【目次】
・起床時に肩こりがひどい場合
・これも知っておきたい睡眠不足と身体との関わり
・寝起きが悪い人におすすめの食材
起床時に肩こりがひどい場合
良質な睡眠をとれていますか?
教えてくれたのは… 一般内科医:成田亜希子先生
(日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会所属)
起床時にもっとも肩こりがひどくなる場合、枕やベッドマットなどの寝具が身体に合っていない可能性があります。副交感神経が働く睡眠中は、全身の血管が拡張して血行が良くなるため、肩こりは「良質な睡眠」をとることである程度改善します。
下記のような状態で「良質な睡眠」がとれていない場合には、肩こりが改善しないだけでなく、起床時に強いこりを感じる可能性も。
1. 睡眠中に首や肩に負担がかかっている
2. 余計な力が入って十分にリラックスできてない状態が続いている
寝具が身体に合っているか確認してみましょう。
これも知っておきたい睡眠不足と身体との関わり
睡眠の質・時間を確認してみましょう

しっかり睡眠できてないことが、慢性的な痛みに繋がることも。睡眠の質について確認することもとても大切です。
睡眠時間が不足すると痛みに対して敏感になりやすく、寝つけない・夜中に目がさめる・眠った気がしない… という人は、一年後に首痛や肩痛・腰痛になる可能性も(腰痛・肩こりなどの疼痛と睡眠の関係にまつわる研究により判明しています)。慢性的な疼痛を持つ人が睡眠の質を改善することで、痛みの症状が改善したケースも多いとされています。
教えてくれたのは… パラマウントベッド睡眠研究所:木暮貴政さん
「そのような痛みは、きちんと眠れていないことで体が炎症反応を起こすためです。健常な成人30名を対象とした検証では、23時に就寝して7時まで寝たケースと、3時に就寝して7時に起床したケースでは、3時に就寝して7時に起床したケースの方が炎症マーカーの数値が2〜3倍に増えるというデータが出ています。そして、男性より女性の方が、より顕著にこういった傾向が表れているのです」(木暮さん)
働く女性の多くが悩みにもつ腰痛・肩こり・首のこりは、睡眠の質や時間に問題があるためかも知れません。
腰痛や肩こり…それって睡眠不足のせいかも!? 解消への第一歩は、睡眠を計ること!
季節によって睡眠時間を調整するのもおすすめ
教えてくれたのは… 国際中医薬膳師・漢方アドバイザー:大木さと子さん
漢方の考え方の根幹に「陰陽論」というものがあります。季節で言うと、陽が最も盛んになるのが日照時間が一番長い「夏至」。逆に、陰が最も深まるのが日照時間が一番短い「冬至」。
■夜が長い“陰”の季節は、睡眠も長くなる。
冬眠する哺乳類と同様に、人間も日照時間に合わせて体内時計が働き、睡眠の長さやタイミングが変化すると言われています。つまり、日が短くなる時期は睡眠時間が少し長くなるという考え。“陰”の時期は少し早めにベッドに入るようにすることで、日中体がアクティブに動きやすくなると考えられています。
寝起きが悪い人におすすめの食材
血のめぐりをスムーズにする納豆
引き続き、大木さと子さんにお聞きしました。
■納豆
納豆には血のめぐりをスムーズにする働きが期待できます。肩こりや冷え性をはじめ、寝つき・寝起きが悪い人にもおすすめ。
【発酵食品】が春の不調を整えてくれる… 薬膳的視点から見るその効能とは
体を目覚めさせたい朝にほうじ茶

正しい知識・情報を発信中の「マイクロダイエットネット」の調査にて、ほうじ茶の驚くべき働きが明らかに!
■ほうじ茶
血管を広げて体を温めるので、寝起きの体を活動しやすい状態にサポートしてくれます。カフェインか少ないので、いつでも飲むことができますが、体を目覚めさせたい朝に飲むのがオススメ。
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