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この記事のサマリー
・「付和雷同」とは、主義・主張がないまま他人の説に安易に賛成してしまうことをいいます。
・読み方は「ふわらいどう」です。
・周囲の勢いに同調して流される態度を指し、批判的な含みで用いられやすい語です。
会議で誰かの意見にうなずいたあと、「今の賛成って、自分で考えた結果だったかな…」と胸がざわつくことってありますよね。そんな状況を表す言葉が「付和雷同」です。
この記事では、「付和雷同」の意味や使い方、類語・対義語を確認していきます。
「付和雷同」の読み方と意味は?
まずは、基本の読み方と意味から確認していきましょう。

読み方と意味、気をつけたい誤り
「付和雷同」は、「附和雷同」と表すこともあり、どちらも「ふわらいどう」と読みます。「不和雷同」と書いてしまうと誤りになるなので、気をつけましょう。
「付和雷同」は、「一定の主義や主張がないまま、安易に他の説に賛成する」という意味を持ちます。
辞書では次のように説明されていますよ。
ふわ‐らいどう【付和雷同】
[名](スル)一定の主義・主張がなく、安易に他の説に賛成すること。「多数派に―する」
[補説]「不和雷同」と書くのは誤り。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
使い方を例文でチェック
「付和雷同」は主にネガティブな表現として使われます。周りの空気を読み、協調できるといった意味や、謙虚であることを評価した意味ではなく、自分の意見を持たず流されやすいという意味になるので、注意して使いましょう。以下では、簡単な例文とともに使い方を紹介していきます。
彼の付和雷同する態度には時々腹が立つ
「付和雷同」は四字熟語ですが、「付和雷同する」というように動詞として使うこともできます。自分の意見を持たず、相手に合わせていれば気楽ですが、逆に相手には不快な思いをさせてしまうこともあるので気をつけたいものです。
付和雷同な人たちなので意見がコロコロ変わる
「付和雷同な」や「付和雷同的な」というような使い方をすることも多いです。ビジネスシーンや学校の部活、委員会などで付和雷同な態度を継続的にとってしまうと、信用をなくしてしまう可能性もあります。ある程度周りに合わせることも大切ですが、他人に任せきりにしてしまうのはよくありませんね。
SNSで誹謗中傷が起こる原因の1つは付和雷同であると思う
インターネット上では、一つの意見が広まりやすいことがあります。そうした場面で、自分の考えがないまま同調してしまう姿勢を、付和雷同と表すことがあります。
悪いことは悪いと自分の中でしっかり区切りを作り、流されないように心がけたいですね。
「付和雷同」の類義語や言い換え表現とは?
「付和雷同」と似た意味の四字熟語やことわざを紹介していきます。こちらもぜひチェックしてみてください。

雷同付随(らいどうふずい)
「付和雷同」と似たような言葉で「雷同付随」という四字熟語があります。意味は「付和雷同」と同じで簡単に周りの意見に賛同することです。
唯唯諾諾(いいだくだく)
「唯唯諾諾」は全く逆らわずに他人の言いなりになるさまを意味します。「母は唯唯諾諾として家事を行う」のように「唯唯諾諾として」と使います。
尻馬に乗る(しりうまにのる)
人のやることにすぐ便乗する様子を表すことわざです。「尻馬に付く」ともいいます。「一人が言い出すと、皆すぐ尻馬に乗ってからかいだす」というように、こちらも「付和雷同」と同じく非難するニュアンスが含まれます。
参考:『デジタル大辞泉』、『日本国語大辞典』(ともに小学館)
対義語にはどのようなものがある?
「付和雷同」の対義語には以下のようなものがあります。
初志貫徹(しょしかんてつ)
意味は、最初に思い立った志を最後まで貫き通すこと。「彼は初志貫徹して目標をやり遂げた」のように使います。「貫」という漢字を含む四字熟語には、終始変わらず意思貫くという意味を含むものが多いです。例えば他にも、「終始一貫(しゅうしいっかん)」といって、周囲の状態が変わっても、最初から最後まで考えや態度を変えないことを意味する四字熟語もあります。
独立独歩(どくりつどっぽ)
意味は、他人に頼ることなく、自力で自分の信じる通りに行うこと。「独立独行」ということもあります。「彼女は独立独歩の生き方で、世界一のデザイナーを目指している」のように使うことができます。ビジネスの世界でいうと、自営業で働く人や、会社の中でも自らの理念を持って仕事をしている人は、独立独歩といえるでしょう。
人は人我は我
意味は、他人がどうあろうと気にせず、自分の立場を貫くこと。「そんな事ばかり気にしてないで自分の意志を持ちなさい。人は人我は我だよ」というように使います。実際にそう意識することはなかなか難しい場合もありますが、他人と自分の間に上手く線引きができる人の生き方には憧れますよね。
参考:『デジタル大辞泉』、『日本国語大辞典』(ともに小学館)
「付和雷同」に関するFAQ
ここでは、「付和雷同」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. 「付和雷同」とは、ひと言でいうと?
A. 自分の定まった考えを持たず、周囲の意見に安易に賛成してしまうことです。
Q2. 読み方と、よくある書き間違いは?
A. 読みは「ふわらいどう」です。
Q3. どんな場面で使う言葉ですか?
A. 会議やSNSなどで、周囲の勢いに流されて同調している様子を指すときに使われます。
最後に
周りに合わせる自分を責めすぎず、まずは一呼吸。迷ったときは、「付和雷同」の意味に立ち戻ってみてください。少しずつ、自分の考えも添えられますように。
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