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「オナシャス」の意味や由来は?
オナシャスの言葉の意味
「オナシャス」は「お願いします」という意味のネットスラングです。会話の最後につけることが多く、ネット上でたびたび使われています。ネット用語も普段の会話に出てくることが多いので、自分自身は使わなくても、意味や使い方は覚えておきたいですね。
「オナシャス」の由来は?
この言葉の元ネタは『真夏の淫夢』というアダルトビデオの聞き間違いに端を発しています。つまり「下ネタ」が由来です。
極道の高級車に衝突してしまった男性が免許証を奪われてしまい、「免許を返してください! お願いします!」という切羽詰まったシーンの「お願いします」が「オナシャス」と聞こえたことから生まれた言葉です。
その聞き間違いを元ネタに「お願いします」→「おねがいしゃす」→「おねいしゃす」→「オネシャス」→「オナシャス」と変化。
ちなみに「オナシャス」ではなく「オネシャス」を使う人もいます。
「お願いします」から「オナシャス」になっていった過程の一つとも言えますし、「オナシャス」以前から体育会系のあいさつとして使っていたという人もいるかと思います。「オネシャス」には具体的な元ネタのないことが違いです。
また、「オナシャス」をよく使うキャラクターとして、ふなっしーや『おそ松さん』の十四松が挙げられますよ。
オナシャスの正しい使い方は? 例文をご紹介
「オナシャス」だけではありませんが、ネット用語を会話に入れることに、嫌悪感や不快感を抱く人もいるということは頭の中に入れておきましょう。この言葉を使うなら、友人や親しい間柄の人、後輩との会話の中だけにしておくほうが無難。
場所、状況を考えてうまく使うことができれば、距離感が縮まったり、場が和み、フランクな雰囲気になれたりもしますよ。
「お店の予約しておこうか?」→「オナシャス!」
オナシャスの単語のみで会話をすることができます。いい提案をもらったら、「オナシャス」の一言で返せますね。
他にも、
友人:「荷物を持とうか?」
自分:「オナシャス!」
友人:「先に席取っておくね」
自分:「オナシャス!」
というように気軽に使うことができます。
ただ、ネットスラングではあるので、敬語を使わなくてもいい関係の人との会話に使いましょう。上司とのやりとりでは使わないほうがいいです。
「私の飲み物も、よろしくオナシャス!」
依頼したい要件や希望の後に「お願いします」の代わりに「オナシャス」とつけます。他にも、忙しい時には「あとでオナシャス!」や秘密にしてほしい時は「ここだけの話でオナシャス!」というように使えます。
さらにオナシャスの前に“よろしく”を入れれば、「よろしくお願いします」という意味になり、丁寧に。ちょっと面倒なお願いをする時につけるとベターです。
「インスタのフォロー、オナシャス!」
普通にお願いすると気恥ずかしいけど、軽やかに伝えたい、というときに使えます。他にも「今日のコーデの感想オナシャス!」や「飲み会オナシャス!」というように使えますね。「お願い!」と率直に伝えたときよりも受け入れてもらいやすいかもしれません。
「オナシャス」を使ってはいけないNGシーン
「オナシャス」はネットスラングなので、使わない方がいい場面があります。それぞれご紹介しましょう。
目上の人、取引先の人には使わない
公の場で目上の人や取引先の人などに使うのはふさわしくありません。「バカにしている」、「なめられている」と思われて、印象が悪くなってしまうかもしれません。親しい間柄で使うだけにとどめておきましょう。
本気でお願いしたいときには使わない
茶化してはいけない場面、真剣に何かをお願いしたいときに使うと、「ふざけている」と思われて、願いも聞き届けられなくなってしまいます。オナシャスは軽いお願いをしたいとき、雰囲気を明るくしたいときに使うのに向いていますよ。
オナシャスの類義語はどのようなものがある?
おながいします
オナシャスと同じくネット用語で、2ちゃんねる発の単純なタイピングミスから生まれた言葉です。字面の面白さからネット上で「お願いします」の代わりに使われていたりします。
オナシャスの関連語はどのようなものがある?
「オナシャス」のように、本来の言葉を崩した言葉は日常にあふれています。その一部をご紹介しましょう。
あざーす
「あざーす」はよく耳にしてご存知の方も多いと思いますが、「ありがとうございます」という意味で、簡略化された言葉です。芸人のアンチャッチャブル・山崎弘也さんのネタとして広まりました。「ありがとうございます」だとどうも堅苦しいという時ってありますよね。明るい雰囲気で軽くお礼を伝えたいときに使えますよ。
あとーんす
こちらも「ありがとうございます」を簡略化した言葉です。「ありがとうございます」を早口で言うとそう聞こえなくもないですね。元ネタはマンガの主人公の口癖だと言われています。若者を中心にSNSで使われていますよ。
サーセン
「サーセン」は「すみません」という意味で、こちらも簡略化された言葉です。10代、20代の若者が部活やアルバイト、もしくはネット上での書き込みに使う言葉なので、学生の間のみ使うことが許される言葉ともいえます。重苦しい雰囲気を避け、軽く謝罪の意を伝えたい時に、あえて使うことも有効です。
オナシャスの返事は「アリシャス」…?
「オナシャス」とお願い事をした後、それを叶えてもらったら、「アリシャス」(ありがとうございます)と受け答えをするのがテンプレートになっています。
具体例としては
「誰か解説オナシャス!」
「こういう意味だよ」
「アリシャス!」
「アリシャス」まで覚えて実際に使うことができたら、「オナシャス」については完璧にマスターできましたね!
最後に
後輩社員が口にした謎の言葉、「オナシャス」について理解できましたか? 親しい間柄で「オナシャス」と言い合えば、明るく軽快な雰囲気になりますし、重い雰囲気にしたくない時にも便利な言葉です。しかし、「下ネタ」から生まれた言葉でもあるので、TPOをわきまえながら、使う相手、場所には十分気をつけて使ってくださいね。
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