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美肌を目指す基本のスキンケアをおさらい!
乾燥・毛穴・小じわなど、20代の頃からの変化が気になる肌質。今回は、正しくお手入れしたい大人の女性に『基本の肌ケア』を解説します。
〈POINT〉
・使用アイテムと順番
・自分の肌状態を把握する
・季節に合ったケアも大切
【肌ケアの順番】それぞれのポイントも確認
美容液はいつ? パックは? イマイチあやふやだったスキンケアの順番。美容成分を効果的に取り入れるなら、使う順番も大切です。また、30代からの大人肌は、使うアイテムも見直しましょう。
◆肌ケアの基本ステップ
化粧水と乳液だけのシンプル2ステップでOKなのは20代まで。30代になったら、悩みに合わせたアイテムをお手入れに組み込みましょう。
教えてくれたのは、高瀬聡子先生
[ウォブクリニック中目黒 総院長。著書『ゆる美容事典「ほどほど」「ズボラ」で美肌を手に入れる』(講談社)など好評発売中]
《朝|肌ケアの順番》
洗顔→化粧水→美容液→クリーム
《夜|肌ケアの順番》
クレンジング→洗顔→(角質ケア)→化粧水→(パック)→美容液→クリーム
夜のお手入れには角質ケアやパックをプラスして、さらに乾燥を防いだりバリア機能を高めるように意識してみて。
※アイテムによっては使う順番が異なることがあるので、メーカー推奨の使い方を確認してください。
【STEP1】おすすめの角質ケア
代謝が低下し始める、30代からのお手入れに取り入れてほしい角質ケア。スクラブやゴマージュは肌にキズをつけやすいため、マイルドな設計のアイテムを選びましょう。
\使いやすいアイテムはこちら!/
▲ドクターシーラボ|VC100ミルクピールプログラム1
洗顔の後に使う角質ケア美容液。コラーゲン・ヒアルロン酸・セラミド配合で、ミルクタイプでマイルドな処方。ハリ感のあるみずみずしい肌印象へと導く。乾燥やキメの乱れ・くすみが気になる肌に。
【STEP2】化粧水のポイント
大容量ではない化粧品が2ヶ月経ってもなくならない場合は、使用量が少ないかも!
教えてくれたのは、慶田朋子先生
[銀座ケイスキンクリニック 院長。著書『365日のスキンケア』(池田書店)など好評発売中]
スキンケア化粧品には、それぞれ使用量の目安が表示されていますが、総じて少なめに感じます。化粧水など水分系のものは、目安量の倍以上つけてもいいと思います(メーカー推奨量を確認のうえ)。
《化粧水の使い方》
手のくぼみに1回とれる量を顔全体になじませたら、それを2〜3回繰り返します。2~3回目は首からデコルテまで塗りましょう。
◆おすすめの化粧水
現代の女性で多いのがマスクによる肌荒れ。美容のプロが選んだ化粧水を紹介します。
▲SUQQU|アクフォンス ハイドレイティング ローション エンリッチド
2021年Oggiベストコスメ(マスク肌荒れ部門)第2位
乳液成分が入ったとろみのあるテクスチャー。もっちりとした明るい肌印象に。
〈美容プロのレビュー〉
・「ぐんぐん浸透! 保湿だけでなくエイジングケア効果も期待できる」(美容エディター・大塚真里)
・「肌そのものが元気になる実感が!」(ヘア&メイクアップアーティスト・中山友恵)
マスク摩擦の肌荒れに! Oggi読者が選んだケアアイテムは…
【STEP3】シートマスクのポイント
贅沢シートマスクを買ったなら、「なんとなく貼る」よりも「効果的に貼る」ことを心がけて。
《贅沢シートマスクのケア》
・肌の不調が気になるとき
・大事なイベントの前夜や当日の朝のお手入れに
・週1~2回の使用がベスト
◆おすすめの贅沢シートマスク
疲れて見えたり老けて見えたり、気になる大人の肌印象。たるみがちなフェイスラインにアプローチするシートマスクを、美容のプロがセレクト!
