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LIFESTYLE 石井美絵子

2014.11.28

魔法少女まどか☆マギカ|石井美絵子の二次元HOLIC!

“魔法少女”という幼きころ耳にした憧れのワードに、まるで日曜の朝7時に放送されているかのようなかわいらしい女の子のキャラクターデザイン。

このアニメはいったいどのような夢に溢れた物語を見せてくれるのだろう、また魔法という力に胸躍り、惹かれていくのだろうな。
…と、魔法好きの私は思っていました。

アニメの第3話を見るまでは。

“魔法少女”から連想していた世界観とはあまりに違い、魔法を使って戦うということはどのようなことなのか、命をかけて戦う少女達の葛藤が鮮烈に描かれていました。

中でも、
美樹さやかという魔法少女。
この作品を何度見ても彼女のお話になると眉間にシワが寄り、歯を食いしばってしまいます…。

魔法少女になる際、
願いごとをひとつだけ叶えることができるという条件があります。
彼女はそこでずっと片思いをしている幼馴染みの、治らないと言われていた怪我を治すことを願ったのです。

けれど彼から見返りを求めることはしません。
自分が勝手にしたこと。
さやか自身きっとそう思っていたはず。
でも言葉には出さないものの、本心では自分を特別な存在として見てほしかった。
真っ直ぐで真面目なさやかはその感情からどんどん精神状態を崩していきます…。

好きな人から見返りを求めてしまうこと…
それは決して悪いことではなく、一般的、ごく自然な感情だと思います。
だれだって好きな人には振り向いてほしいし、特別に扱ってほしいはず。

見返りを求めずだれかのために何かをすること、
無償の愛が成立するのならそれが理想だと思います。
けれど親子の関係以外でそれが成立しているのは正直なところ想像しがたい。
むしろそうなるとなんだか急に人間らしさが欠如してしまった気すらするのです。
さやかが葛藤する姿はとても人間らしく、異様な生々しさを感じます。
その理由のひとつはきっと過去に私も似たような感情を抱いたことがあるから。
というよりきっと日常のほんの些細なことで、さやかと似たような感情を抱いているんだと思います。
例えば、料理をつくって振舞っても「ありがとう」の言葉がもらえなかったり、街で人とぶつかってしまった際にこちらは謝罪したにも関わらず相手は無視して行ってしまったり…

さやかとは比べものにならないほど、本当に些細なこと。

心の底の方で見返りを求めてしまっている自分がずるい生き物に思えて、
そんな自分が嫌なのに止められなくて、
さらにそんな自分も嫌で……その無限ループ。

さやかの姿は、
事柄は違えど、普段なかなか表には出てこない嫌な自分を重ねることができてしまい、
やり場のない思いになるのです。

でも一方で、その思いの人間らしさに、同じ種類の感情を抱く自分に、
生きていくことの難しさと、それでも生きているという事実を痛いほど感じます。
そんな思いをストレートに感じる機会があまりないからこそ、
きっと私は、このさやかの崩れていくシーンを何度も見たくなるのです…。

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Vol.1 ドラゴンボール
Vol.2 ミノタウロスの皿
Vol.3 四畳半神話大系
Vol.4 ヒカルの碁
Vol.5 ふしぎ遊戯
Vol.6 坂本ですが?
Vol.7 美少女戦士セーラームーン
Vol.8 死刑執行中脱獄進行中
Vol.9 魔法少女まどか☆マギカ
Vol.10 みかこさん
Vol.11 ニーチェ先生
Vol.12 ちびまる子ちゃん ーわたしの好きな歌ー
Vol.13 ラブライブ!
Vol.14 クレヨンしんちゃん
Vol.15 ぼくは神様
Vol.16 東のエデン
Vol.17 かくかくしかじか
Vol.18 リメイク
Vol.19 ニューヨークで考え中
Vol.20 コンプレックス・エイジ
Vol.21 パーマン
Vol.22 プリンセスメゾン
Vol.23 鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン!
Vol.24 昨夜のカレー、明日のパン
Vol.25 笑ゥせぇるすまん
Vol.26 こんな私はだめですか?
Vol.27 喪黒福次郎の仕事
Vol.28 東京タラレバ娘
Vol.29 ママはテンパリスト

いしいみかこ

スラリとした手脚でどんな服も着こなしてしまう独自の存在感が人気のモデル。2013年1月号より『Oggi』専属。このWEBオリジナルコラムでは、大好きな漫画&アニメについて書き連ね、二次元にも強いという新たなモデル像を提案。また2014年以降、ミュージカルや舞台に出演するなど女優としての活動も活発に。秋には『美少女戦士セーラームーン~アン ヌーヴォー ヴォヤージュ~』に出演、セーラープルートを演じた。


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