パーソナルトレーナーが教える、プロテインの選び方
ダイエットをしようと思うとつい偏った食生活になりがちですが、たんぱく質を抜いてダイエットをしてしまうと、たんぱく質が多く含まれている爪先や髪の毛先、まつ毛からボロボロになってきてしまいます。
髪の毛の成分に必要なのはたんぱく質なので、たんぱく質が足りてないと髪もパサつきがち。私も髪の毛がパサついている人を見ると、タンパク質が足りないのでは…と思ってみています。

たんぱく質は、ダイエットにも、美にも欠かせない存在の栄養素なのです。
たんぱく質が不足することで肌荒れなどの美にも影響を及ぼすので、ダイエット中の女性には「たんぱく質を摂取することは絶対に忘れずにね」といつも言っています。
ただ、1日に必要な量のたんぱく質を普段の食生活で摂取するのが意外に大変。一番てっとりばやくたんぱく質を摂取できるのが、実はプロテインを飲むことなんです。

■はじめてプロテインを飲む人にオススメなのは、植物性
プロテインには、植物性と動物性の2種類あり、植物性は主に「大豆」が配合されています。大豆には「大豆イソフラボン」という女性ホルモンを同じはたらきをする成分が含まれていて、肌のツヤを良くしたり、女性にうれしい効果も期待できるんです。
動物性のプロテインに主に含まれている成分は、肉や魚などにも多く含まれているので、意識せずに日頃から摂取しているんです。その点大豆イソフラボンは、豆腐などの大豆製品を食べないと摂取することができないので、日常的に摂取できる機会がなかなか少ないですよね。
プロテインまで動物性になってしまうとバランスを欠いてしまいがちなので、大豆イソフラボンを多く摂取できる植物性のプロテインを運動後に限らず生活にも取り入れて、栄養バランスを補っていくことも大切です。

植物性のプロテインに多く含まれている大豆の成分には、質の良い油が多く含まれています。特に健康や美容、ダイエットにも効果的と言われている「オメガ3」という成分、これは人間の体内では生成できません。大豆には含まれている油の成分の約半分が「オメガ3」なので、大豆の成分が多く含まれる植物性のプロテインはダイエットにもかなり優秀です。
一方動物性のプロテインは、力強い腕や割れた腹筋など、男性的な筋肉美を手にいれたい人におすすめです。
■プロテインを選ぶときのポイントは…糖質とたんぱく質のバランス!
プロテインを購入する際、気をつけなければいけないのが「糖質とたんぱく質のバランス」。プロテインを選ぶ際には「低糖質」と書かれているものを選びましょう。
見極めるポイントは、栄養成分の表示が「100gあたり糖質5g未満」であること。栄養表示基準基準で、低糖質と表記していいのは糖質が5g未満の場合と決められています。

たとえばこのエンナチュラルの「植物性プロテインBeauty」は、まさに低糖質・高たんぱくのプロテインパウダーです。
市販のプロテインの中には、糖質がたんぱく質と同じぐらい含まれているものもあります。プロテインを購入する際には糖質の量をチェックするようにしてください。
■1日のプロテイン摂取の目安は、自分の体重を参考に
自分の体重を目安にしてください。体重が60kgの人は60g、50kgの人は、運動していなくても1日最低50gのたんぱく質を摂ることが必要と言われています。
卵1個で約7gのたんぱく質が含まれていますが、食品で50gのたんぱく質を摂ろうと思うと結構しんどいんです…その点プロテインは、飲み物に混ぜるだけで、平均して10g前後の量のたんぱく質を摂取することができます。
■おすすめのプロテインの飲み方は、ホットミルク+シナモン・はちみつ!

すっきりと飲みたいときはお水に溶かして。また、牛乳や豆乳に溶かして飲んでも美味しく飲むことができます。冬の寒いこの季節や寝る前などは、身体を冷やさないよう温めたミルクにプロテインを溶かしてシナモンを振りかけたり、しょうがを混ぜてもオススメですよ。
初出:しごとなでしこ

教えて下さったのは、パーソナルトレーナー、ヨガインストラクター 八木知美さん
オーストラリアのフィットネス専門学校を卒業し、パーソナルトレーナー、ヨガインストラクターに。モデル歴10年、現在もシンガポールや日本でインターナショナルに活動している。元アナウンサーという経歴を持ち、聞き取りやすく分かりやすいレッスンと評判。現在は六本木にジム「BUDDY TRAUNING」を持つ傍、女性専門のパーソナルトレーニングジムの監修も手掛けている。
Instagram:@tomomi_fitnessjunkie