▲KANEBO|スマイル パフォーマー
2021年Oggiベストコスメ(新作ボディケア部門)第1位
頬も口角も1回で引きあがる!? ふっくらとしたハリツヤよみがえる、リッチなシートマスクです。
〈美容プロのレビュー〉
・「口角から頬全体を引き上げ、はがれない! 首まで覆えるのもいい」(ヘア&メイクアップアーティスト・笹本恭平)
・「疲れて顔の印象が下がって見えがちなときに。頬がキュッと上がります」(ヘア&メイクアップアーティスト・林 由香里)
【STEP4】美容液のポイント
悩みに合わせた美容成分を肌に投入するのが美容液。乾燥が気になるなら、潤いを抱え込む成分が入った保湿美容液を選びましょう。
化粧水・乳液・クリームにも保湿成分は配合されていますが、一般的に配合量は少なめです。スキンケアをしてるのに乾きが気になる人は、保湿美容液を取り入れてみずみずしい肌をキープ。
《保湿成分とは?》
アミノ酸・ヒアルロン酸・セラミド・コラーゲン・多糖類など。
「乾燥以外にシミやたるみも気になる」という人は、保湿+美白、保湿+ハリ、など複合効果を備えた美容液をセレクトして。美容液は複数使いもOKです。
◆おすすめの美容液1
肌の乾燥を集中的にケアするなら、セラミドを増やしたり補ったりする保湿美容液が味方に。
\使いやすいアイテムはコチラ!/
▲ワンバイコーセー|セラム ヴェール[医薬部外品]
有効成分「ライスパワーNo.11」配合。肌の代謝を整え、セラミドを生み出す力をサポートします。乾きやすく荒れやすい肌に使いやすい。
◆おすすめの美容液2
マスクが与える肌へのストレス。マスクで隠れる部分こそ、しっかりお手入れすることが大切です。
\使いやすいアイテムはコチラ!/
▲ロクシタンジャポン|イモーテル オーバーナイトリセットセラム
寝ている間に肌のダメージをケア。肌の回復力にアプローチしながら、未来の肌も美しく。
〈レビュー〉
「前作も愛用していたイモーテルの夜用美容液、パワーアップした今作を使ってみて、〝リセット〟のスピード感に驚きました! 使った翌日の肌のツヤ感や生き生きとした印象が、目で見てわかるんです。ほかにはない香りも心地よくて、毎晩のお手入れに欠かせません!」(Oggi専属モデル・若月佑美)
【STEP5】クリームのポイント
30歳を過ぎたら乳液よりもクリームが良いかもしれません。一般的に乳液は水分が多いため、ラッピングして潤いを守るところまではいかないことも。クリームをしっかり塗ることで、日中の乾燥や刺激から肌を守ることができます。
◆おすすめのクリーム
日中受ける肌へのストレスをケアするクリームが人気! 働く女性が選んだクリームを紹介します。
▲キールズ|クリーム UFC
2021年 年間Oggiベストコスメ(乳液&クリーム部門)第2位
なじみやすいテクスチャーで軽いつけ心地。肌に水分を補給しながら、うるおいをしっかりキープします。
〈読者の口コミ〉
・「軽いのに保湿力が高く、メイクのノリもよくなるので朝の定番です」(営業・29歳)
・「マスクとこすれる部分にたっぷり塗っておくといい感じ」(事務・30歳)
▲キュレル|潤浸保湿フェイスクリーム[医薬部外品]
2021年 年間Oggiベストコスメ(乳液&クリーム部門)第3位
消炎剤配合で乾燥肌・敏感肌に使いやすいクリーム。セラミド機能成分で肌にうるおいを与えます。
〈読者の口コミ〉
・「『キュレル』のミストと一緒に使用。2ステップでも、ものすごくしっとり」(事務・32歳)
・「マスクでどうしようもない肌荒れを救ってくれたのはこれでした」(医療・28歳)
【肌悩み別】取り入れるべきケアアイテム
乾燥や肌荒れ以外にも気になり始める大人の肌状態。ハリのあるイキイキとした美肌をキープすべく、肌悩みに合わせたアプローチをすることが先決です。
【1】シミ予防・赤み・くすみ
シミ予防で美白ケアを取り入れたいけれど、気になるのが肌への刺激。マスクによる赤み・くすみ肌には、どんなアイテムが使いやすいのでしょうか?
