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2025.09.02

「嬉しい限りです」の正しい用法とアラサー世代の注意点

「嬉しい限りです」は、相手への感謝や感動の気持ちを丁寧に伝えるときに便利なフレーズ。ビジネスシーンでも日常でも、適切に使えば好印象を与える言葉のひとつです。一方で使う場面や相手を間違えると、不自然な印象や違和感を招くことも…。アラサー世代がマスターしておきたい「嬉しい限りです」の意味や使い方や注意点、言い換え表現を解説します。

並木まき

「嬉しい限りです」とは? 意味を解説

「嬉しい限りです」は「非常に嬉しい」や「心から嬉しく思います」という意味をもつ丁寧な言い回し。
「限り」は「この上ない」や「最大限の」という意味がある日本語ですので、「嬉しい限りです」を直接的に噛み砕くと「嬉しさの限界まで嬉しい」というニュアンスになります。

【場面別】ビジネスシーンでの「嬉しい限りです」の使い方

(c)Adobe Stock

「嬉しい限りです」は、丁寧ながらも柔らかい印象を与える表現。そのため、ビジネスメールや会話など幅広いシーンで使われています。
ビジネス上では特に感謝や評価、信頼を相手から伝えられたときの返答に適しているフレーズです。
具体的な用法をチェックしていきましょう。

♦︎お客様や取引先からの評価に対する返答として

たとえば、お客様や取引先から自分や自社を評価いただいたときの返答として「温かいお言葉を頂戴し、嬉しい限りです」のように用います。

♦︎社内での褒め言葉への返答として

社内で上司や先輩から褒めてもらったときや、表彰された場面での公の返答として「このように評価していただき、嬉しい限りです。今後も精進いたします」などと使います。

♦︎採用や昇進の知らせへの返事として

採用通知や昇進のお知らせへの返事として「このような機会をいただき、嬉しい限りです。責任を持って努めてまいります」などと用います。

アラサー世代が「嬉しい限りです」を使う際の注意点

拒否する女性
(c)Adobe Stock

「嬉しい限りです」は丁寧な表現であるがゆえに、使い方を間違えると、かえって違和感を与えてしまうこともあります。
アラサー世代がうっかりしやすい注意点を解説します。

♦︎過剰に使いすぎない

何度も連発をすると、わざとらしい、または軽い印象になりかねません。
丁寧な言葉ではありますが、何度も頻繁に口にしていると心がこもっていない定型句のようにも受け取られやすいでしょう。

♦︎相手の行為に対する「お礼」と混同しない

「嬉しい限りです」は、感情の表現。そのため、相手の行為への感謝を伝える場合には「ありがとうございます」なども添えるのが適切です。
たとえば、訪ねてきてくれた取引先に対して「暑いなか、来てくださって嬉しい限りです」だけでは物足りない印象となるので、この場合は「暑いなか、お越しいただきありがとうございます。嬉しい限りです」などと伝えたほうがスマートです。

♦︎感情にギャップがあるときには使わない

上司からきつめの指摘を受けた直後に「今のご指摘は、とても勉強になり嬉しい限りです」と言えば、皮肉に取られるおそれがあるなど、感情と言葉にギャップがあるときには使わないほうが無難です。
「嬉しい限りです」は“嬉しさの限界”を伝えるニュアンスを含むフレーズですから、感情表現として不自然にならないように場の空気と文脈をよく考えて使いましょう。

「嬉しい限りです」の言い換え・類似表現

(c)Adobe Stock

「嬉しい限りです」と似たような意味をもつ言葉をまとめました。
状況や相手に応じて、使い分けていきましょう。

♦︎「大変嬉しく思います」

かしこまったビジネスシーンでは「嬉しい限りです」よりも、改まった印象を与える言葉が適しています。
「大変嬉しく思います」は、相手の立場を選ばずに使いやすいフレーズです。

♦︎「心より感謝を申し上げます」

感謝を強調したいときに「嬉しい限りです」よりも格式のあるフレーズです。
目上の相手に対して「嬉しい限りです」を用いると軽い印象を与えそうなときには「心より感謝を申し上げます」と言い換えるとスマートです。

♦︎「光栄です」

相手が評価をしてくれたことに対して「嬉しい気持ち」を表す場面では、「嬉しい限りです」を「光栄です」と言い換えることができます。
「嬉しい限りです」よりも「光栄です」のほうが丁寧な印象を与えやすいため、格式のある表現です。

「嬉しい限りです」は温度感を意識して使う言葉

「嬉しい限りです」は相手からの評価や支援への喜びを表す言葉として捉えておくと、アラサー世代は失敗なく使えます。
ただし、かしこまりすぎると距離感が出やすい表現でもある点や、心の中で抱いている気持ちとギャップがあるときに用いると不自然な印象を強める点には注意をしておきましょう。
自身の内心や場面での温度感を見極めながら使っていけば、目上の相手にも好印象を与えやすいフレーズです。

TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき

ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

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