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2015.09.27

ニューヨークで考え中|石井美絵子の二次元HOLIC!

去年から舞台のお仕事をさせていただく機会が増え、本場のエンターテイメントを体感したいと思い、
今年の7月、ブロードウェイにお芝居やミュージカルを観に行くためにひとりでニューヨークへ行きました。

もともと、海外はヨーロッパの古い建物や教会は好きでしたが、
ニューヨークの街並みや景色、文化などにそこまで興味をもっていなかったので、
ニューヨークを楽しむ! というよりブロードウェイのため! という…それだけでした。

ですが、
もう案の定というか…
3泊5日の短い旅でしたが…
すっかりニューヨークが好きになってしまいました。
すでに来年も行こう! と思っていますからね。

そして帰国後に出会ったのが、この『ニューヨークで考え中』。
ニューヨークに住んでいる作者、近藤聡乃さんのコミックエッセイです。

日本とニューヨークの日常の中のことの違いをメインに、ほのぼのとした内容。
海外っていいなぁ…逆にやっぱり日本はいいなぁ…と感じたり。

この作品を読んでいていちばん素敵だなと思ったことは、
作者の近藤さんが履いているブーツを、街中で出会った人がすれ違いざまに
「ナイスブーツ!」とだけ伝えて去っていったり、
わざわざ車から「ナイスシューズ!」と叫んで伝えたり(笑)。

ちなみに近藤さんは日本でもそういう経験が何回かあると書かれていましたが…
こういう偶然出会った人とのコミュニケーションがとても好きです。
海外の方は知らない人同士でもアイコンタクトをして笑顔を交わしたりすることが
日常の中で多くあると思いますが、日本にはその文化? と言うのでしょうか、
そういうものがあまりないですよね。
むしろ街ですれ違った人にアイコンタクトなんてしたら
怪しい人だと思われてしまうくらいですからね。

私自身もですが、現代の日本は基本的に知らない人とのコミュニケーションを
避け気味な傾向があると思うので、海外のそういうコミュニケーションには憧れますね。
些細なことかもしれませんが、日常がよりあたたかく楽しくなる気がします。

私はセントラルパークに行ったときに、
ビルが立ち込む街にこんなに広くてきれいな公園があるなら
ニューヨークに住んでみたいなぁ、と安易に一瞬思ったのですが、
作者の近藤さんがニューヨークに住もうと決めたきっかけは、
ガイドブックには載っていない、
ニューヨークのすすけた部分が好きになったから、らしく…。

私のようにガイドブックにも載っている
ニューヨークのキラキラした部分を見て住みたい!と思うよりもとても説得力があって、
それが本当にニューヨークを愛するということなのかな…とも思いました。

すすけた部分を愛せるってとても素敵なことですよね。
ガイドブックに載っているキラキラした部分はだいたいの人が憧れ、愛せますからね。

でもだからといって、次にニューヨークに行ったときは
私もそういうところを愛そう…というわけではないのですが。
でも、初めてのニューヨークはとてもキラキラしていて、
次に行くニューヨークは、街のそういう部分に多く目を向けることもいいなぁと。

もしそういうところを愛せなかったとしても、
知ろうとすることが大切なのかな、と思ったのです。

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Vol.2 ミノタウロスの皿
Vol.3 四畳半神話大系
Vol.4 ヒカルの碁
Vol.5 ふしぎ遊戯
Vol.6 坂本ですが?
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Vol.8 死刑執行中脱獄進行中
Vol.9 魔法少女まどか☆マギカ
Vol.10 みかこさん
Vol.11 ニーチェ先生
Vol.12 ちびまる子ちゃん ーわたしの好きな歌ー
Vol.13 ラブライブ!
Vol.14 クレヨンしんちゃん
Vol.15 ぼくは神様
Vol.16 東のエデン
Vol.17 かくかくしかじか
Vol.18 リメイク
Vol.19 ニューヨークで考え中
Vol.20 コンプレックス・エイジ
Vol.21 パーマン
Vol.22 プリンセスメゾン
Vol.23 鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン!
Vol.24 昨夜のカレー、明日のパン
Vol.25 笑ゥせぇるすまん
Vol.26 こんな私はだめですか?
Vol.27 喪黒福次郎の仕事
Vol.28 東京タラレバ娘
Vol.29 ママはテンパリスト

いしいみかこ

スラリとした手脚でどんな服も着こなしてしまう独自の存在感が人気のモデル。2013年1月号より『Oggi』専属。このWEBオリジナルコラムでは、大好きな漫画&アニメについて書き連ね、二次元にも強いという新たなモデル像を提案。また2014年以降、ミュージカルや舞台に出演するなど女優としての活動も活発に。秋には『美少女戦士セーラームーン~アン ヌーヴォー ヴォヤージュ~』に出演、セーラープルートを演じた。


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