「この時期美白ケアをするなら、赤みケアができる抗炎症成分が入ったものを使うのがおすすめです」(ウォブクリニック 中目黒総院長・髙瀬聡子先生)
◆おすすめの美白ケア
抗炎症成分配合の美白ケアアイテムで、荒れやすい肌をいたわって。
▲ロクシタン|レーヌブランシュ ブライトコンセントレートセラム[医薬部外品]
ビタミンC誘導体配合。メラニンの生成を抑えて、シミやくすみの原因にアプローチします。肌荒れを防いで明るい肌印象に。
▲コスメデコルテ|ホワイトロジスト ブライトニング マスク[医薬部外品]
美白有効成分コウジ酸を角層まで素早くチャージ! 明るくうるおいに満ちた肌に導きます。
【2】ニキビ肌
スキンケアは適度な油分は必要。余計な皮脂分泌を抑えつつ、優しくたっぷりと保湿しましょう。クリームだとテカリが気になるという人は、乳液を使うと良いでしょう。
◆ニキビ肌におすすめの乳液
ニキビのもとになりにくい処方で、しっかり保湿して健やかな肌に。
▲ミノン アミノモイスト|薬用アクネケア ミルク[医薬部外品]
水分と油分をバランスよく補い、肌をやわらげながらキメを整えます。乾燥もテカリも気になる大人のニキビ肌に。
〈口コミ〉
・「気持ちよく肌にすーっとなじんで、浸透していくイメージがあった。ベタつかないので使いやすかった」(25歳・女性)
・「保湿力があり、潤いもあり良かった」(40歳・女性)
【3】毛穴目立ち
肌の凹凸を際立たせる黒ずみ・開き・たるみ毛穴。30代からの毛穴ケアは何をすればいいですか?
教えてくれたのは、天野佳代子さん
[美容のエキスパート! 美的GRAND 編集長]
おすすめはビタミンC美容液。皮脂の分泌を抑えて毛穴を引き締める効果やたるみを防ぐ効果・美白効果が期待できます。1本取り入れると毛穴はもちろんマルチに肌悩みをケア。
◆毛穴ケアにおすすめの美容液
小鼻や頬の毛穴が気になるならビタミンC美容液を!
(写真:A)SKIO|VC ホワイトピールセラム[医薬部外品]
洗顔後に使うブースター美容液。シミやそばかすを防ぎ、たっぷりのうるおいで毛穴の目立ちにくい肌に。
(写真:B)ドクターシーラボ|VC100エンリッチセラム
ビタミンC誘導体APPS配合。肌を引き締めながら、なめらかでハリ感のある肌に整えます。
【4】小じわ
肌の乾燥→くすみ→小じわと、肌悩みを深刻化させる原因も確認しておきましょう。
《肌をいじめる原因5つ》
1. スキンケア不足。
肌の乾燥を招き、大気汚染などによるダメージを受けやすい状態に。
2. 酸化
紫外線や大気汚染・喫煙・ストレスなどから発生する“活性酸素”。増えすぎると、身体や肌にダメージを与えて老化の原因に。
3. 紫外線
肌を老化させる原因の80%以上が紫外線。シワやたるみなどを引き起こします。
4. 栄養バランスの崩れ・睡眠不足
肌をつくるもとになる栄養バランスが崩れると、肌に影響があらわれます。睡眠不足もターンオーバーを乱す原因に。
5. やりすぎスキンケア
こする・触るなど行為は肌への刺激となり、負担を与えます。スキンケア・メイク・マッサージの回数が多いほど、肌トラブルが起きやすくなることも。
【肌をいじめる原因】3位紫外線、2位栄養・睡眠不足を抜いて1位はなんと…
◆おすすめのシワケアアイテム1
乳液・UVカット・化粧下地が1本に。マツモトキヨシ×ナリス化粧品が共同開発した、薬用UV乳液に注目!
