「一人暮らしが寂しい」と感じる瞬間って?
ごはんを食べているとき
フォーデイズ食の研究会が20代~60代の男女1,030人に対し、「一人暮らしの食生活」について調査したところ、20代女性のほとんどが「誰かと食べたい」という気持ちを持っていることがわかりました。
一人暮らしの人は、平日・休日に関わらず3食とも一人で食べる割合が平均90%という傾向が見られ、そのうち20代女性は81.5%の人が「誰かと一緒に食べたい」という共食意欲が高かったそう。
30代女性でも6割以上という結果になり、若者女性は一人での食事に対して寂しい思いをしているということが浮き彫りになりました。
体調を崩したとき
家族がいれば風邪を引いたときに看病してもらえるものの、一人暮らしでは看病してもらえない上に、家事などをやってくれる人もいません。そのため、体調が悪くてもすべて自分でこなさなければなりません。
体調が悪い状態では買い物に行くこともできず、さらには誰かに病院に連れて行ってほしくても、自力でタクシーを呼んで行かなければならない場合も。
普段は一人暮らしに寂しさを感じない人でも、自分が弱ったときに看病をしてくれる人がいないと、不安で寂しさを覚える人は多いようです。
嫌なことがあったとき
仕事で失敗したり辛いことがあったり、生きていれば誰でも落ち込むことはあります。そんなときは誰かに話を聞いてもらいたくなるものです。
よく連絡をとる友達や職場でなんでも話せる同僚がいるのならいいですが、そうでない場合、誰もいない家に帰り愚痴も言えず、慰めてもらうこともできず、ただ黙々とごはんを食べて寝る準備をしなければならないことに、つい寂しさを覚えてしまうのです。
友人や彼氏が帰ったとき
普段一人でいることにほとんど抵抗がない人でも、誰かが家に遊びに来たときはやはり楽しいもの。それでも時間がくれば友人や彼氏は帰ってしまいます。
寂しさなど感じない時間を過ごしたあとに一人きりになるのは、孤独になったように感じて急に寂しく感じてしまうものです。
楽しい時間を過ごせば過ごすほど、一人になったときに寂しさに襲われる人は多いようです。
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一人暮らしが寂しいと感じたときの対処法
一人で楽しめる趣味を見つける
精神科医の名越康文先生によれば、「ひとりじゃないと楽しめないことを見つけましょう」といいます。
「案ずるより産むが易し。趣味にするといいのは、他人が頭を支配するようなものじゃないもの。たとえば、ヨガとか編み物とか。スクールなどに通うのなら、家に帰って楽しい宿題があるものだと、なおよし!やり始めは少し億劫でも、一度始めると没頭してしまうものはだれにでも実はあるのです。そんな趣味が見つかったら、やりすぎないようにすることも大切。
日本人って真面目な人が多いですから、つい趣味が負担になるなんてこともあるようで…。趣味は七分目で終わりにして、翌日に残しておくくらいがちょうどいい。持続性をなくしてしまってはもったいないですから。
素敵なソロタイムを、と頑張るのではなくて、趣味を探しに出かけてみましょう。気まぐれに試してもいいんです。むしろそのほうがいい。自分がワクワクできるものとの出合いが、ソロタイムの始まりです」(名越先生)
ペットを飼う
一人暮らしの寂しさに耐えられないという人は、ペットを飼うのもおすすめ。
家に帰ると自分の帰りを待ち望んでしっぽを振って迎えてくれる犬や、寝ている姿を見ているだけで癒される猫など、ペットがいれば幸せ度はグンと上がるといわれています。
「婚期が遅れてしまうのでは…?」と不安に思う人もいるかもしれませんが、男性側にとってペットを飼っている女性はマイナスポイントではなく、むしろ好意的に見られることが多いよう。
ペットを飼っていても行動次第で男性との出会いはいくらでもあります。
ただし、生き物を飼うということには責任が伴います。
お水やエサ、トイレの準備、散歩をさせることもあれば、病気になったら病院にも連れていかなければいけません。
一時の寂しさを埋めるためだけの軽い気持ちで飼うことは、避けた方がいいでしょう。
居心地のいい部屋づくりをする
一人暮らしが寂しいと感じるなら、お気に入りのものを部屋に多く取り入れたり、外に出たくないと思うくらい居心地のいいインテリアにこだわってみるのもいいでしょう。
1日の大半を過ごすソファにこだわってみたり、好きな香りがするディフューザーを置いてみたり。AIスピーカーがあれば、一人で家にいる時間が楽しくなるかもしれません。
バスタイムを充実させるためのアイテムを置くのも、一人の時間を満喫するのにおすすめです。
音楽を聴く
音楽を聴くのは、手元にスマートフォンさえあればすぐに実行できること。
音楽にはリラックス効果や孤独感を和らげる効果があるといわれています。好きな音楽を聴いて気分を明るくするのもよし、今の気持ちに沿った曲で思いを馳せるのもいいでしょう。
買い物に出かける
買い物は森林浴のように治療法として使われるほど、悲しみを和らげる効果を持っているといわれています。
店内の明るい雰囲気や欲しいものを見つけたときの高揚感など、強い幸福感を得ることができるそう。
一人で家にいることに耐えられなくなったら、人がいる場所に出かけ、買い物を楽しんでみるといいかもしれません。
本を読む
読書は、話に夢中になることで寂しさを解消する方法です。暗い気分になる本ではなく、気持ちが明るくなるような本を選ぶといいでしょう。
読書が苦手なら漫画などでもOK。今は本屋さんに買いに行かなくても、さまざまなジャンルの本をスマホでも読むことができるため、興味のあるものから試してみましょう。
好きなことを見つけてソロタイムを楽しんで
一人暮らしが寂しいと感じる瞬間とその対処法をご紹介しました。誰しも孤独を感じたり、寂しいと感じる瞬間はあるものです。解消するには、一人で楽しめる趣味を見つけたり、心地よいインテリア作りも効果的。自分が楽しい、癒されると感じることを見つけてソロタイムを楽しみましょう。
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