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2026.01.28

実力伯仲とは優劣をつけがたい状態|そもそも伯は長兄、仲は次兄。他の兄弟は?

実力伯仲とは、力が釣り合っていて優劣をつけがたいことを指す言葉です。「実力が拮抗する」「五分五分である」などの表現で言い換えられます。なお、伯仲の「伯」とは長兄、「仲」とは次兄を意味する漢字です。他の兄弟姉妹はどのように表現するのか紹介します。

実力伯仲の読みと意味

「実力伯仲」とは、力が釣り合い、優劣をつけがたい状態を指す言葉です。10回対戦すれば5勝5敗になるような、あるいは決着がつかないまま試合が終わるような力関係を表現しています。

そもそも「伯仲」に、優劣がなく力などが釣り合っているという意味があります。「実力が伯仲する」という表現を短縮し「実力伯仲」と使われることがあるようです。

なお、読み方は「じつりょくはくちゅう」です。たまたま引き分けで終わったときや、偶然勝負がつかないときなどには用いられません。

はく‐ちゅう【伯仲】
[名](スル)
1 兄と弟。長兄と次兄。
2 力がつりあっていて優劣のつけがたいこと。「実力が伯仲する」「保革伯仲」

出典:小学館 デジタル大辞泉

実力伯仲の例文

実力伯仲は、次のように使います。

・囲碁において、私と彼女は実力伯仲だ
・実力伯仲しているチーム同士の試合を見るのは楽しい
・2人とも英雄で、一方が他方よりも優れているというわけではない。まさに実力伯仲だ

実力以外にもさまざまな力が釣り合っているときに「伯仲」と表現します。たとえば「勢力が伯仲する」「技量が伯仲する」といった使い方もあります。

実力伯仲の言い換えに使える言葉

実力伯仲のように、力が釣り合い、どちらが優れているとは言い難い状態を指す言葉としては、次のものが挙げられます。

・実力が拮抗する
・五分五分である
・双璧をなす
・甲乙つけがたい
・互角である

それぞれの表現の使い方を例文で紹介します。ニュアンスの違いについても見ていきましょう。

ガッツポーズ
(c)AdobeStock

実力が拮抗する

「拮抗(きっこう)する」とは、勢力などがほぼ同等のもの同士が、互いに張り合って優劣のない様子を指す言葉です。実力が同程度であれば「実力が拮抗する」、勢力が同程度であれば「勢力が拮抗する」と表現します。

・彼女たちは実力が拮抗しているため、お互いに研鑽し、高め合っている
・実力が拮抗する2つのチームが決勝戦で相まみえることになる。どちらが優勝するのか予測がつかない
・お互いに拮抗する実力の持ち主が、同時代しかも同じ国に存在するのは奇跡のようだ

伯仲と同じく、優劣がつかない程度に類似する力を持つものに対して使われます。

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五分五分である

「五分五分(ごぶごぶ)」とは、双方とも優劣がないことを指す言葉です。「五分五分だ」「五分五分である」というように使います。

・勝負は五分五分に見える
・彼らの力量は五分五分のため、どちらが担当しても同じ程度のものが出来上がるだろう
・条件も実力も何ら差はない。五分と五分の争いだ

力や能力が高い水準で同じといったニュアンスのある「伯仲」や「拮抗」とは異なり、「五分五分」には、同じ水準ではあるものの決してどちらも際立っているわけではないといったニュアンスがあります。

双璧をなす

「双璧(そうへき)」とは、共に優れていて優劣のつけがたい2つのものを指す言葉です。

・彼らは現代画壇の双璧だ
・彼女と彼女の弟子が、この分野では双璧をなすといっても過言ではない
・極めて優れた研究者が研究室に2人いる。どちらも優れているため、まさに我が研究室の双璧といえるだろう

「双璧」も「伯仲」や「拮抗」と同じく、優れた水準で同程度のときに使われることが一般的です。

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甲乙つけがたい

「甲乙(こうおつ)つけがたい」とは、比較する2つのものの間で優劣をつけることが難しい様子を指す言葉です。

・いずれも優れた作品で甲乙つけがたい
・どちらの絵画も甲乙つけがたい出来栄えのため、どちらを出品するか迷っている
・彼らは甲乙つけがたい優秀な生徒だ

「甲乙つけがたい」は人だけでなく物にも使われます。なお「甲乙つけがたい」は「双璧」や「伯仲」と同じく、優れているものが同水準で競い合っている状態を指すことが一般的です。

同程度の水準であっても、いずれも優れているとは言い難いときに使われることは滅多ないでしょう。

互角である

「互角(ごかく)」とは、双方の力量が同じ程度で優劣の差がないことです。

・父と互角に渡り合う
・互角の力を持つもの同士だから、お互いにライバルと認めている
・彼らの実力は互角である

「牛角」とも書き、牛の角は左右どちらも長短・大小の差がないことから、同じ程度を指す言葉として使われるようになったといわれています。なお「互角」は、優れているとは言い難いときでも同程度の水準であれば使われるケースがあります。

伯仲以外の兄弟姉妹を表す言葉

「伯」は長兄、「仲」は次兄を指す言葉です。また、「叔」は三男、「季」は末っ子を指します。また、自分の親の兄あるいは姉に当たる人は「伯父(おじ)」・「伯母(おば)」、親の弟あるいは妹に当たる人は「叔父(おじ)」・「叔母(おば)」と呼びます。

談笑している4人のイラスト
(c)AdobeStock

中国では、本名以外の呼び名として、兄弟姉妹を指す「伯仲叔季」を使っていたこともあるよう。たとえば、儒家や思想家として知られる孔子(こうし)の本名は「丘」ですが、次男であったため「仲尼」という字(あざな)で呼ばれていたともいわれています。

そのほか、さまざまな思想家や詩人などが本名以外にも字を残しています。どのような兄弟構成だったのか、漢字から想像してみるのも面白いかもしれません。

はく‐ちゅう‐しゅく‐き【伯仲叔季】
兄弟姉妹の順序をいう語。伯は長男(長女)、仲は次男(次女)、叔は三男(三女)、季は末子。

出典:小学館 デジタル大辞泉

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漢字の意味から読み解いてみよう

漢字はそれぞれに意味を持ちます。たとえば「おじさん」も「伯父さん」と書くか「叔父さん」と書くかで、自分の親との関係を表すことが可能です。

漢字の意味を理解すると、より正確な文章を書けるようになるだけでなく、中国古典への理解も深まるかもしれません。漢字の意味を詳しく確認し、正確な表現を目指していきましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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