は、食育活動やレシピ開発、食のコンサルティングをはじめ、講演、イベントなど多方面で活躍中。
銀座飲食店のヘルシーメニューの考案や品川駅やコンビニにて「管理栄養士浅野まみこ監修47品川弁当」のプロデュースをはじめ、NHK「おはよう日本」、NHK「オトナへノベル」、フジテレビ「バイキング」など、メディアや雑誌に多数出演。著書に『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)、『血糖値あがらないのはどっち?』(アスコム)など。