▲マツモトキヨシ|ザ・レチノタイム リンクルデイミルク UV[医薬部外品]SPF50+・PA++++
ナイアシンアミド配合。気になる紫外線をカットしながらシワもケアできる、大人肌に嬉しいアイテムです。日中の乾燥を防ぎ、ふっくらとしたハリ感のある肌に。※マツモトキヨシ限定。
◆おすすめのシワケアアイテム2
自分の肌悩みに合わせて重ね使いするなら美容液を。
▲ドクターフィル コスメティクス|IC.U アルジェックス EX
顔のあちこちに刻み込まれる表情ジワや乾燥小ジワ。角層深くまで浸透して、集中的にケアします。親和型ヒアルロン酸配合。小ジワの目立ちにくいもっちりとした肌に。
いかなるシワにも対応可能!【IC.U】のダメージ集中ケア美容液
◆おすすめのシワケアアイテム3
一時期入手困難なったプチプラアイテム。惜しみなくたっぷり使うために、コスパを重視したい人に。
▲無印良品|エイジングケア薬用リンクルケアクリームマスク[医薬部外品]
ナイアシンアミドが気になるシワにアプローチ! プチプラながらヒアルロン酸やコラーゲンなどで保湿力を高め、透明感のあるしっとりした肌に導きます。
【季節ごとの肌ケア】1年中肌を守るために
皮脂が増えたり乾燥したり。気候による肌への影響も考慮しながら、アイテムを選ぶことが大切です。お手入れのベースをしっかり押さえておきましょう。
【オールシーズン】紫外線対策
紫外線は曇り空でも降り注いでいます。スキンケアの仕上げは、冬も必ず日焼け止めを塗りましょう。
シワができやすい首筋・うなじも忘れずに。
【春】花粉などによる肌荒れ対策
スキンケアが不足しているとバリア機能が低下し、肌が荒れやすい状態に。基本はやっぱり保湿ケア。肌への花粉の付着を防ぐためには、しっかりベースメイクをすることも効果的です。
また、マスク生活で花粉による肌荒れに悩み始めた人も少なくありません。肌へのダメージが気になる人は、摩擦レスでケアできる「スチーマー」を利用するのも良いでしょう。肌の基礎体力を高めてくれます。
【夏】さっぱり感が欲しくなる季節
夏はベタつきを回避してさっぱりしたケアで済ませがち。化粧水だけのスキンケアは、水分と油分のバランスが崩れる原因に。肌の内側が乾燥状態に陥ります。
さっぱりしたものばかり食べたり、夏に食欲が落ちやすかったりする人は、栄養不足にならないよう気をつけましょう。また、冷たい食べ物・飲み物で体を冷やさないことも大切です。
【秋】夏のダメージをしっかりケア
紫外線が落ち着いてきた秋は、美白ケアに力を入れたいタイミング。夏の紫外線で蓄積されたメラニンは、秋にピークを迎えてシミができやすい状態になっています。
エアコンによる冷えなど、夏のダメージが表れてくる秋の肌。UVケアを続けることはもちろん、シミがなくても美白ケアを取り入れるのが良いでしょう。
【冬】乾燥対策を徹底する
肌の乾燥を最小限に抑えるため、冬は乳液よりもクリームを使うと◎。
顔のエリアごとに塗る量を調整すれば、たっぷり使ってもテカリは気になりません。リッチなクリームで潤いの膜をつくり、冬の乾燥から肌を守りましょう。
最後に
季節をとおしてしっかり肌ケアしたい女性のための、基本のお手入れ方法やおすすめを紹介しました。肌悩みが増え始めると色んなアイテムが気になりますが、基本を押さえることが先決です。顔を触るクセ・スキンケアのやりすぎなど、知らず知らずのうちに肌に負担をかけていた人は、今日から改善していきましょう。
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