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2025.10.21

ちょっと待って!「ご連絡させていただきました」の使い方、正しい?

ビジネスメールやLINEでは「ご連絡させていただきました」という表現をよく見かけます。しかし実際に使ったことはあっても「これで合ってるの?」と、用法に不安を抱いている人もいますよね。仕事もプライベートもスマートにこなしたいアラサーにとって、言葉遣いの印象はとても大切! そこでこの機会に「ご連絡させていただきました」の正しい使い方やよくある失敗例、言い換え表現をマスターしていきましょう。

並木まき

「ご連絡させていただきました」とは?

パソコン仕事
(c)Adobe Stock

この表現を文字通りに分解していくと「ご連絡」は相手への連絡行為を丁寧に表した言い方で、「させていただきました」は自分の行動をへりくだって伝える表現です。
つまり、「ご連絡させていただきました」は「私から連絡を差し上げました」という意味で使われています。
ビジネスでは「相手に敬意を払いながら、自分の行動を報告する場面」でよく使われているのが実態です。

♦︎「ご連絡させていただきました」は二重敬語にあたる

「ご連絡させていただきました」は、厳密に言うと敬語としては誤りです。
「ご連絡」も「いただく」も謙譲語であるため、二重敬語にあたります。
しかし現代のビジネスシーンにおいてはすでに多用されている表現であり、厳密には誤りであるものの実務上は許容されている表現と言えるでしょう。

ちょっと待って!「ご連絡させていただきました」のよくある失敗事例

(c)Adobe Stock

「ご連絡させていただきました」は比較的相手を選ばずに使える万能なフレーズではありますが、使い方によっては相手に違和感を抱かせたりマナーが不十分だと感じさせる場合もあります。
アラサー世代にありがちな失敗事例を解説します。

♦︎失敗例:件名に「ご連絡させていただきました」

メールの基本的なマナーでは、件名には本文の概要を記すのが一般的。
そのため件名に「ご連絡させていただきました」だけでは、本文にどのような内容が書かれているのかわかりにくくなってしまいます。
件名には『●●について』や【△△の件】など、メールで伝えたい趣旨を記載するほうがスマートです。

♦︎失敗例:「!」を加えている

「ご連絡させていただきました」だけでは硬い印象だと感じると、文末に「!」を加えて少しカジュアルな印象を出したくなることもありますよね。
しかしビジネスメールで「!」を使うとカジュアルな雰囲気を出すことから、送り先との関係性とはトーンが合わずに違和感を生じさせる場合もあります。
「ご連絡させていただきました!」と「!」を加えるのが必ずしもNGというわけではないものの、相手との関係性に応じて判断したほうがいいでしょう。

♦︎失敗例:ひとつのメール内で何度も繰り返す

「ご連絡させていただきました」は、基本的にメールの冒頭で一度だけ記してあるくらいのバランスがベターです。
そのため、「です」や「ます」の代わりに「〜だったのでご連絡させていただきました」「〜と思うことからご連絡させていただきました」など、ひとつのメール内で何度も多用するのは控えるべき。
文章が冗長になるだけでなく形式的な敬語を連ねているだけのメールだと受け取られやすいことから、相手に良い印象を与えにくくなってしまいます。

「ご連絡させていただきました」をスマートに使うポイント

パソコン仕事をする女性
(c)Adobe Stock

「ご連絡させていただきました」をスマートに使うポイントを整理しましょう。

♦︎二重敬語だと受け取られかねない点を理解したうえで使う

「ご連絡させていただきました」は一般的に使われてはいますが、厳密には二重敬語にあたる点を踏まえて使ったほうが良いでしょう。
つまりメールの送り先との関係性や相手の性格によっては、別の表現に変えたほうがスマートかつ適切である場合も考えられます。

♦︎文章全体のトーンに配慮をする

仕事上でのメールでもややカジュアルなLINEでの連絡でも、全体のトーンを統一したうえで「ご連絡させていただきました」を使うほうが確実です。
ひとつの連絡に丁寧語とフランクな言葉を混ぜると誤解の原因にもなりますし、場合によっては相手に無礼な印象を与えかねません。
たとえば「ご連絡させていただきました! 確認お願いします!」といった表現を時折見かけますが、丁寧な文章と強い口調が混ざっていて、シチュエーションや相手との関係性次第では上から目線や無礼な連絡にも受け取られかねません。

♦︎過剰な表現を避ける

ビジネス上の相手には「とにかく丁寧に伝えたい」と思ってしまいがち。目上の相手への連絡では、なおのことでしょう。
しかし過剰な表現は内容がわかりにくいだけでなく、文章がくどいせいで連絡の趣旨が伝わりにくくなってしまいます。
たとえば「ご連絡させていただきましたので、ご確認いただけますでしょうか」といった表現は典型的な悪い例で、過剰な表現です。丁寧な言葉がずらずらと並んでいるメールは、読んでいる相手にストレスを与えかねません。

「ご連絡させていただきました」の言い換え例

(c)Adobe Stock

「ご連絡させていただきました」には、同じような意味の表現がいくつかあります。
アラサーが使いやすい表現を整理しました。

♦︎「ご連絡いたしました」

シンプルな言い換え方です。
目上や取引先にも使いやすく「いたしました」は「する」の丁寧語ですので丁寧な印象を与えられる表現です。
ただし謙譲語の「ご連絡」と「いたします(いたしました)」の組み合わせによって、二重敬語であると指摘を受けることもあるフレーズです。とはいっても、昨今のビジネスシーンで広く使われています。

♦︎「ご連絡申し上げます」

硬い印象を与えかねない表現ではありますが「ご連絡させていただきました」と同じ意味で用いられています。
アラサー世代は、口語よりもメールや文章で使いやすい表現でしょう。

♦︎「ご連絡差し上げました」

「ご連絡させていただきました」よりもやや硬い印象を与えるフレーズですが、ほぼ同じ意味で使われています。
幅広い相手に使えるフレーズではありますが「差し上げました」と言われることを“上から目線”だと感じる人もいるので、受け取る相手によって好みがわかれるかもしれません。

「ご連絡させていただきました」が与える印象は使い方次第

「ご連絡させていただきました」をアラサー世代が使う場面では、相手に敬意を表しつつも自然な文章に仕上げると良いでしょう。
ビジネスシーンでは文章が硬すぎても逆にカジュアルすぎても、ちょっとした違和感を与えてしまいがちです。同じ言葉でも文脈や使い方次第でも印象が変わりますから、スマートな印象を心がけながら相手に信頼されるメールやLINEを意識していきたいですよね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき

ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

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