【目次】
・呼吸が浅くなってしまう原因とは？
・呼吸が浅いとどんなことが起こる？
・自分の呼吸が浅いことに気づいていない人は多い
・深く正しい呼吸を身につける方法とは？
呼吸が浅くなってしまう原因とは？
緊張
人は緊張状態にあると呼吸が浅くなると言われています。体がこわばっていると、呼吸は浅く、速くなり、交感神経が優位になる日中も、一般的には浅く短い胸式呼吸になりやすい。
副交感神経が優位なリラックスモードになると、深く長い腹式呼吸がされるようになってきます。
現代人は不安になりやすい？ パニック障害を引き起こす心とからだの状態【鍼灸師・心理カウンセラー監修】
同じ姿勢でいる
例えば一日中座りっぱなしで仕事しているなど、ずっと同じ体勢でいることで呼吸が浅くなってしまうこともあります。何かにしばらく夢中になることで体に力が入った状態が長くなってしまうのも、呼吸が浅くなる可能性は高いと言われています。
カチカチに力が入って体が固まると、今度は猫背にもなりがち。猫背になることで肺や胸郭が圧迫され、さらに呼吸が浅くなってしまいます。
美しさは姿勢から！ スキマ時間で猫背改善！ 簡単ストレッチ〈Oggi専属読者モデル 賀来みな美〉
ストレス
呼吸は、ストレスによっても浅くなると言われています。
体にストレスがかかると、知らず知らずのうちに体がこわばり呼吸が浅くなりがち。さらに不安や心配があると、「胸がつかえる」と表現するように、息苦しく感じるものです。自律神経を整え、体調をよくすることが大事。
現代人は不安になりやすい？ パニック障害を引き起こす心とからだの状態【鍼灸師・心理カウンセラー監修】
呼吸が浅いとどんなことが起こる？
酸欠や免疫力の低下
医師の蘆田英珠先生によれば、呼吸が浅くなると血液循環が悪くなるのだそう。
「呼吸が浅くなると、十分に酸素を取り入れられなくなり、結果的に疲れや免疫力の低下につながってしまいます」（蘆田先生）
「ため息をつくと幸せが逃げる」は迷信!? ため息はどんどんついたほうがいい
眠れない
交感神経が優位な状態では浅い呼吸になりがち。
副交感神経が優位になるにつれ徐々に深い呼吸になっていけば良いですが、寝る前も交感神経が優位な浅い呼吸のままだと、ベッドに入っても寝付けないなど、入眠に時間がかかる可能性があります。
100均の「吹きもどし」でできる!? 不眠に効く【吹きもどし睡眠法】
痩せにくくなる
呼吸が浅いからといって太るとは言い切れませんが、ダイエットトレーナー・メンタルコーチの小山圭介先生によれば、呼吸を深くすることは、日常の動作でもエネルギーを消費しやすい体づくりにつながります。
エネルギーの消費量がアップするということは、呼吸が深いだけで太りにくい体をゲットできるということ。一日幾度となく行う呼吸。浅い呼吸は、そんなエネルギー消費の機会を失っているとも言えそうです。
【呼吸法ダイエットで脂肪燃焼を】プロ直伝！ おすすめの呼吸法＆ウォーキングをご紹介
自分の呼吸が浅いことに気づいていない人は多い
疲れなど不調を感じる人は呼吸が浅い可能性も
鍼灸師・心理カウンセラーの影森佳代子先生によると、鍼灸院にいらした呼吸の浅い患者さんに、呼吸が浅いことを伝えてもそれを自覚していない人が多いのだとか。
「『呼吸が少し浅いようですね』と声をかけても、『そうですか？ いつもこんな感じです』と、呼吸の浅さに気づいていない人も少なくありません」（影森先生）
影森先生が言うには、自分の体に無頓着だったり、体が発するさまざまなサインに気づいていなかったりする人がかなり多いようです。
現代人は不安になりやすい？ パニック障害を引き起こす心とからだの状態【鍼灸師・心理カウンセラー監修】
深く正しい呼吸を身につける方法とは？
手軽にできる「4・7・8呼吸法」
＼How to／
1. 口を閉じて4秒かけて息をゆっくりと吸う。
2. 息を止めて7つ数える。
3. 8秒かけて口からゆっくり息を吐き切る。
4. ［1］〜［3］を3回繰り返す。
この腹式呼吸を行うことで、血流をよくし、冷えやむくみ、便秘の解消にもつながります。眠れないときや、日中、緊張や疲れを感じたときに有効。
眠れないときは「吹きもどし睡眠法」
＼How to／
1. 寝る直前、ベッドに入る。
2. この状態で吹きもどしを吹く。
これにより肺の下にある横隔膜を上下させ、自律神経を刺激し、副交感神経を優位に導いてくれます。吹きもどしがない場合は、仰向けに寝ておなかに辞書などの重い本をのせ、本が上下するよう呼吸するのも有効。
100均の「吹きもどし」でできる!? 不眠に効く【吹きもどし睡眠法】
ダイエットに効果的「深呼吸ウォーク」
＼How to／
1. 4歩分、鼻からゆっくり息を吸いおなかをふくらませる。
2. 次の4歩分は、口からゆっくりと息を吐き、おなかをヘコませる。
歩数は行いやすい数でOK！ タン、タン、タン、タンという歩くリズムに合わせ、呼吸を繰り返すだけです。痩せやすい体づくりだけでなく、“セロトニン”という幸せホルモンが出て、ストレスのケアにも効果が期待できます。
【呼吸法ダイエットで脂肪燃焼を】プロ直伝！ おすすめの呼吸法＆ウォーキングをご紹介
呼吸と猫背を改善「30秒背中ストレッチ」
＼How to／
1. 背筋を伸ばし、姿勢を正して座る。
2. 胸の前で両手を組んだら、肘を肩の高さまで上げる。
3. 息を大きく吸ったら、吐きながら背中を丸め、両手を前に突き出す。
4. ［3］を10秒間キープする。
息を吐き出したときの目線はおへそ。ゆっくり元の姿勢に戻したら、この流れを3、4回繰り返しましょう。深い呼吸を意識できる上、背中がほぐれて肩周りも軽くなります。
